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走行中の電車内で人が倒れた。その時、どうすべき?

先日、急病人が発生した電車に乗り合わせました。
この時に見聞きしたことをもとに、思ったこと・考えたことを共有します。
※注
以下、私が見た&聞いた‟限られた情報”に基づき記載しています。
聞き洩らしている情報もあるかと思いますし、このような場面でどう対応すべきか、特に知見を持ち合わせているわけではありません(素人です)ので、その点ご承知おきください。


1.状況

その日、私は会社から電車で帰宅するところで、電車の7号車前方、6号車との連結部分近くに立っていていました(以下に位置関係の図を掲載)。
通勤帰宅時間帯で、車内は、お互いの身体が触れる程ではないものの、簡単に移動できるスペースは無い状況でした。
電車が駅と駅の間を走行中に(ちなみにちょうど木下斉さんのVoicyを聞いていましたw)、すぐ隣の6号車が騒がしくなり(連結部分の扉が開いていて、6号車後方(連結部分近く)は見える状況でした。)、どうやら6号車前方で人が倒れたらしい、ということを知りました。

位置関係(○=乗客)

車内が混雑していて、6号車前方で倒れた急病人の姿は、私が立っている場所からは見えませんでした。6号車前方の乗客から6号車後方の乗客に伝言ゲームのように、乗客が倒れたことが伝えられ、6号車後方、非常通報器近くにいた乗客(以下「乗客A(連絡役)」)が、非常通報器を使って乗務員と連絡を取っていました。

乗客A(連絡役)が、乗務員と連絡を取り始めてからのおおまかな状況は以下のとおりです。
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列車が減速し、停車。
 ↓
乗務員から、倒れた方の年齢・性別が聞かれ、乗客A(連絡役)が、社内の乗客に、年齢・性別を知らせるよう声を上げる。
 ↓
6号車前方から、「男性」であることが伝えられる。
その後、「ヘルプマーク」を所持していることと&年齢も伝えられる。
(年齢がヘルプマークに書かれていたのかも?)
 ↓
乗客A(連絡役)から乗務員に、性別・年齢が伝えられる。
 ↓
乗務員から、男性が倒れた場所の確認があり、乗客A(連絡役)が、「6号車後方」と回答。そこでオンババ、「こちらが7号車なので、6号車前方だと思います!」と声を上げ(オンババの近くに、乗車している車両が7号車というサインがあったため、伝えることができました。)、乗客A(連絡役)から、6号車前方であることが乗務員に伝えられる。
 ↓
乗務員より、運転再開し、次の駅で対応することが告げられる。
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この間、現場に約5分程停車しました。(次の駅まで、約8分ほどの場所)

2.一連の対応からの疑問点

① 列車を止める必要があるのか?
素人発想で、走行中の電車内で急病人が発生した場合、電車を止めるよりも、(列車を止めずに)さっさと次の駅まで移動して、そこで対応した方が良いのでは?(その方がタイムロスが少ないのでは?特に一刻一秒を争う場合。)と思いました。が、少し考えてみると、非常通報器が使用された場合の対応としては、まず状況を確認し、列車の運行継続が適切なのか否か判断するのも妥当なように思いました。
(確認の結果、運行継続が適切な場合もあれば、列車を止めて対応する必要がある場合もあるのかと。結果論として、運行を継続しておいた方が良かったケースもあれば、そうではないケースもあるように思い、どちらの対応をとるべきなのか(=まず列車を止めるべきか否か)には、正解がないようにも思います。確率論からすると、次の駅まで運行してしまった方が良いケースの方が多いような気がしないでもないですが...(←個人の感覚で、根拠はありません。))

② 急病人の状態確認が不十分ではないか?
私が聞き洩らした部分もあるかもしれませんが、私が聞いた範囲では、年齢と性別のみが確認されているように聞こえ、急病人の状態(意識の有無等)に関するヒアリングが不十分ではないかと思いました。ただ一方で、満員電車の中で、急病人の状態確認(意識の有無等)を、たまたま乗り合わせた乗客(=おそらく医療関係者でない場合が多い)が行うのは、限界もあるように思い、年齢と性別を確認するくらいしかできないようにも思いました。
(今回のように、乗務員と連絡を取っている乗客が、車内からの伝言によって、急病人の状態を把握している状況(急病人を直接目視できていない状況)であればなおさら。
 年齢と性別だけ聞いて、何の役に立つのか?という素朴な疑問はありますが...)

③ 医療関係者に協力を要請しないのか?
今回のケースでは、次の駅まで10分程のところで電車が停車し、次の駅に到着するまでの時間が、少し長く感じられました。
次の駅到着間近になって思ったことですが、このような場合、電車に乗り合わせた医療関係者に協力をを求めることはしないのでしょうか?
前述のとおり車内がかなり混雑していて、移動するのも難しい状況で、かつ次の駅までの所要時間を考えると、そのような運用にはなっていないのかなと思いました。

④ 救急車の要請は、次の駅到着後まで行わないのか?
次の駅が丁度オンババも降りる駅で、電車を降りました。
急病人がおられた場所とは反対方向に向かったため、急病の方の状況は確認できませんでしたが、ホームに降りて意外だったのが、救急隊員の方が見当たらなかったこと。

てっきり救急車が呼ばれるものと思い込んでいましたが、これも、駅に急病人が到着して、状況を確認してから必要に応じて要請する、という運用なのかと思いました。(このあたりも、実際に救急要請がされたのか、されている場合にどのタイミングでされたのか、正確に把握していませんので、その前提での話だと思ってください。)

一刻を争うような場合であれば、電車が次の駅に到着した段階で、救急車を呼んでおけると良いと思います。が、そもそも、救急要請が必要な状況なのか不明な段階で闇雲に救急要請してしまうのは適切ではありません。
(=鉄道会社の運用として、救急要請を行うか否かの判断は、(急病人が発生した段階(駅と駅の間にいる段階)でなく)次の駅に急病人が到着して、駅員が直接確認してから、という運用になっていたとしても妥当なように思いました。)

万が一、電車内で目の前で人が倒れた場合に、深刻度が高いと思った場合は、(鉄道会社による救急要請を待つのでなく)自分で救急に連絡してしまうのも選択肢だと考えます。
鉄道会社とは別に救急要請すると、救急要請が重複し、混乱の元になる可能性もあるほか、そもそも救急要請をすべきか判断が難しいですが、後者については、時に迷わず119番に連絡するか、もしくは#7119(救急電話相談)に連絡すべきと考えました。

3.下車後に言われたお礼

調度次の駅で電車を降りたタイミングで、オンババ、見知らぬ男性から声を掛けられました。(注:ナンパではありません^^)

声を上げてくれてありがとう!」と。

オンババが、倒れた方の場所について、声を上げたことを言っていただいたようです。
その方は、急病の方の関係者ではないようだったこともあり、突然見知らぬ方からお礼を言われることに正直少し戸惑いもありました。が、この方の行動から、私も他の方の行動で、賞賛すべき行動に遭遇した場合は、面識の無い方でも、気の利いたお声がけができれば、と思いました。
良い行動を賞賛すること、とても大事だと思います!

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