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阪神はなぜ優勝できた? データからの目線でポイントを解説

岡田監督最大の功績は出塁意識の変化

9月14日、阪神が読売に4対3で勝利し、18年ぶりのセ・リーグ優勝を達成した。14日時点で阪神の得失点差は+130。セ・リーグでは+196を記録した2017年広島以来の大きな得失点差をつけての圧勝である。阪神は昨季から何が変わったのだろうか。優勝のポイントを解説したい。

まず大枠から解説しよう。今季阪神躍進の要因として投手陣の活躍が指摘されることも多い。実際1試合平均失点はセ・リーグで唯一の2点台を記録している。

ただ阪神の投手陣については昨季も素晴らしい出来だった。奪三振、与四球、被本塁打の3要素から投手を評価する指標FIPの平均を100として相対化した指標FIP-で見ると、昨季阪神の値が83であるのに対し、今季は89。この値は低いほど優れていることを表す。投手陣単体で見ると、昨季のほうがやや優れていたのだ。藤浪晋太郎、ジョー・ガンケルの退団、青柳晃洋の不調といったマイナスで、大竹耕太郎、村上頌樹らの台頭によるプラスはかき消されたかたちだ。

FIPとは
https://1point02.jp/op/gnav/glossary/gls_explanation.aspx?ecd=205&eid=20060

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