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オムスビサーガを産むまでの思考実験

東京で育った僕が、
佐賀唐津にうつり住んだのは、5年前。
都市では目に入ってこなかった、
日々変化する自然を前に、日々過剰に感動し、
自然ってすごい!
自然ってうまい!
自然ってこわい!
これまでの価値観がリセットされていきました。

そんな新たな価値観をもって、東京に戻り、
東京を見つめてみると、今まで見ていた東京と違う景色になっていました。
実は都市にも地域があり、都市の地域にも、地方の地域と同様の課題があることにも気付かされていきました。

「地域と都市」関係なく、地域同士を結びつけると、両者の今ある価値を残しながら、新しい価値が生まれるのでは?
東京に移り住み、その二年で思考を張り巡らせ、
2024年5月に渋谷恵比寿に、
佐賀の酒とお茶とおむすびが楽しめる
Sake&Teaバーというかたちで、新たな表現をしていこうと決意し、ただいま、絶賛準備中です。

オープンする4月まで、このワクワク感の根底にある唐津での生活をつづったFBを読み返し、
noteに再度つづりながら、新しいアクションのヒントを見つけていきたいと思います。


なぜ?佐賀?おむすび?

■生い立ちと唐津でなんとなく

唐津に住もうと決めたのは、
「地域に住もう!」と東京から福岡に転勤したものの、東京と大きな違いを感じられず、
もっと奥に行かんといかんのかなあと感じたところに始まります。
とは言え福岡に出勤しなくてはならないので、
福岡通勤圏内の奥地。ってことで、
色々探したところ、唐津が通勤圏内であり、
スーパーもあって日々の生活もしやすそうという条件が担保されつつ、じいちゃんの故郷がヤキモノの街「愛知常滑」で幼い時からヤキモノが身近にあったことで、「なんとなく」住んでみました。
実際に住んでみると、常滑との共通点にボートレースも加わり、(ボートレースはやった事無かったけど)唐津に縁あるなあって思ってます。
この「なんとなく」っていう感性は、
今、大切にしている価値観で、あまり深く考えないところが、僕のいいところでもあり、人を苛つかせるところでもあります。

クリエイターズファイル風 陶芸家
寿司屋の大将とうつわ談義する僕

■サップとの出会いは嫌嫌w

なんとなく」唐津に来てしまった僕。
とりあえず、ヤキモノでしょ!と唐津焼の窯元や店に出向くのですが、無い!無い!唐津焼教室が無い!えっ?「なんとなく」では決めたけど、
ヤキモノの街には、ヤキモノ教室あるんじゃないの?「なんとなく」行動してるとこういう事、ままあります。
後で知り合う唐津焼の作家さん曰く、唐津焼は、土探し、土づくり、絵付け、窯焼きの全ての工程を一人でやるものだから、人に教えている時間が無いとのこと。

おっ!唐津焼かっこいい!
唐津焼教室いらない!w


そんな中、移住者の集まりで出会ったのが、
唐津でアウトドア体験をやってる陽進さんと雄太くん。確か一月くらいに出会ってサップなるものに勧誘されたんだけど、一月寒いんですよ。
九州って南に思われてるけど、緯度は東京とそんなに変わらず、さらに日本海玄界灘ですよ。
キッパリとお断りしたんですが、何度も誘われるし、ぶっちゃけ暇なので、とりあえず行きました。
3月くらい。まだ寒い中、しっかり落ちました。。。
でも、これも人の御縁。サップを始めたことで、地域の仲間も増え、そして日々変化する自然とも出会えることができました。

唐津の冬の朝

■◯◯といえば!イメージできる料理がある地域は強い

佐賀に住んで、感じるのは、九州ヒエラルキー。福岡をトップに作られた福岡ピラミッド。この福岡の最も得意とするのは、
「福岡良かろう」攻撃。
この自信こそが、福岡の強さだと感じていて、
福岡の人たちにかかると、大分の湯布院も、近くにいい温泉があると、福岡推しになります。
そんな福岡人の精神性こそ、地域の人たちは見習うべき最重要ポイントだと考えています。
実際、福岡の観光名所は太宰府だけって話もありつつも、ラーメン、モツ鍋、水炊き、明太子、ゴマサバと食に関しては、群を超えた魅力度で、更に最近ではトップシェフも福岡に店を構えるようになり、東京の食を超えてます。

