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デザインを次元で考える

ども!すけです!

何でデザインの仕事をしてるの?
これはよく聞かれます。

いつも「デザインが最強の学問だから」と返答していましたが、ちゃんと考えてみました。
その回答の1つについて書いてみます。

なぜデザインの仕事をしているのか?
それはデザインの思考は多次元で物事を捉えられるからであって、景気、情勢、時代問わず必要不可欠な考え方であるからだと考えます。

は?
って感じですよね。
言語化が甘かったらごめんなさい。

デザインは5次元全てを考える

わかりやすいイラストを描いてくれている人がいたので引用します。

https://gigazine.net/news/20171217-no-fouth-dimension/

0次元:点
1次元:線
2次元:線と幅
3次元:立体
4次元:時間(過去未来)

0次元:点

点=座標
と考えます。

どの地点に何があるとどんな印象を与えらるか。
最も訴求したい部分は何なのか?
ブランディングの上で重要な点について定めます

1次元:線

線=関連性
と考えます。

例えば、カラーの選択にも線の考えがあります。
デザインしたいのが、太っていておいしそうなおじさん店長が焼いているステーキ屋さんだったら、間違いなく寒色(青系の色)は選択しません。

寒色はクール、冷静、スマート、などのイメージを与えるので、太っていておいしそうなおじさんと寒色はイコールの関係にならないからです。

だから暖色を使用して、リアルとの関連性を持たせたりします。

2次元:線と幅

線と幅=グラデーション
と考えます。

点(目標)の近くで最も表現したいことを考え、点から離れた場所では敢えて印象を薄く持たせるような構図を作ります。
人は相対評価で物事を判断します。
それは絶対評価で物事を見るよりも相対評価で見た方が判断が楽で労力が少ないからです。

ヒーロー漫画の悪役に苛立ちを覚えるのと同じ構図で、ヒーローを目立たせたいのなら悪役の悪さを全力で表現することから始めますよね。
目標から逆算して最も不必要な要素から必要な要素への幅がグラデーションとなります。

3次元:立体

立体=奥行き
と考えます。

これはそのままですね笑

太っていておいしそうなおじさん店長のことを思い出してください。
このおじさんは明るくて、楽観的な性格であり、食べることが大好きであるのが相場です。

このおじさんの奥行きとは何か?を考えると、
裁縫が得意、とか
とても几帳面で繊細な性格である、とか
ひとりぼっちになると寂しがり屋である、とか

表面上で表現されるビジュアルやステレオタイプの奥にある見えない部分をデザインに乗せていきます。

4次元:時間(過去未来)

時間(過去未来)=物語
と考えます。

ここまで来たら太っていておいしそうなおじさん店長に最後まで頑張ってもらいましょう。

過去→現在→未来を考えます。

小学生のころは拒食症であった、とか
結婚して奥さんに料理を作って自分も料理が好きになった、とか
ステーキ屋さんが成功した時には焼肉婚活のサービスを始めたい、とか

(肉好きが集まる焼肉婚活、、、良さそうですね笑)

その人や存在がファン作りをしていくにあたって人々を魅了する物語が何なのか?それを現代だけでなく、過去〜未来にかけて考えます。

5次元:異世界線

異世界線=〇〇な未来
と考えます。
(僕が考えるデザイン的視点の5次元であって、数学や物理に関しては知りません笑)

僕たちはデザインをする時に、もしもこんな未来があったら?みたいな、よりワクワクする未来を考えます。
それはクライアントにとってもそれにお金を払うお客さんにとってもワクワクする未来でもあります。

これを考えるためには多くのジャンルを深く学ぶ必要があって、いつまでも僕の知的好奇心が尽きない原動力にもなっています。

異世界線がイベントになる実例

スタンドだちょう×スパイスキッチン結

これはクライアントであるカレー屋さんと、ご紹介いただいた立ち呑み屋さんの例で、焙じ茶で炊いたお米、甘口になるようにスパイスを調合したカレー、深蒸し茶の酎ハイで、これまでになかった茶とスパイスの本格的な融合を果たしました。

5月19日(日)13時〜
スタンドだちょう
〒542-0076
大阪府大阪市中央区難波4丁目2−16 難波駅前四丁目ビル
にて

数量限定で販売するので大阪の人は特にお越しください
(急な告知)

まとめ

つまるところ、デザインの仕事は常に5次元思考です。
それは過去や歴史を学ぶこともあれば、将来起こる事象の予測をすることもあり、時には通常なかった世界線を自ら発生させることもあります。

WEBページ、ポスター、名刺、ロゴなど最終的に仕上がるものをデザインすることがデザイナーの仕事だと考える人もいますが、僕はこのような人をオペレーターと呼んでいます。
仕上がる制作物の過程を突き詰めることにデザインの必要性がある。

そしてこれはどんな景気であれ、情勢であれ、時代であれど思考が変わることはないし、どんな環境においても核となる要素だと思っています。

いつの時代も過程を考える精度が高い人が勝っている。

デザインの仕事が最強な理由の1つについてでした。

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