セブンイレブンの略称は”セブン”なのか?
「セブンイレブン」をあなたは、どのように略す?
私は『セブイレ』である。
しかし、セブンイレブンでアルバイト経験のある友人に、
と言われて傷心した。
何人かに略し方を尋ねると、『セブン』が多いことがわかった。
X(旧Twitter)上でも、多くの人は『セブン』と略している。
一方で、
という人も一定数いた。
私の言語感覚からすると、『セブン』はしっくりこず、納得できない。
(理由は後述)
また、『セブン』以外の略し方も存在していることが明らかになった。
というわけで、今回のお題。
❶他のコンビニの略し方
セブンイレブン以外の大手コンビニは、どのように略されるのだろうか。
私の略し方を列挙する。
このように、セブンイレブン以外のコンビニは、略し方がほぼ決まっていると思われる。
表にまとめると、下のようになった。
やはり、セブンイレブンだけ略称がさまざまある。
以下、セブンイレブンの略語に”ふさわしい条件”を明らかにしていく。
❷略語の作り方
略語は、基本的に次のように作られる。
『単語を構成要素に分解して、一文字目を抽出し、結合する』
他の例でいえば、
などだ。
ただ、「一字目を抽出」というのは「対象の言葉が漢字」であるときのはなしだ。
ひらがなやカタカナである場合は「先頭の2音」が抽出される。
この原則に従えば、『セブンイレブン』は『セブイレ』と略す。
私が『セブン』という略し方に違和感を感じたのはこのためだ。
実は、
ひらがな・カタカナ・漢字を問わず、「合計4音」に省略される
というパターンが非常に多いのだ。
なぜ4音に略されるのか?
日本語は、4音だと安定し、馴染みやすいからだ。
あなたがスマホに入れているアプリ(サービス)の名前をご覧なさい。
作り手は、使い手に馴染みやすい4音の名前をつけている。
また、4音の次に馴染みやすいのが、3音である。
3音に略される言葉も、それなりに多い。
コンビニの略称も、よぉ~く見てみると4音か3音である。
(下の表の右端)
というわけで、「略し方の条件」をまとめる。
【補足】
4音は、正確には4拍と言います。
ただ、「拍」は専門的でわかりにくいので「音」としました。
❸他の略し方
さきほどのまとめで「単語を構成要素に分解し、それぞれから抽出する」と書いた。
しかし、他のパターンもある。
『単語の前半のみを抽出する』
『単語の後半のみを抽出する』
『特殊型』(上記3つ以外)
まとめると、略し方は大きく4つに分類することができる。
次の表を見ると、コンビニも、様々な略し方があることがわかる。
一般的には、略語は「各要素の前半を抽出」というタイプ(例:メールマガジン→メルマガ)が最も多い。
しかし、上記の表では「特殊」型の略し方が最多となった。
ただ、コンビニだけでは、データ数が少なすぎて考察が難しい。
いったいどうすれば・・・・・・?
❹他の業種の略称は?
コンビニと同じように、多くの人に身近な店はないか。
考えた結果、飲食店を取り上げることにする。
以下、全国チェーンの飲食店名の略語を表にした。
この表を見て考えたことは、2点。
というわけで、さきほどの、
を改訂し、
としたい。
❺書籍にはなんと書いてあるか?
セブンイレブンに関する本は無数にある。
そのため、もしかしたら略称について書かれている本があるかもしれない。
県立図書館に行き、片っ端から手に取った。
計10冊を読んでみた。(下の表を参照)
私が読んだ限り、「セブンイレブン」の正しい略し方について書かれたものを見つけることはできなかった。(予想はしていた・・・・・・)
ただ、明らかになったことが1つある。
それは、
「セブンイレブン」ではなく「セブン‐イレブン」
ということ。
「セブン」と「イレブン」の間に「-」が入ることがわかった。
X(旧Twitter)の公式アカウントも「セブン‐イレブン」である。
しかし、正式名称が「セブン‐イレブン」とわかったところで、略し方に影響はなさそうである。
また、意外な書籍から新情報を得ることができた。
その書籍とは『現代用語の基礎知識2010』(自由国民社/2009年)である。
こちらの本の「若者」のジャンルに、「アンプン」という言葉の説明として下記の記述がある。
新勢力「セブレブ」登場というわけである・・・・・・。
では、下記2つの条件を使って、略称の候補をリストアップしたい。
以下の6つを候補として挙げる。
この6つから正しい略語を決めたい。
しかし、どうやって決める・・・・・・?
❻そもそも、人はなぜ略すのか?
6つの候補の中から決める方法がわからない。
したがって、人が言葉を略す理由を考えることにする。
略す理由❶
休日のカップルは、
なんて会話はしない。
一般的には、
と話す様子が想像できる。
いちいち正式名称を言うのは、時間がもったいないうえに煩雑だからだ。
言葉が長ければ長いほど、発音や表記に時間がかかり、労力も使ってしまう。
以上のように略す理由❶は、実用的な側面を持つ。
そして、実用性はないが非常に重要な理由が、次に述べる「理由❷」だ。
略す理由❷
以下の略語を見て、どのような印象を抱くだろうか。
私は、
「オモシロイ!」
「よく思いついたなぁ」(;゚Д゚)!
と感心する。
これらの略語には、
言葉遊びの楽しさ
があるのだ。
というわけで、まとめ。
❼結論
せっかくなら「セブン-イレブン」の略語にも言葉遊びの要素を取り入れたい。
あらためて候補を参照しよう。
この中では、「ブンブン」という言葉が面白いと感じる。
同じ言葉の繰り返しが心地よいからだ。
また、「セブン」と「イレブン」を和訳した「711」も愉快である。
だが、個人的にはTwitterで偶然見つけた新しい派閥、
「セレブン」
が最もユーモラスだと思う。
略し方は特殊だが、4音という条件を満たしている。
何より「セレブ」という一時期流行した言葉に「ン」がついていて、おもしろおかしいと思うのだが・・・・・・。
ただ、「言葉遊び」なので、楽しいのが一番である。
相手に伝わって、自分が楽しめればいいのだ。
というわけで、答え。
みなさんは、「セブン‐イレブン」をどのように略しますか??
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