逃げ癖な桜
桜とあなたは私から逃げた。
わたしを守るためかもしれないし、
あなたが傷ついたかもしれないし、
さくらが逃げたいかもしれないし。
確かなことは、
桜もあなたもわたしを幸せにしてくれた。
もちろん、
凍えるような冬に耐えたり、
短い秋に焦がれてみたり、
裸になった夏に未練を覚えたり、
わたしはとても揺らいだ季節を過ごした。
だけど、それでもあなたのような桜を待ってた。
だけど、桜が咲く前にあなたは消えた。
あなたの想いを込めた桜はあっという間に散ったよ。
いつか、
逃げ癖のある桜をあなたと見たいよ。
今は、
逃げるあなたも
逃げる桜も
待ってる私も
好きだよ。
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