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逃走劇②フリーター生活

新卒で入った会社を半ば強引に退職し、
道北から札幌に帰ってきた。

とりあえず、海外で仕事に困った時のために
寿司やっとかないとなあ!とか思って、
学生時代のバイト先の札幌店でアルバイトを始める。
たしかこれが辞めて1週間後だったかな。
このスキルを使うことはないだろうと思っていたが、後にスペインで役立つことになるとは
当然この時はもちろん知る由もない。

その1か月後、前職で可愛がってもらっていた先輩の転職先に飲みに行く。
先輩「今何してんの?」
僕「フリーターっす」
先輩「じゃあまた一緒に働くか?」
僕「はい!働きます!」

そうして働き出したのがBeer bar North Islandだった。
こうして週6〜7日が仕事の生活が始まった。
どっちの職場も勉強になることばかりで、かなり楽しかった。
30連勤とかも全然余裕だったし。笑

でも居酒屋の方は4時出勤で、ビアバーの方は6時出勤だったからなんだか昼間が暇だなあとか思い出して、カナダにいた時から好きだったグルメバーガーを勉強したいなって思った。
そこで、友だちが以前連れて行ってくれたJacksonville Burgersに連絡して面接をしてもらえることになった。

店長さんの醸し出すスタイルが結構イケてて、働けたらラッキーかなあって思いながら面接を受けてた。
僕の希望としては週3〜5でランチ勤務希望っていう落ちても仕方ないみたいなスタンスだったかな。
でも、店長から
「え、そのスケジュールで大丈夫なの?」って聞かれたりして、
「週2回くらいスノーボード行ければ大丈夫っす!」
みたいに答えたんだけど
冷静に考えれば確かにそうか。とも思う。
というより、全く質問の解答になっていない。

第三者視点で見るとちょっとイカれてるよね。
そもそも、基本月に2日くらいしか休みがなくて、仕事自体も8時間以上働いたりもしてたのに昼が暇だなって思うのもどうかと思うし、それでその空いた時間働こうって考えるなんて、まあおよそ人間のやることではないのかもしれない。

そんなことがありながらも、なんだかんだ、
人は足りていたらしいのに採用してもらえた。
そして、この行動もまた、後の人生に大きな影響を与えるのもまだ知る由もない。

こうしてフリーター生活2か月目にして、
3会社、5店舗を掛け持ちする生活が始まった。
スケジュール帳は遊びとスノーボードと仕事の予定で常に真っ黒。
睡眠時間は基本4時間半で、仕事終わり飲みに行ってほぼオールなんてこともあった。
若さゆえ、と言う一言に尽きるだろう。

スノーボードの予定もしっかり組めて、色んな店で働けるから疲労は溜まらないし、何より仕事に飽きることはないし、この時は自分史上最高の飲食業の働き方だと思った。

そんな25歳冬。

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