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少女小説家だけど「少年ジャンプ+」で賞をもらったよ! の話

・「白き寿ぎ」について ※多少のネタバレあり


タイトル通り、デビュー以来基本的にずっと少女小説を書いておりました小野上ですが、この度「白き寿ぎ」にて「ジャンププラス原作大賞」「読切部門」優秀賞をいただきました。わーい!

webに全文掲載されている状態なのでちょっとネタバレしますが、着想のきっかけは昔どこかで読んだ、「一つ目の化け物を珍しがって追いかけていったら捕まって、世にも珍しい二つ目の化け物として見世物にされる」という話です。所変われば品変わる、というやつですね。
なお作中に出て来るツヲネキナ、という単語は「テンノクニ」を一文字上にずらしたものです。それを踏まえて読み直していただくと、新しい発見があるかもしれません。

この話は割と人を選びますが、普段のお仕事ではもうちょっとマイルドというか、可愛い女の子が幸せになる話を書いています。ほんとうだよ。とはいえ、デビュー作冒頭でヒロインが未亡人になりますので、正直そんなに趣味を隠していないと自分では思っています。

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カクヨムやなろうにも、普段のお仕事風味の作品を置いています。

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明るいハッピーエンド作品もこれからも書いていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。なんかヤバいものはサブストーリーに埋めてある場合があります。

とはいえ、一昔前の少女小説には様々な形態があったわけでして。私が思うところの「少女小説」については、以下の記事でも触れています。「白き寿ぎ」初掲載の際に書いたものなので、そちらにも言及があります。

「私の愛した少女小説」とは何か。

・「白き寿ぎ」初出「少女文学」について


ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、「白き寿ぎ」企画合同誌『少女文学 第一号』に寄稿したものを、賞の規定に応じて少しだけ改稿したものです。

発行は2019年。もう4年前のことになりますが、発起人であり、やり手の編集長でもある紅玉いづきさんにお誘いいただき、元気良く初稿をお送りした際の紅玉さんの反応を昨日のことのように思い出します。

その節は申し訳ありませんでした。

一応私のほうにも、「いくら同人誌は自由とはいえども、これは商業作品ともだいぶ毛色が違うし、没なら没でも仕方がないな……」という気持ちはあったので、締め切りより結構早めに提出しました。あれ以降、「少女文学」の締め切りにおいては八割方優等生です。内容は、まあ……同人誌は自由なので……まだ没はないです。

ですが今回、栄えある賞をいただけたことで、自由の素晴らしさが証明されたようで大変喜ばしいです! 選考してくださった「少年ジャンプ+」編集部ならびにnote運営事務局のみなさまの懐の広さに無限の感謝を!

ちなみに「少女文学」は今年も新たな企画が動いておりますので、正式な発表をお待ちいただけると幸いです。

今年も締め切りを守っていて偉いですね。

一緒に活動しているみんなにも「こいつ別館に封印しよう」「ブラック小野上を世に出そう」とよく言ってもらえるので、今後は商業でも機会があればこういう方向性の話を発表できるようになるといいなあ。明暗ともども清濁併せ呑む感じで、みなさまどうぞよろしくお願いします。

※記事のタイトル画像は作家仲間の栗原ちひろさんのご厚意で作っていただきました!

小説家。「死神姫の再婚」でデビュー以降、主に少女向けエンタメ作品を執筆していますが、割となんでも読むしなんでも書きます。RPGが好き。お仕事の依頼などありましたらonogami★(★を@に変換してね)gmail.comにご連絡ください。