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Memory

匂いと記憶って相関性があるってよく言われる。
僕は結構、柔軟剤や香水で誰かを思い出すことが多いし、街の匂いや空気の匂いで記憶を思い出すことが多い。
全然関係ないけど、アスパラ食ったら尿の臭いが変わることを認知できる人って少ないらしい。

春の匂いから始まる春夏秋冬それぞれの匂いはどれも大好きだし、その匂いで今までの人生で感じてきた色んな出来事を思い出す。
春の匂いはドイツの日本人学校へ入学したときのことや、その後転校した日のことを思い出すし、夏の匂いは高校の部活、秋の匂いは冬が来るワクワク感で頭の中がいっぱいになり昨シーズンのことを思い出し、それが冬の匂いになると大雪山やウィスラーの街並みを思い出す。
しっかりと四季がある国は中々少ないと思うので、やはり日本に、しかも北海道に生まれてよかったと思う。

食材のことで言うと、ナンプラーやパクチーなんかはタイとか台湾など東南アジアを思い出す。
芳ばしいパンの匂いはもはやハンバーガーを思い出すし、小麦の匂いはピッツァを思い出す。
たくさん旅行へ行ってる人はそーゆう味と記憶とのコネクトが多いと思う。

僕が北海道でお店をオープンしたいのは、この味と記憶、つまり嗅覚や味覚と記憶の相関性をベースとして世界中の味を地元の人に味わってもらい、私も現地に食べに行きたい!と思わせることができるような体験を提供したいと思っているからだ。
世界の色んな料理を、自分自身の経験に基づいて提供していきたい!というのはよくあるかもしれないけど、個人的には多くの人たちの好奇心を刺激して、北海道から世界に人を送りたいって気持ちの方が強い。

そうやって皆が色んな世界を知って、色んな知識を持って帰ってきた時に、そのときの思い出と一緒に僕の料理を改めて楽しんで欲しいと思うし、それがあと数年後に開く僕のお店「Memento」に集約されると考えている。
その味や、料理の匂いを嗅いだだけでお互いが旅行先や留学先で経験したことを話し合えるような、それらを皆で楽しみ合えるようなそんな空間を作ることができると思う。

2年後、このnoteを読んで何を感じるのか自分自身が楽しみだし、オープンを楽しみにしておいて欲しい。

ちなみに僕が使っている香水は
キュウリ×アールグレイの香り。

好きなワックスの香りはキュウリ。

使っているシャンプーはキュウリの香り。

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