私が感じた「デジタル化」のメリット
木下斉さんのVoicyで、デジタル化についてお話されていました。
私自身、一昔前に「マイナンバーカードを持って大丈夫なのだろうか...」という、漠然とした不安(言語化できていない不安)を持っていた時期がありました。しかし、その後ちきりんさんや木下さんの放送を聞いて、デジタル化の意義を理解し、今では私も「マイナンバーカードを活用し、積極的にデジタルを進めていくべき」と考えています。
木下さんが本日の放送でお話された「弱者を救う」という観点ではありませんが、行政サービスがデジタル化されて、私自身がメリットを感じたケースについて書いてみたいと思います。
【ふるさと納税】オンラインワンストップ申請
数年前から、ふるさと納税のオンラインワンストップ申請ができる自治体が増えてきました。私も一昨年から利用しており、初めて利用した時は、「なんて簡単なんだろう!」と感動しました。
①書面・郵送によるワンストップ申請手続き
書面・郵送によるワンストップ申請のためには、以下の作業が必要です。
1.ワンストップ申請書を用意する。
自治体から郵送されるのを待つ、または各自治体のHPからダウンロード
して印刷する。
2.申請書に添付する、マイナンバカードのコピーを作成する。
これは、自宅のプリンターで対応することもあれば、近所のスーパーに
行ってコピーすることもありました。
3.申請書に必要事項を記入し、コピーを取ったマイナンバーカードを
切り抜いて、ワンストップ申請書に糊で張り付ける。
4.年明けの所定日に間に合うよう、ポストに投函する。
今書き出すだけでも、本当に面倒なことをやっていたと思います。
② 紙でワンストップ申請を行うことに伴うリスク・懸念点
マイナンバーカード情報を郵送していた時も、重要情報を普通郵便で送って大丈夫なのだろうか...と一抹の不安がありました。
(誰かが紙情報を勝手に抜き取って、本来の業務目的外のためにマイナンバー情報を見ることも可能ではないかと思っていました。)
ここで改めて、紙申請に伴うデメリット(リスク、懸念点含む)を書き出してみます。
・作業に時間&手間がかかる。
-(自治体からの)ワンストップ申請書郵送待ち、もしくは自分でダウン
ロード&印刷)
-マイナンバーカードのコピーを作成し、添付する。
-申請書の記入(手書き!←入力ミスの可能性あり)
-申請書の郵送(封筒の準備、封入、ポストへの投函)
・マイナンバーカードのコピーを、自宅外のコピー機で作成する場合に、
コピー機にマイナンバーカードを置き忘れるリスク。
・同時に複数の自治体宛てに郵送する場合に、書類の入れ間違え(ある自治
体向けの申請書を他の自治体向けの封筒に入れてしまう)が生じるリスク
・郵送に数日を要する。
・郵送途中の紛失のリスク。
基本的に無いと信じていますが、悪意を持った郵便局員がいたとしたら、
抜き取ることも可能である他(マイナンバーカード情報が入っていること
は、宛名から自明)、事故に巻き込まれ消失する可能性もある。
(例えば、元旦の北陸での地震に伴い、期限までに届けられなかった書類
もあるのではないでしょうか...)
・自治体からの受領確認通知に、さらに数日を要する。
連絡が来ないことも???←追加の確認作業が必要になる。
・自治体担当者受領後に、紛失・悪用されるリスク
こちらも無いと信じたいですが、可能性はゼロではありません...
・自治体側で、紙書類に対応する手間・時間(コスト)
紙書類の場合に、どれだけの作業を行っているのかわかりませんが...
ちなみに、郵送した紙書類は最終的にどうしているのでしょうか???
電子化&紙廃棄してたりして???
③ オンラインワンストップ申請のメリット
・とにかく時間・手間がかからない!
私は「自治体マイページ」を利用しましたが、各自治体・寄付毎に予めデ
ータが一通り入力されており、たしか[必要事項にチェックを入れる+
マイナンバーカードをかざす+マイナンバーカードの暗証番号を入力する]、大幅に削減されるはず。
・入力の手間が省け、入力ミスが減る。←これは大きなメリット!
マイナンバーカード番号はもちろんのこと、寄付金額や生年月日等も、
手入力する必要がありません。
・オンライン申請手続きが完了したことが、ネット上ですぐに確認できる。
後からも申請状況を確認可能。(自治体に確認する手間が減る。)
・入力データの参照につき、アクセス制限をかけることができる/誰がいつ
参照したか、ログを取ることができる。(不正閲覧対策)
④ オンラインワンストップ申請のデメリット
・スマホ、PC、ネットワーク環境等が必要。
・高齢者が対応できない???
・サーバがウィルスに感染するリスク、NWから情報が漏えいするリスク
→ふるさと納税に関連する情報に限らず、既に大量の情報がNW上で
管理されています!!!大切なのは、NW上のセキュリティ対策です!
結び
「④ オンラインワンストップ申請のデメリット」については、正直パット思いつかないのですが、いずれにせよ、オンライン申請を利用することのメリットとデメリットを天秤にかけたときに、オンライン申請を利用することのメリットの方が圧倒的に大きいように考えます。オンライン申請のデメリットがあれば、「デメリットがあるからやらない」のではなく「デメリットを回避するための対策を取る」べきです。
地方自治体の限りある貴重な予算を、大量(?)に郵送されてくるワンストップ申請書類対応のために使っていては、ふるさと納税の趣旨からしても本末転倒ではないでしょうか。
ふるさと納税のワンストップ申請は、オンラインでのみ受け付けます(=それが嫌であれば、寄付いただかなくて結構です!)という自治体が出てきても良いと思います。(「それが嫌であれば寄付不要!」を明言するかはさておき^^;)
そもそも、マイナンバーカードと各種データの紐づけがあれば、オンライン申請すらしなくて良いはず。
「一億総デジタル化」への道のりは長いですが、私も声を上げていきます。
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