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最近の若者は。

最近の若者は、どうやら効率的に働きたいらしい。と彼らの言葉を聞いていて思う。
実際のところ僕もまだ今年で30歳なので若者に入るのかもしれない。

その根源がどこから来るのかといえば、きっとSNSだろう。
YouTube、Instagram、TikTokなど、どの媒体でも派手な生活や海外生活のいいところ、仕事ができる人の特徴やビジネス、男女関係はこうあるべきだ、などという投稿が多い。
こう言ったものはいい面だけを切り取って掲載されているにもかかわらず、それだけ見て全てを知った気持ちにさせる効果があると思っている。

そりゃ誰も自分の生活で満足いかないことを載せることなんてしないはずだ。
メディアによる情報過多と、それに付随して出来上がったデータアナリティクスによるアルゴリズム進化によって人々は、似通った情報を多く見ることでそれがあたかも真実かのように錯覚する。
だから、その世界と現実とが乖離しすぎて鬱になる、そういうスキームが情報社会の進歩と共に出来上がったような気がしている。

効率よく定時で仕事を終わらせ、それでいて高い水準の給与、有給日数を全消化して旅行したり、家族や友人との時間を使ったりしたい、そう思う若者は多いと思う。
そりゃ皆そう。これは年齢関係なく皆が知っているし求めている。
効率良く仕事をこなすために必要なことは何か。
それは圧倒的な行動量と失敗の数であると僕は思う。
だって、そもそも数多の経験や失敗がないってことは、効率化を図ろうにもそれが可能になる程のリソースデータが足りないってことになるからだ。
経験したこともないことを最初から効率的に!なんて考えているから上手くいかない。
何が悪手で、何が最善策かなんか分からないのだから。

こーゆうことを場数を踏んで体感してきた40代以上の先輩方と、ネットの情報に踊らされている若者の意識と知識の差が、昨今のハラスメント問題や若者の離職率増加の傾向を示唆していると思う。

じゃあこれを解決するにはどうしたらいいかって?
そんなことは僕に聞かれても困る。

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