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アシックスランニングラボ(Asics Running Lab)に行ってきました


きっかけ

 2023年9月29日の東京マラソン当選の通知を受けて、科学的に自分の走りを分析して、少しでも楽にフルマラソンの完走をしたいなぁ、と思い、前々から気になっていた以下の宣言をしているアシックスランニングラボに行ってきました。

トップアスリートを対象に行われていた「ランニング能力測定」を一般のランナーへ。アシックスのスポーツ工学に関する知見と技術を生かし、「あなたが目指す目標やゴール」をサポート。ランナーの特長を科学的にとらえ、ランニング能力向上のための方針を提案します。

ランニングラボのホームページより

自己紹介

 2016年11月から3kmを7km/hくらいのペースでジョギングを始め、今は月80~130kmを6km/hくらいのペースでトレーニングをしています。
 また、過去2回のフルマラソンの完走をしています。
 1回目 2017年11月26日 富士山マラソン  04:29:16
 (2018年03月18日 熊谷さくらマラソン  21.0975km 01:51:47)
 2回目 2018年10月28日 しまだ大井川マラソンinリバティ 05:11:50
 毎年1回はフルマラソンに出たいと思っていたところ、コロナ禍になり、2019年以降は徐々にランニング量も減っていきました。
 その後、2023年初に股関節痛を発症、リハビリを兼ねて、走り始めたタイミングで東京マラソン当選通知を受け、9月頃からどうしたら怪我無く、楽に走れるかということを強く意識し始めて、今に至ります。

前提

 私の個人的な見解を含んでいますので、ランニングラボの見解は参考としてご覧ください。

ランニングラボとは?

 毎月、前月の10日21時から申し込みができま(1月分は12月10日の21時)。申し込み時はホームページへのアクセスがしにくくなり、銀座店は申し込み開始日にほぼ予約が埋まってしまう印象があります。 

 コンセプトは上記の通り。銀座店、大阪店、丸の内店があります。
 銀座店/大阪店と丸の内店では違いがあり、ホームページを見ても、よくわからなかったので測定時に聞いてみました。私は値段が高い方がいいんだろう、と思い、銀座店に申し込みました。
 違いは「脚筋力測定※」があるか、ないか、です。
 ※膝を伸ばす力と曲げる力は、重心の落ち込みを抑え、推進力を生み出す重要な筋力です。この筋力の動的な状態を測定します。

アシックスランニングラボのホームページより 

 結果として、私としては足の筋肉の左右差に気づけたので、「脚筋力測定」のある銀座店のフル測定にしてよかったです。

ランニングラボの内容

 大項目は上記のとおりです。各測定で実施したことと感想をまとめます。

体格的測定

 ①足形測定・・・三次元足形測定器で足の形を測定
        (機械による想定)
 ②下肢アライメント測定・・・骨の配列や可動域を測定
        (担当者による測定)
 私の場合、
 ①足の幅が左:3E、右:Eと足幅が左右でこんなに違いがあることが分かりました。踵は左の方が狭い、不思議な形をしていました。
 ②思っていた通り、股関節の硬さ、特に内向きが固いことを再認識させられました。
 しっかり分析結果を読むと、どこに疲れがたまりやすく、どのような数値だと膝への負担、足首が不安定になる、ということが書かれています。
 足の形を知ることで靴選びのサポートになりそうです。今まで、26.5㎝を選んでいましたが、27.0cmの方がよさそうです。靴のタイプによりますが、これもよい気づきでした。一方で左右差があるので、どちらの足に合ったものが良いのか、迷ってしまいます。

ランニングフォーム測定・全身持久力測定

 前、右、上、後ろの4点からカメラ撮影をして、トレッドミルをマスクを着けて走ります。自分のレベルに合わせ、スピードを調整してもらい、1分単位でスピードを上げ、スピードについていけなくなるまで走ります。
 そうすることで、有酸素運動から無酸素運動に切り替わるスピードが分かり、そのスピード以下であれば、走り続けることができる、ということのようです。そのデータをもとに説明をしていただいたのが、これ。

全身持久力測定結果の分析

 私の場合、
 分析結果からフルマラソンの予測タイムが3時間50~59分。11.0km/hで走り続けられる。また、AT(Anaerobic Threshold;AT)「無酸素性作業閾値」と呼ばれる数値をあげるために11.0km/h以上で走る練習をするとよい。上の図を見ると12.5km/hで20~40分。
 これに沿った練習ができるか、できないかは別として、このような知識があることで練習への意識が変わるので、大変参考になりました。
 走っている映像は自分の姿を客観的に見れて、各視点からのフォームの特徴のコメントもあり、これも個人ではなかなか気づけない点も多く、よかった点です。

足筋力測定

 左右の膝を伸ばす力と曲げる力を図ります。
 私の場合、
 右側の股関節、ハムストリング、腰が痛くなるので、右の筋力が弱い、と思っていましたが、逆で左が弱いため、右側に負担がかかっているのが分かりました。その意識をし始めてから、明らかに左側を使っていないことに気づきました。小さいことを振り返ると、けんけん(片足でぴょんぴょん跳ぶこと)も右が得意だったので、左が弱いことは当然です。
 痛みを防ぐために右側のトレーニングを多めにやっていたので、痛みを助長していたのかもしれません。
 というようなこともわかり、こちらもやってみてよかったです。

まとめ

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
 申し込み時は少し価格は高いかなぁ、と思いましたが、提供される情報を考えると、やってよかったと思います。3つの情報をいただけます。

 ①測定時当日にランニング全般について、約70ページにわたり、説明が書かれているpdf
 ②測定から約1週間後に16ページにわたり、分析結果がまとめられたpdf
 ③4方向から録画された約30秒の動画

 自分で気づけなかったことに、客観的に見てもらうことで気づくようになり、自分の歩き方や走り方、体の使い方の意識が変わってきました。意識が変わることで、今まで見ていなかったYouTubeのトレーニング動画やランニングに関わるイベント情報にも触れやすくなりました。

 長く健康で動ける体でいる事は人生100年時代と呼ばれる今後の人生ではとても重要なことだと思います。ラボで測定する、とまではいかなくても、自分の体と向き合ってみてはいかがでしょうか。


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