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映画「かもめ食堂」に学ぶ「むすぶ気持ち」【おむすびからの学び教育。#7】 

「かもめ食堂」。
2006年に公開された映画で、群ようこさんの小説をもとに、荻上直子監督が演出、小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの3女優が主演をつとめた名作です。フィンランドで全シーン撮影し、映画自体は非常にゆっくりとした時間の流れの中で進んでいきます。


おまじないの大切さ

「かもめ食堂」は、主人公のサチエさんが、フィンランドに小さな食堂「かもめ食堂」をオープンしたところから始まります。
オープンをしたものの、なかなかお客さんが訪れない日々。その中に、コーヒーの入れ方を教えてくれる男性客との出会いがあります。
彼がコーヒーを入れる時におまじない
「コピ・ルアック」
(一般的なおまじないのコトバというより、インドネシアの最高級と呼ばれるコーヒー豆のこと)
と唱えます。
おむすびのご飯を炊く前に、
「サガビヨリ」
「コシヒカリ」
と唱える感じでしょうか?
具体的なコーヒーの入れ方を紹介されているわけではないですが、ココロを込めて提供する気持ちの大切さを教えてくれるシーンです。

おむすびは結ぶ

しかし、ある日、その男性客が突然お店に盗みに入り、サチエさんとの信頼関係が揺らぐ出来事が起こります。
サチエさんは驚きと失望を感じながらも、その客の行動に理解を示し、彼を非難することなく受け入れます。そして、おむすびをふるまいます。
彼がおむすびを食べたその瞬間、おむすびの温かさが、彼らの間に微笑みと和解をもたらします。おむすびを通じて、言葉では表現しきれない気持ちが伝わり、二人の関係は修復されていきます。
このシーンは、おむすびが単なる食べ物ではなく、人々を結びつける力を持っていることを象徴しています。食堂の一コマとして、おむすびが物語の中で重要な役割を果たし、人間関係の複雑さや優しさを描き出しています。

大切な日はおむすびを作ってあげよー

最後に、サチエさんのお父さんの言葉。
早くにお母さんを亡くしたサチエさんは、毎日お父さんの分も含めて、料理を作っていたのですが、年に2回、お父さんが料理を作ってくれる日があったそうです。それは、運動会と遠足の日。
「おにぎりは自分でつくるより、人に作ってもらったほうが、ずっとうまいんだ」
友達とお弁当を見せ合いながら、楽しむのが、運動会や遠足の日。その日は我が子を少しでも楽しませたい父親の気持ちが伝わってくる思い出話です。

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