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3色ボールペンの使い方

齋藤孝 2003年

・概要
筆者である斉藤孝さんが長年実践してきた3色ボールペンを使った整理術。読書、レジュメ、会議の資料、スケジュール帳など、文章を理解し上手に活用するためには、適切な方法によって理解する必要がある。この本は、著者の長年の経験をもとにどのような線の引き方をすればよいかを綴った。デジタル化が進み情報過多になった今こそ、いかにアナログが強いかを単純明快に解説する。

・感想
今年の初め頃、同じ斎藤さんの著書『頭の良さは国語力で決まる』で、3色ボールペンを使った読書法が述べられていました。私は基本的に線を引きながら読むことはなかったため、読んだ当時はそこまで重要性を感じませんでした。しかし、来年から大学生(になれるよう、裏でいろいろ)になります。今までとは全く異なるスタイルの授業となるため、これに対応しなければならないと考えました。筆者が話していることを明確に読み取り、自分の意見を持たなければ、少なくとも今後の社会生活で苦労するだろうと思っています。そのため、「3色ボールペンの活用方法について再度考え直そう」と思い立ち、この本を買いました。

まず、著者はこのように色分けをしながら、本や資料などを読んでいるそうです。

赤:とても重要
青:まあまあ重要
緑:自分が面白いと思ったもの

こうすることによって、筆者が話したいことと、自分の主観を完全に分けることが出来る上に、必要な情報、いらない情報の選別を行なうことができるといいます。これを見た時に、せっかく本を読んでいるのに、著者のいいたいことが分からないことはもったいないと考えました。私自身も2年間の読書習慣の中で、「これまったく意味わからねぇなあ」と思ったことが何度もあります。やはり、こういったものは完全な形で読み取ることは難しいですし、たとえ、覚えたとしても、時間とともに忘れてしまうのではないかと考えております。小説などは、線を引かずに自分の解釈次第(全く分からないは良くないだろうけど…)だと思いますが、新書などは、線を引かないと理解することが厳しいと感じました。

「知識を外側に出したままでは良くない、内側に入れて自分の血肉にするべき。」

こういった意味合いの話もありました。結局ばーっと読んだだけでは理解に乏しい部分も出てきてしまうのではないかと考え直しました。来年から新しいステップを踏むことになる以上、もう少し、自分の本の読み方、情報との付き合い方について、もう一度、よく考え直さなければならないと考えています。良い機会となりました。

・書籍情報
初版刊行日:2023年9月21日
刊行元:フォレスト出版
定価:本体1500円+税
備考
2003年5月旧版刊行。一部修正の上2023年に新版として刊行。

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