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Whistler Life🇨🇦

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カナダ留学時代のお話。
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【🇨🇦カナダ留学①】

【🇨🇦カナダ留学①】

大学を4年時で休学し、カナダに渡航した。
スノーボードと好奇心だけを携えて、あのときは人生で1番興奮していたかもしれない。
寂しさも不安も何もなく。

気になる留学前のTOEICのスコアは【小学校高学年レベル】であった。

語学学校入学初日に学力テストみたいなのがあったんだけど、実はこの時2割くらいしか取れなくて、本来なら入学できないレベルって言われたのを今でも忘れない。
たまたま札幌から一緒に来

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【🇨🇦カナダ留学②】

【🇨🇦カナダ留学②】

カナダに着いてすぐウィスラーという北米大陸最大のスキーリゾートを有する村に拠点を置く。

元々都会とか人が多いところが苦手な僕には恰好のスポットであった。
当時はスノーボードができて日本人が少ない環境はここしか見当たらなかった。
親には散々「スノーボードがしたいだけじゃないの?」って詰められたけど、まさにその通りであった。

最初の12週間は語学学校に通い、学生寮に住んでいた。
ここでメキシコ人の

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【🇨🇦カナダ留学③】

【🇨🇦カナダ留学③】

カナダに着いてから2か月目、
とうとう持ってきたお金も残り10万円を切っていた。
元々語学学校を卒業したあとの予定は何も決めていなかったため、1から仕事と家を探さなければならなかった。

家は比較的すぐに見つかった。
JAPANADAっていうサイトの掲示板で見つけたんだよね、確か。
それがあの魔界、通称ナタリア邸だ。
なぜ魔界と呼ばれたシェアハウスかというと、
ペルー人オーナーのナタリアは人を詰め

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【🇨🇦カナダ留学④】

【🇨🇦カナダ留学④】

なんとかヒルトンホテルに入社できた僕はすぐに壁にぶつかる。
言葉の壁である。
同僚が何を言っているか全く分からない。
単語すらも聞き取れない。
もちろん、何回もブチギレられたけどその意味すらも理解できなかった。
冷蔵庫を蹴られたり、コールドテーブルを叩いて怒ってきたり。。
とにかく、同僚がキレているのは間違いなかった。

働き始めてから2週間ほどが経ったある日、
シェフから突然呼び出される。

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【🇨🇦カナダ留学⑤】

【🇨🇦カナダ留学⑤】

あれは確かスノーボードのシーズンが始まって、
生活を山へ行くことに重きを置いた頃だっただろうか。
またシェフに呼び出されて

『これ以上仕事が速くならないのなら、
今年一杯で君はクビにする』

と、またしてもクビ宣告を喰らう。
スノーボードに全力を注いだ男の末路である。
もし解雇されたら、、、
シーズンパスが取り上げられ、代金であるCAD$1600を支払わなければならない。
これはまずい。俺は何の

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【🇨🇦カナダ留学⑥】

【🇨🇦カナダ留学⑥】

スノーボードのシーズンが始まってからの僕のスケジュール。

7:30 起床。
8:00 ゴンドラ近くのカフェで朝食
8:30 スノーボード
14:00 スノーボードアウト
社食で昼食
15:00 出勤
23:30 退勤
0:00 帰宅

こーゆう生活を半年続けた。
最高の働き方と、最高の生活だった。
朝起きて歯を磨いて、眠い目を擦りながら
職場のロッカーに保管してあるスノーボードを取り、ウエアに着

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