中村勝

96年生まれ。5歳からボールを蹴り始め、高校卒業後海外へと渡りプロを目指してヨーロッパ…

中村勝

96年生まれ。5歳からボールを蹴り始め、高校卒業後海外へと渡りプロを目指してヨーロッパ、南米ウルグアイを経て、現在はスペインにて挑戦を続けています。サッカーとともに歩んできた人生が今後どのように変わっていくのか、その軌跡と日々の気づきをここでシェアしていこうと思います。

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『お前は一体、サッカーで何がしたいんだ?』

まずこのnoteは現在、鎌倉インターナショナルFCで監督をされている河内一馬氏の『お前は一体、サッカーで何がしたいんだ?』のオマージュです。 僕は物心つく頃には、兄の影響でサッカーボールを蹴り始めていた。自分がサッカーをやり始めた理由は、ただ兄と家の前の壁に向かってボールをぶつけることに夢中になっていたからだ。その時はサッカーが好きだとかそんなことを当然考えることもなく、ただ夢中になって毎日ボールと遊んでいた。 僕は小さいころから大の人見知りで、5つ年の離れた兄が当時所属

    • 何もあなたはクレイジーではない

      1. 誰もが勘違いをしている 自分は、「どうやったら人は成長できるのか」というテーマにずっと関心を持って生きてきました。 それは同時に「なぜ人は変われないのか」というテーマを掘り下げることも意味します。 人が変われない要因のひとつに、自分の体験から得た価値観が正しい、もしくは正しくあってほしいという考えのもと、それに囚われてしまうことが挙げられます。 ある研究によると、ある特定の領域(お金、恋愛、仕事など)で得た個人的な経験というのは、世界で起こったそれらの領域の

      • あなたの価値観はどこからやってきているのか

        1. 人生の責任 今朝考えていたのですが、自分の幸せ、すなわち自分の人生に対してどう責任を取るかという問いです。 自分は20代の頭に、南米ウルグアイという国でサッカーをしていて、コロナ渦もウルグアイで過ごしました。 現在ウルグアイのお隣アルゼンチンでは、大統領が変わったばかりで、彼の力づくの政策の影響で国民は日々の生活すら危ぶまれる状況です。 自分のチームメイトにはアルゼンチン人選手がいたり、また現地に住むアルゼンチンの友だちもいるので個人的に生の情報に触れる機会が多

        • 人生の歩み方

          年を重ね、大人と言われる年齢になったとしても、人生の歩み方を知っているとは限りません。 親や教師から、様々なことを見たり聞いたりするなかで、子どもは価値観の形成に多分な影響を受けます。 しかし、いくら人生の先輩である親や教師など、大人と呼ばれる人たちが良かれと思ってアドバイスをしたり援助したところで、当の本人が心から望むことは他の誰にも分からないものです。 愛を持って接することこそが、唯一にして最大の貢献であり、それはささやかで、温かく、それでいて広大な海のようなおおら

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        • 世界の捉え方、見え方
          3本

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          決断こそが成功

          1. 成功とは決断 孤独や、ネガティブな感情、批判や理不尽、そういったことを多く経験すればするほど、人として器を広がるチャンスだと感じます。 当然、孤独や負の感情を生きるその瞬間というのは心地の良い物ではありません。 できれば避けて通りたいものですが、なぜ人は孤独を感じたり、また時に悩み、悲しむのかその理由を深く考えてみることが大事だと思います。 多くの人は、痛みや孤独を遠ざけ、できるだけ自分の人生の外側へと追いやろうとします。 人間は社会的な生き物であることか

          決断こそが成功

          得意なことを続ける落とし穴

          1. 好きなことと得意なこと 学生時代を通じて、社会に出てからも自分の得意なことを活かして良い成績を残してきた人が陥りやすいこととして、人からも信頼され、会社での評価も高いけれど、自分自身の好きなことが何か分からなくなってしまうことがあると思います。 自分自身、社会人としての経験がないので現場を見ているわけではないですが、会社に長いこと属していると、得意なことで戦うことに慣れきってしまい(そうしなければ生き残っていけない)、自分の好きなことを考える余裕も体力も時間もなく

          得意なことを続ける落とし穴

          恐怖とともに生きることの意味

          1. 恐怖の正体 まずタイトルとは関係ないですが、このnoteの連載は今後は週に一度の頻度で続けていこうと思います。 理由としては ・3ヵ月続けてきたことで自分に「新たな習慣を手にする力」があることを実感できたから。 ・目標をもとに、習慣をアップデートする時期だと感じたから。 主にこの2つが主な理由ですが、個人的にはこのnoteの連載と同時期に始めた、1週間ごとの予定管理と目標の振り返りは自分にとって大きな変化をもたらしてくれた黄金習慣であると感じています。 発信

