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最後を迎える前に

試合中止の連絡をもらったのは、新幹線のチケットを発券する直前。久しぶりの試合中止。忘れかけていた新型コロナの猛威を、改めて感じました。

こればっかりはどうしようもないことなので、新幹線もホテルもキャンセルをしようかと思っていたのですが、イベントは予定通り開催する、とのこと。その撮影に来ることは可能ですか?と聞かれたので、「撮影に伺うことは可能 です!」と即答。

新幹線の時間は少し後ろにずらしたものの、予定通り大阪へ向かいました。

元々、試合前日の練習などを撮るつもりだったので、大阪には2泊することにしました(キャンセルしても当日だとキャンセル料が発生するので、勿体無いからそのまま2泊にしました)。

という訳で、大阪に向かった翌日は1日フリー。しかし、この日は、依頼を受けていたグラフィックの作成に時間を充てることにしました。朝から作業を始めて、なんとか夕方には全て作り終えました。

作業も終わったので、夕飯を買いに出掛けることに。せっかくだからと、散歩がてら写真でも撮ろうと思い、カメラをぶら下げてホテルを後にしました。

伊丹空港を発着する飛行機が、比較的低いところを飛んでいたので、飛行機の音を頼りにタイミングを見計らって撮ったりしていました。やっぱり写真が好きなんだなあ。

迎えたイベント当日。ホテルを後に、早めにヨドコウ桜スタジアムへ向かいます。

会場に着いたのは、11時頃。普段受付をするバックスタンド側は閉鎖されていたので、メインスタンド側へ回る。驚きました。そこには、既に何名かファンの方々の姿がありました。

選手はいない、天気も良くはない。そんな中、スタジアムに足を運んでくれるファンの方々の姿を、僕は忘れることはありません。会場に来られなかった選手にもその姿が届けばと思い、試合の時と同じくらいの枚数を撮りました。

勝っているチームに注目が集まるのは常かも知れません。でも、チームの順位に関係なく、純粋にチームを応援しようと思う気持ちを、目で見て、肌で感じられたことは、かけがえのない経験になりました。

普段のスタジアムで感じるのとは違った、温かい空気を感じました。スタッフの方々とも話ができたり、ファンの方も話しかけてくださったり、本当に「温かい」という言葉がぴったりな1日を過ごすことができた様に思います。



今週、今シーズン最後の試合を迎えます。最後の最後にどんなシーンが待っているのか、楽しみにしながら、僕も準備をしたいと思います。


2022年5月5日
小野大介

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