福岡良かろう!」です。

で、この食に関して佐賀は弱い。
自然豊かで、めちゃくちゃ美味いもんが沢山あるのに、イメージとして弱い。
佐賀牛、呼子のイカ、くらい?
純粋想起ででてくるのは。
でも東京、上海、福岡で生活してきた僕が評価する、NO1寿司も焼肉も焼鳥もトンカツも、唐津にあります。なのにイメージが。。。

佐賀の食と言えば、◯◯!

みたいなのができないか?
新しい料理だと、マーケティングコストもかかりすぎるし、浸透に時間がかかる。
みんなが大好きな◯◯を佐賀が一番と言えないか?
あるでしょ!

佐賀にもある、伝説の竜里ラーメン

■これからの日本は水資源の豊かさと、日本人自身が持つ味覚力で世界に。

これからの日本が世界にアピールできるのは「水」と「味覚力」。
半導体とかもきれいな水無しに作れません。
そして、もちろん、日本の農業/漁業も豊かな水によって成りたっています。
僕は5年程、上海に住んでたんですが、とにかく水が汚い。お風呂でお湯をはろうものなら、薄い土色。。。日本で大量に入浴剤バブを買ってお湯に着色させてました。(用途と違う使い方でスイマセン)
上海がひどいわけではなく、だいたい世界はそんなもんかなと。そう考えるとやっぱり日本の食材は絶対的にうまい。だって水が超きれいだもん。
地方の産品がうまいのも、水です。
更に言うと、日本人みんなが持っている「味覚力」も世界基準。こんなに味の差を感じられる国民はいないんじゃないかな。

上海にもあったな。きれいな水。

■恵比寿さまと恵比須さま

最後に、また超個人的視点。
戦後、常滑からヤキモノの土管を東京に輸出したじいちゃんが、保管場所として選んだのは、多分当時サッポロビールの駅車があったからなのか、恵比寿でした。
恵比寿は子供のころ、必ずプラモデルを買ってもらえた、めっちゃワクワクする街で、今、だいぶオシャレイメージがつきすぎてるのは鼻につきますが、今でも大好きな街です。
一方佐賀県って、街を歩いてると、なぜか出会う恵比須像。なんと日本一の恵比須像の数らしい。 
よーっく見ると、めっちゃあります!恵比須さま!
ということで、ブランドのロゴは、勝手に個人的に繋がったので、恵比寿様に。
Sake&Teaバーも渋谷恵比寿でやっちゃおうかなと。御縁があるから。
そして、僕の御縁力が広がって、みんなにも御縁がいきそうだから。

記事を読んだ方に幸運を。ラッキーヱビス。

■御縁がありますように

そんなこんなで、妄想しはじめたのが、
御縁をよぶ、おむすびキット

おむすびサーガ。

え? おむすび? 佐賀? どこにもあるよ?

そうです。
日本全国津々浦々どこでもあります。おむすび。
そして、どこのおむすびも美味いです。
でも、でも、
①気候変動がありながらも、10年以上S級米を作り続けてるんです。
②有明海の干満差を活かした最高級の海苔があるんです。
③ミネラル豊かで魚も美味い玄界灘からとれる塩があるんです。

めっちゃすごくないですか?
おむすびの3大要素「米」「海苔」「塩」全部自給自足できる県あります?w

妄想を語っていると、
いろんな仲間から仲間を紹介してもらえるのも、
佐賀の良いところ。
いろんな知恵ももらい、なんとかカタチにできそうです。

が!、
縦割りサラリーマンずっとやってたから、
事業計画とか資金繰りとか、信金さんから、めちゃくちゃアドバイス頂いています。山はまだ高い。

制作途中のサイト。バーもリフォーム前。。


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