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IELTS7.0以上のための参考書ロードマップ

はじめに


当方大学卒業後3年半のブランクを得て、IELTSを受験しました。1ヶ月の勉強で、Listening7.5, Reading8.0, Writing6.0, Speaking6.5, Overall7.0という成績になり、無事修士も博士もUnconditional Offerを獲得することができました。

(Writingがやや低いのですが、これは提示されたテーマについて殆ど意見やアイデアが出なかったことに起因しています)

本記事では、IELTSでほしい点数をとるために、どの参考書を使っていけばよいか説明していきます。

Reading

IELTSの公式問題集は解説が丁寧ではないので、大学受験時代の英語のカンを取り戻してから取り掛かるのをお勧めします。最もお勧めの参考書は、が「やっておきたい英語長文300,500,700」(河合塾)です。これは、文量及び問題形式がIELTSと類似しており、且つ解説が丁寧であることが強みです。1日1-2題を2周繰り返すのがお勧めです。

単語に関してですが、大学受験で用いた単語帳で勉強した後、実践IELTS英単語3500 改訂版(旺文社)で、ジャンル特有の単語(例:医学用語、経済に関するエッセイで良く出てくる単語)を抑えるのが、一番効率的だと思います。実践IELTS英単語3500は量が多く、且つ見慣れない単語も多く、最初から取り掛かるとかなり挫折しやすいのでは…と思います。

大学受験で使った単語帳を覚えていない!という方は、システム英単語・システム英熟語(駿台文庫)がお勧めです。システム英単語は、イギリス読みのリスニング教材を無料ダウンロードできるので、リスニング対策にも使えます。

英文法・構文解釈からやり直したい…という方は、英文解釈の技術60か70(桐原書店)から取り掛かりましょう。自分のレベル感にあったものの1ランク下の参考書から始めると、挫折せずに文法・構文解釈を完璧にすることができます。

ここまで問題なければ、IELTS専用の問題集を購入し、ゴリゴリ進めていきましょう。実際に本やに足を運び、解説等が自分に合っているものを選びましょう。Readingは多読よりも精読が大事なので、IELTS用の教材は1つ買えば十分だと思います。

Listening

リスニングの対策法をinputしつつ、問題に慣れていくためには、灘高キムタツの東大英語リスニング(アルク)がお勧めです。無茶苦茶問題量があるので、これを2周したらIELTS専用問題集に進んでよいと思います。

また、YoutubeにIELTSのListening模擬問題がアップされていますので、そちらを繰り返すことをお勧めします。①問題を解く、②スクリプトを読む、③シャドーイングするの3ステップを毎日1題は繰り返すようにしましょう。

Writing

図やグラフを説明する問題と、テーマ型英作文の2つに分かれます。

図表説明英作文

この問題は、IELTS公式問題集の回答に出てくるフレーズを丸覚えすれば解くことができます。「増加する」「停滞したが、XX年から減少し始めた」など特有の表現さえ抑えれば、得点源になります。

問題集の回答を暗記したら、ネットに落ちているIELTS例題集を毎日解き、暗記した文章を自分の血肉にしていきましょう。できた英文は生成AIを用いて添削し、間違えたところをメモ&読み返しをすることも忘れないように!

テーマ型英作文

どんなお題でも、限られた時間で主張や根拠を展開する力が求められます。この能力は、英語の勉強だけしてても伸びない分野ですので、ワークで覚える 小論文頻出テーマ 五訂版 ジャンル別キーワード90(桐原書店)という小論文対策の問題集で、事前にアイデアを密輸入することをお勧めします。

これをさらっと勉強したら、専用問題集やネットの模擬問題を沢山解いていきましょう。図表問題と同じく、生成AIで添削してもらい、復習も欠かさないようにすることが重要です。なお、ChatGPTだと特定の単語(delve、utilize等)を好んで使う傾向があるので、複数の生成AIにチェックしてもらうことをお勧めします(個人的にはGeminiがいい感じです)。

Speaking

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング CD BOOK(ベレ出版)を用い、中学英文法でミスなく話せる状態になることを目標としましょう。

単語帳の勉強とこの本で基礎固めをした後は、問題演習を専用問題集やネットの例題を用いて行うことをお勧めします。こちらは英文法の正確さだけでなく、適切な発音ができているかも意識しましょう。Google翻訳に英文を入れた後、再生ボタンを押すと発音を確認することができます。

オンライン英会話を検討している方もいるかもしれません。お試しで複数のサービスを体験した後、使うかどうかを判断するとよいでしょう。留学先でのコミュニケーションのためにオンライン英会話教室は有用だと思う一方、IELTSのためにはそこまでいらないんじゃ…という気持ちです。

おわりに

IELTSの勉強は正直退屈です。専門外の文章や興味のない作文は、私にとって苦痛でした。だからこそ、一発で合格したいという気持ちが強かったです。そのためにも、闇雲に公式問題集を解かず、大学受験用の英語教材を課通用することが、合格への最短経路になると思います。


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