見出し画像

そこはかとない、こと。

足の爪先がしゅわしゅわと冷たい。
冬用の厚めの靴下を引っ張り出し、
履く前に手指を使って爪先を揉んだり、摩ったり。

先週の内に衣替えをしておいてよかった。

吐く息はまだ白くはないけれど、直にそうなりそうだなぁ。
白くなったら、オイルヒーターを出さなきゃなぁ。
(白くなるまでは、工夫で耐えしのぶのがマイルール)

…なんかついこの間、掃除して収納したような気がする。
時の流れは年々、早く。

天井を見上げる。
我が身よに振る、ながめせしまに、だ。

新しく、マグカップが欲しいな、と思っていて。
たっぷり入るもので、できたら淡いピンク色のものがいい。

私の持ち物はアイビー、紺色、群青といった暗めの青系のものがほとんどだ。小さい頃から、この系統の色味が好きで、断然落ち着くのだ。
なので似たような色の服ばかり、揃ってしまっている。

そんな群青人間なのに、ピンク色のもの、それもだいぶ具体的な色味のイメージが湧いているのが不思議でならない。

珍しいことも、あるものだ。

こうなったら、コレー!!!!ってのが見つかるまでは、妥協せずにいてやろうと、ちょっと意固地な気持ちで、ささやかに息巻いている。

それで熱いコーヒーが飲めたら、ふふふ。


想像するだけで嬉しくなる。


七十二節季の暦のあれこれを書いた(描いた)本を頂いた。
「(わー!!)」と感動して、声を発するのを忘れていたら、
「あ、ごめん……持ってた?」と相手をおろおろさせてしまった。

Instagramで七十二節季の解説をしてくれるサイトをいくつかフォローしている。それくらいに、日々、興味がある事柄だ。

以来、朝起きて今時期の節季の部分をさらさら読んだり、寝起きの声で小さく音読してみたりしている。

なんだか丁寧に暮らすおばあちゃんみたいだ。
自分で笑ってしまう。

もっと、グッと寒さが強くなったら、掛け布団に潜ったまま読むに違いない。そのまま二度寝しないように本当に気をつけなければ。

今は霜降。
そうこうしているうちに、霜降。
ぷーくす。


心底自分にゾッとした朝。


以前記事にした、
今はシンガポールで専業セレブ主夫をしているセキさんが、よく賄いで作ってくれた「温玉入りのおみそ汁」が恋しくて仕方ない。

真似をして作るには作るのだが。
それはそれで美味しいのだが、うーん、と切なさが残る。
やはり、作ってもらったご飯はありがたいのだ。

みそ汁味のため息をこぼすと、LINEが鳴る。
まさかのセキさんからで、目を見開いた。

即、既読がつく恥ずかしさなんてそっちのけてLINEを開くと
「日本シリーズ観てる?」と。

シンガポールは東京ですか?という位日本のアレコレが手に入るようで、LINE内では全然距離なんてないのになぁ。

テレビのチャンネルを日本シリーズの中継に変える。

合間に「温玉のおみそ汁が飲みたいです」と送った。

「シンガポールに来れば、いくらでも」と返ってきた。

9回ウラで同点スリーランが打たれた。
「!!!」と高まったが、LINEは打たずに待つ。

2分後くらいに「9ウラでスリーランは痺れる!!!」と返ってきた。
「泣ける」とも。

流石に東京ではないから、中継の衛星時差がある。
先に言っちゃうのは野暮だものね。

ちゃんと気を遣ってるんですよ、私。
と、自己満足にひたる。

「見応えありますなぁ」と送った。




本日もここのところの、ことを記す。
寒いけれど、近くのスーパーまで夜さんぽに行こうかな。


-20221025-





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?