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履歴書(CV)の書き方:海外大学院教員のCVを基に

当方は現在、オンラインでイギリスの大学院に留学しています。CVの書き方はweb上に色々あるのですが、現地の大学院教員が使っているものを参照している記事は(おそらく)ないと思います。

今回指導教官の許可を得たうえで、CVの構成やポイントを、まとめて行きます。


①冒頭

名前、住所、電話番号、主メールアドレスを書きます。電話番号には国番号を忘れないようにしましょう。性別や人種、年齢等の社会的属性に関する情報は不要です。

また、過去に国際誌に論文を出版した経験がある方は、ORCIDアカウントを作成し、IDを追記してもよいでしょう。

その下に、CVの要約文(3-4文程度)を記載しましょう。
「○○を専門とする研究者(or職業名)で、△△の分析手法に長けています」くらいのボリュームで良いと思います。

②学歴

直近の学歴から順に書いていきます学位、在籍期間、大学名、国名はマストです。以下は書き方の具体例です。

BSc. Medicine (2000-2004) - Keio University, Japan.

イギリスの場合、大学院の入学条件として学部成績が求められる場合があります。例えば、Bsc. (hons)と書いてあると、「この人は学部を優秀な成績で卒業したのだなぁ」とわかります。優秀かどうかは卒業証書に記載されているのですが、日本だとそういった記載はないと思います。ですので、GPAを記載することをお勧めします。加えて、書いた経験があれば、学位論文のタイトルも追記してもよいでしょう。

③職歴

こちらも、直近のものから順に書いていきましょう。研究や専門分野に関連するインターンやアルバイトを記載してもOKです。

④研究歴

Presentation(学会等の発表歴)、Research funding received(研究費獲得歴)、Publications(論文出版歴)に分けて書いていきましょう。研究費獲得歴はない場合は削除で良いと思います。また、記載方法は、各分野でよく使われているものを採用しましょう(公衆衛生系だとAPA 7thが多いかと思います)。

Publicationsについては筆頭じゃないものを掲載するのもOKです。ボリュームが多くなってしまう場合は、「Selected Publications」として、アピールに使いたい論文を中心に履歴書に載せるようにしましょう。

⑤その他

学会での受賞歴や、商業誌での寄稿等、客観的に業績が証明できるものがあったら、追記していきましょう。スキルや語学レベル等、他の書類からわかる情報は無理に記載しなくてもよいと考えます。

CVに空白が多い…と心配な方は、Courseraで関連する分野の講座を受講し、履修証明書をゲットし、その情報を追加しましょう!


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