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【自己紹介】オンライン大学院留学と生きやすさ

今日は、このnoteの中の人の自己紹介を行います。なぜ私がオンライン大学院に留学したのかも説明していきます。


高校時代

家の本棚は家族共有だったのですが、母乳育児の本が並んでいたため、この分野について非常に詳しい高校生でした。そんな中、「母乳育児の政治経済学」という本に出会います。

母乳育児というと、母親の精神や身体状況ばっかりフォーカスされるが、その根底には政治的・経済的・商業的要因があるというのが、この本の主張です。多くの方々の苦しみを解決する手段として、社会科学は役に立つのでは???と思い、大学3年時に学部選択ができる東京大学を志望しました。

大学在学時

東京大学に入学し、一人暮らしを始めました。1-2年生は全然楽しくない時間でした。授業中に騒ぐ人や、勉強している人をいじる人がいることに辟易し、クラスからもサークルからも遠ざかっていきました。理系で入学してしまったので、必修科目が多く、社会科学系の授業もあまりとることができませんでした。

自分の生きづらさを感じるなかで、大学の先生が企画するミャンマースタディーツアーに参加しました。アウンサン・スー・チーが政権獲得してすぐのミャンマー。経済発展が著しいなか、寺で猫とまったり暮らす恋人達や、超意欲的に学ぶヤンゴン大学の学生。日本とは違う時間の流れ方を感じ、凝り固まった精神がほぐれていくような気持ちがしました。

そんな色々を経て、高校時代の関心と健康の重要性に対する認識から、医学部健康総合科学科に進学しました。進学時から毎年海外研修に補助が出るようになったため、オランダ、ザンビア、キプロスで小さい研究プロジェクトを行いました。

余談ですが、この学科で看護学コースを選ぶと、無茶苦茶単位を取る必要があります。ここでいい評価を取ると、前期のGPAを挽回できるので、そういう意味でも進学してよかったなと思っています。卒論も国際雑誌に出版できたことも、大学院出願時の強みとなりました。

大卒後1-3年

大学を卒業後、医療職として病院で働きはじめました。患者さんとその家族の生活を支えるお仕事には、とてもやりがいがありました。しかし、続々と入院されてくる患者さんをみて、予防医療(公衆衛生学)に興味を持ちました。加えてコロナ初期の病棟は凄まじく、常勤職と大学院準備は両立しない!と思い、後先考えずに病院を辞めました。

大卒4年目

大学院に入るには研究や教育の実績が必要だろうと思い、医療系シンクタンクと専門学校それぞれでバイトを始めました。2社とも性と生殖に関する健康(SRHR)がテーマであり、私の今までの関心とも近かったため、日本の公衆衛生系の大学院を受験します。

しかし、受験校を面接で落とされてしまいます。どうしよう…となった時に、たまたま以下の記事を見つけ、オンライン大学院への留学を考えるようになりました。

そして、King’s College Londonが年6回入学チャンスがあることを知り、爆速で書類を揃えて無事合格します。

大卒5年目(修士1年)

自分のペースで勉強でき、講師からの手厚いフィードバックを受けられる点はとても良く、とても充実した毎日を過ごせるようになりました。日本の大学院とは違い、ゼミやコアタイムもないので、自ら進めていた研究にも精を出すことができ、もう1本原著論文を政策学領域で出すことができました。

特に健康社会学の授業が面白く、この分野で博士号を取りたい!と思いはじめ、オンラインの博士課程を探し始めます。博士については全然情報がなかったため、イギリスの大学院すべてのHPを検索しました。

そのなかで、偶々ランカスター大学がオンライン博士課程を提供していることを知り、かつSRHRの質的研究に特化した教員がいることも明らかになりました。

https://www.lancaster.ac.uk/health-and-medicine/about-us/people/mark-limmer

面接や研究計画書対策を入念に行い、無事合格することができました。修士課程と博士課程を同時に履修することはできないとのことだったので、King’s College Londonは準修士号を取って退学しています。

大卒6年目(今)

博士課程では、研究者になるためのカリキュラムが組まれており、毎週自分の成長を実感する毎日です。しかし、育児が始まった結果、仕事との両立が難しくなり、仕事を思いっきり減らして学業に専念しています。

生きやすさとオンライン留学

世界中の人が集まるコミュニティに属することができたことは、日本の価値観や美徳を相対的に捉える機会となりました。個人のペースが尊重されつつ、建設的な励ましをもらえる環境で学ぶことができており、そういうサードスペースとしてオンライン大学院は大きな価値を持っているのなと実感しています。

こんなに大きなメリットがあるにもかかわらず、オンライン大学院留学自体が有名でないため、今回このようなnoteを始めるに至りました。

引き続き宜しくお願いします!







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