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オンライン大学院はブラックなのか?

大学院のブラック研究室に関するニュースが話題となっています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/917d498bec4708e9b21b4d3279fc360f2b5511f6

https://www.asahi.com/articles/ASS510155S51ULBH003M.html

大学院生のうち、一定数の方々が精神的な不調を有している背景には、指導教員や同級生との関係、長時間拘束、金銭的問題などがあると考えられます。そこでオンライン大学院はどうなのか?自身及び所属校の先輩の経験を基に、考察していきます。


オンライン大学院も教員次第

オンライン大学院をひとくくりに「ブラック」「ホワイト」と断言することは難しいです。そして、どの大学院にいるかよりも、どの教員が指導するかが重要だと思われます。

オンラインMTGを綿密に行い、建設的なフィードバックを提供する先生もいれば、数ヵ月返事が無い先生や、指導をほとんどしない方もいらっしゃいます(私の今の指導教官は超建設的で有効な関係が築けています)。

分野にもよるでしょうが、私の場合はこちらが希望した教官とは異なる人が指導教員となっています。教員の選択権を100%握っていないことを考えると、オンライン大学院での研究活動は、運次第なところが一部あるといえます。

対面の活動がないor少ないことは強みかも

海外大学院の場合、ゼミや抄読会(ジャーナル・クラブ)等を必修単位としているオンライン大学院はおそらく無いのでは?と推察します。というのも、時差の問題があるため、世界中の人々が公平に参加することが難しいからです。

言い換えると、複数の学生や教員の前で何かを説明する機会はないので、対面での活動に緊張する人にとっては、オンライン大学院は魅力的かもしれません。

また、オンラインでの打ち合わせは、「内容を理解するために録画してよい?」と尋ねればほとんどが録画可能です。そのため、パワハラや度を超えた叱責等が構造的に起こりにくいと感じます。

その一方、対面で話すから得られるアイデアもあると思いますし、そのような機会を得られないことは、オンライン大学院のデメリットかもしれません。

そこそこ働けることが、メンタルに良い?

フルタイム労働との両立が可能であるので、大学院と職場の2つに自分の居場所を持つことができています。居場所が1つしかない状態で、そこで嫌なことが起きると逃げ場がなくなってしまいます。

居場所が分散していることや、無職状態と比べて金銭的不安が相対的に小さいこと等は、大学院の研究活動をのびのびとするための鍵になっているような気もします。

忙しすぎて病みやすい

オンライン大学院と仕事を両立する場合、趣味や休息の時間が減ります。課題や論文の〆切に追われる毎日のため、多忙が苦手な人にとっては、オンライン大学院は地獄に感じるかもしれません。実際、オンライン大学院は忙しさを理由に修了を断念する方もいらっしゃいます。

まとめ

「自分にとって何が一番苦痛か?」「何が一番したくない・やりたくないことか?」を考えたうえで、本noteを読み直すと、オンライン大学院が自分にとってどの程度メリットに働くかわかると思います。

自己分析を丁寧に行い、納得して進学先を選んでいただけますと嬉しいです!

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