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ツアー初日、渡波ローディーにて

昨日、石巻市渡波にあるライブハウス「渡波ローディー」にて、私ジャージたばたのニューアルバム「かっぱのレコード」を引っ下げてのライブをしてきた。

ローディーでのライブは、もう6回目ほどとなったが、いつ行っても新鮮な気持ちになる。
まず、オーナーの「トヨさん」が、とても楽しい方なのだ。ローディーの扉をくぐると、「おお!来たなたば〜た!」と明るく出迎えてくださる。そして、演奏中には陽気な合いの手や愛のあるツッコミを入れてくださり、とにかくライブが盛り上がる。そして、なかなか他のライブハウスではない、持ち時間40分というのもありがたい。
そして今回は、大学の後輩や以前私の曲を聞いくださった方も会場にいらしたのが感激だった。

今回対バンしたのは、chakoさんとユミ&敦子さんである。いずれも女性シンガーで、私が普段対バンする方々とはだいぶ毛色が違った。
chakoさんは、最近のアニメや映画の主題歌などを優しげなウクレレに乗せて歌い上げるシンガーで、ユミ&敦子さんは、昭和歌謡を優しげなボーカルと流れるようなピアノで歌い上げるユニットだった。

自分のステージを終え、2組の出演者の演奏を聞いていると、楽器の鳴らし方から、歌い終わりの余韻から、私の知らなかった技をたくさん使われていることに衝撃を受けた。

ふと思った。「私で良かったのか」と。
これだけ毛色が違うアーティストであるため、ステージの雰囲気をぶち壊してしまったのではないかと柄にもなく心配になったりもした。

帰り際、オーナーのトヨさんに何気なく「私で大丈夫だったんですか?」と訪ねてみた。するとトヨさんから意外な言葉が出てきた。
「ジャンルが違う人と組ませたこと?ああ!わざと笑!、やっぱりたばたも色んな人と組む経験した方がいいなあと思って!」

もう30歳になるアマチュアミュージシャンの私を成長させようとしてくださっていたのだ。決して採算が取れるわけではない私に、ミュージシャンとして様々な経験を積ませてくださっていたのだ。それがありがたかった。
音楽活動をしていると、演奏していて楽しいのはもちろんであるが、普段の仕事では関われないような方と関われたり、できないような経験ができたりすることも魅力である。そんな中、応援してくださる方がいる、素晴らしいことだ。

今回のツアーも沢山の方に支えられるツアーになることだろう。精一杯、不器用なギターと唄で、応えていきたい。

ご来場の皆様、お越しいただきありがとうございます!

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