          恐怖とともに生きることの意味

          幸せの瞬間

          1. 完璧と幸せ 昨日は年明けから書き続けてきたこのnoteを初めてお休みしました。 理由はシンプルに、記事を書けるような状態ではなかったからです。 昨日の試合中のワンプレーにて手首を痛め、試合後はとてもパソコンに向かって文字を打てるコンディションではなかったです。 かれこれ日数にして100日近くになるこのnoteの連載を中断することに若干の抵抗感はありましたが、健康が第一であることを改めて実感する機会となりました。 痛みとともに過ごすことは、ストレスを常に抱えな

          幸せの瞬間

          運ではなく実力

          1. 運の正体 サッカーというひとつのことを長らく続けていると、よく「運」という言葉を耳にします。 そして、年々「運」ということが一般的に言われるような、サイコロを振って何回か一回に巡ってくるチャンスのようなものではないことが身に染みて分かってきました。 そもそも「運」自体は、常にそこにあるのです。「運」を掴む人とそうでない人の違いは、準備ができているか、そうでないかだけなのです。 「才能」についても同様のことが言えるでしょう。 それは突然天から授けられるものでも

          運ではなく実力

          17歳の自分へ

          1. 想像の先へ 果たしてどれほどの人が10年前の当時の自分が思い描いていた通りの人生を歩んでいるでしょうか。 人生は、想像もしなかったような世界へと私たちを導いたり、また時に寄り道をさせたり、私たちを驚かせてやまないです。 10年という長いスパンで自分の人生を振り返ってみると、いまこのような形で人生を歩んでいることは、当時の17歳の自分からすると全く未知の世界だったと思います。 そんな17歳の自分に対して、仮にアドバイスができるとするならばどんな言葉をかけるか、考

          17歳の自分へ

          「なぜ」から始める

          1. 意味を与えるのは私たち 昨日はサッカー選手の目標の短いスパンについて話をしました。 今日は、目標設定における根底となる考え方について触れていこうと思います。 目標を考えたり、設定する際に何が最も重要か。 この問いに対し、「なぜ」という言葉で答えられることが大事だと感じています。 というのも、自分自身の経験から「なぜ」がはっきりしていない時期というのは、人生に対してエネルギッシュに、かつ前向きで楽しみながら相対することが出来ていなかったと感じるからです。 逆

          「なぜ」から始める

          目標設定力

          1. サッカー選手の日常 サッカーがやめられないのは、きっと毎週日曜日に待っている試合というイベントがあるからでしょう。 サッカーが美しく、芸術であり、人間本来の姿が映し出される人生の鏡であることは自分がわざわざ強調する必要はあまりないでしょう。そのことをサッカーに関わる人間であれば体感的に知っていると思います。 今日は、サッカーと目標の関係について思考を深めていこうと思います。 まず、何事においても、進むべき方向を定めるために目標設定が大事であることはよく耳にする

          目標設定力

          感情のコントロール

          1. 怒りの原因を明らかにする 久々に自分の感情をコントロールできないほどに怒りが湧いた出来事があったので、今日はそのことをシェアしたいと思います。 まず初めに感情について大事だと思う結論をいくつかまとめてみます。 感情自体を否定しない なぜを考える コントロールできる範囲とできない範囲を見極める 一つ目の、感情を否定することは、すなわち生きること自体を否定するようなものです。 一度感じてしまったものは、否定するのではなく、積極的に迎え入れ、早いうちに良い方向

          感情のコントロール

          嫌いな人

          1. 内と外 あなたは誰か嫌いな人を継続的に、また積極的にサポートしようとしたことがありますか? ないと答えた人、あると答えた人、どちらが良くてどちらが悪いということではないので、自分に正直になるのが大事です。 きっと大半の人は、嫌いな人を出来るかぎり自分の世界から遠ざけようとするのではないでしょうか。 しかし、大きな視点で考えた際、嫌いな人を頭ごなしにシャットアウトしてしまうことは、自分自身が大きな落とし穴にハマっているかもしれません。 人は誰しも好きな人がいる

          嫌いな人

          差別はこの世からなくならないのだろうか

          1. サッカーより大事なこと 今日はアウェーでのシーズン第29節。 試合結果は2-3で敗戦。 仮に勝利していればプレーオフ圏内に食い込んでいただけに非常に悔やまれる試合内容だった。 だが、サッカーの内容以上に試合後に起きたある出来事は、ひとりの人間として考えさせられる出来事だった。 というのも自分たちのチームメイトのひとりにコートジボワール出身の黒人選手がいるのだが、彼に対して相手チームのひとりが人種差別発言をし、それに対して彼が逆上する形で暴力を振るった。 チ

          差別はこの世からなくならないのだろうか

          WHY

          1. 価値観 サッカーにおいては、どうやってゴールまでの道筋を描くか、またどうやって相手が保持するボールを奪うかという具体的なプロセスを考える力が求められる。 そしてチームスポーツである以上、チーム単位で”何をするか”という戦略とそれに基づく準備が必要になる。 しかし本当に優れたチームは、なぜサッカーをするのか、なぜサッカーでなければいけないのか、といった信念や価値感レベルまでサッカーを掘り下げ、チームにアイデンティティーを植えつける。 現代の情報社会ではHowやW