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ひとりぽつねん

人と人との繋がりを感じることはたくさんあるのです。
ああ、よき仲間たちがいるなぁと何度も何度も思ってきたのです。
実際にそうだし、今だってそうなのだけれど。

でもどこかで。
ああ、浮いているなぁ。
自分だけなんか違う世界にいるなぁ。
なんか皆に合わせてるなぁ。
みたいなことを考えていることがあるのです。

まぁ、浮いているからなんだよ、みたいな慣れもあるんですけれども。
そういう感覚っていうのはなんか子供の頃からあった気がするしさ。
それほど取り繕うタイプでもないから、へっちゃら感も出すのだけれど。

でも、あいつ浮いてるなぁって思われてるのかなとかさ。
まぁ、あいつはいいよ、ああゆうやつだから的な。
なんか妙な呆れ感みたいなのを感じたりさ。
わ、侮られてる気がすんぞ!みたいなこととかさ。
そういうのを感じないわけがないのです。

けっ馬鹿にしやがって。今にみてろよみたいな。
意外に僕としては下から睨んでいるつもりです。はい。
上も下もねぇけど。

とは言えさ。考えるわけです。
そこで別に知らねぇよって態度をとるのか。
まぁ、相手に合わせるのか。
どっちがいいのかね?みたいには。
大人になったので随分相手に合わせられるようになった。
あんまりアレなら少し牙を見せるぐらいで。

でも多分さ、わりとそんなの皆が同じなんだろうなって。
なんか集団で見てしまいがちだけど、それぞれがそんなこと思ってる。
皆から浮かないように必死なやつもいれば、なんとなく存在感を消すやつとか、皆の中にまぎれこもうとするやつもいる。
落ちついて考えれば当たり前のことで人間なんて全員が別の意思を持っていて、別の感性を持っていて、環境があって、感情がある。
そもそも皆というのが幻想みたいなもので、皆なんて存在はどこにもないんだよなぁって思う。

だから無闇に共感しようなんてしないけど。
なんとなく皆が同時に笑っちゃうような瞬間は目指そうといつも思ってる。

いや。たくさんのよき出会いに恵まれたって思っているけどさ。
でもなんだろう。
家から一歩だけ外に出たら、なんか孤立してるなぁみたいに感じる。
皆がそんな中で生きているのだものなぁ。
都心部に近づくほど、社会性は強くなるものなぁ。
山にこもって仙人にでもなれば別だけれどさ。

だから、なんじゃあの人みたいに思われてるなと感じた時はさ。
こっちから積極的に笑わせにかかる。
もしくは完全にスルー決める。
でもまぁ嫌いなわけでもないし、避けてもいない。

だってみんな立派だもんな。
安心できる場所があっても、玄関を開けて来ているんだからさ。
孤独感を隠しながら。

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