名前を消しても #ジャニーズ

なにか違う気がする……。
どうしても腑に落ちない……。

「ジャニーズ」という名前を消して、新しい名前に変えて

「これからも最高のエンターテイメントを……」

私が9年近くファンをしていた Hey!Say!JUMP は、デビュー曲の Ultra Music Power を今後2度と歌わないと。歌詞の中に「ジャニーズ」という言葉が入っているから。

それももちろんそうなんだけど……。

ファンだった者としては、個人的には、JUMPのデビュー曲が大好きです。テレビでこの曲を歌っていたHey!Say!JUMP を好きになったのが始まりなので、この曲にはとても思い入れがあります。

今までにもデビュー曲を歌わないコンサートはありました。私はちょっと寂しく感じていました。

でもアルバムツアーだったりコンサートの世界観を大切にしての判断なら仕方ないと、それは納得できました。

今回このような理由でデビュー曲が封印されるのは悲しい。
でもやむを得ない。
聞いて嫌な気持ちになる人がいる。
歌うメンバーすら、そうかもしれない。そんなわだかまりのある曲を歌い続けることはできないと思います。

でも……。

ファンクラブ会員に向けてのメッセージ動画で

「Hey!Say!JUMPのグループ名は変えません。JUMPという名前がジャニーズ ウルトラ ミュージック パワー の略だと思っている人もいるようですが、僕らはそう思って活動してきたことはないので、名前はこのままでいきます。デビュー曲 Ultra Music Power は、歌詞にジャニーズという言葉が出てくるのでもう歌いません」

というような説明がメンバーからありました。
メンバーもいろいろ悩んで話し合って決めたことだと思います。

でもさ。
デビュー曲の歌詞に「ジェイ(J) ジャニーズ   ユー(U)ウルトラ   エム(M )ミュージック   ピー(P)パワー」って出てくるのです。
そりゃ、Hey!Say!JUMP の JUMP は、ジャニーズ ウルトラ ミュージック パワーの略だと思いますよ。

僕らはそう思ってはいない。

それもそれでいいのです。

なんか……。なんかさ……。

わからないけど、それならいろいろ話し合ってグループ名はこのままいきます。とだけ言って、デビュー曲のことには触れずにこの先歌わない、とか、デビュー曲はもう歌わないと明言するなら、グループ名も変えるとか……。

なんか言ってることとやってることがちぐはぐに見えて仕方ないのです。

JUMPのことは好きです。好きでした、かな……。もうわからない。
信用できない。Hey!Say!JUMP を、じゃなくて、所属する組織を。

名前を変えようが、歌を一曲歌わなくなろうが、「ジャニーズ」は「ジャニーズ」で、本質的なところはなにも変わらないんじゃないかという気がして仕方ない。

例えば、人の弱みにつけ込んで暴走したカルト教団が、名前を変えて幹部を内部の誰かに変えて活動を続けているような、そんなふうに感じてしまうのです。

上辺だけ取り繕ってもなにも変わらない。

天国か地獄か、どこにおられるのかわかりませんが、故ジャニー喜多川のせいにして収めようとしても、そうじゃない。

なぜ、誰もどうすることもできなかったのか。

そこが問題なのではないでしょうか。

関わった全ての人が自分の非に向き合って考えないと、きっとまた同じことが形を変えて起きる。

私も関わった人です。

薄々、もしかしてそんなこともあるのかな……と思いながらも、まあ芸能界だしそれはそれでそんなこともあるんだろう、ぐらいにしか考えず、それ以上は考えようともしませんでした。

そんなこと考える必要ない。私たちが楽しいのだからそれでいい。変な水を差すのはやめて。

その頃の私のファンとしての思考はそこで停止しています。

権力さえあれば、法は無力。

それを黙って認めていたのです。

力のある人が好きなようにする。それを阻止するために法がある。

モラルとか正義とか人権とか思いやりとか、そんな言葉が無力な世界が山ほどあって、それを覆せる方法が憲法や法律で、日本は法治国家なのですよね。

あほなのに、中途半端な知識で語って申し訳ありません。

なんか納得いかないのです。

このまま、ごまかされてしまっていいのでしょうか。

「ジャニーズ」はジュニアに入るとレッスン料が無料だそうです。近しい人にそんな人はいないので、ジャニーズの人が語る話で聞いただけです。

それはすごいことだと思います。芸能事務所ってどこもそうなのでしょうか。

レッスンが有料になると、才能があってもそこで夢を断たれてしまう人がいる。無料なら、スタートラインに立てます。

でもだからと言って、性的な奉仕を我慢してさせられるというのはどういう……。
その時にお金も渡されたと……。

屈辱ですよね……。

でもその子が裕福かそうではないかはその子のせいじゃなくて……。

だからこそ、悔しくても我慢して出世して夢を叶えようとか、家族を助けようとか、そういうことまで起きてしまうのではないでしょうか。

要は「お金」なんですよ。
お金をちらつかせて、嫌なことを嫌と言えない状況に追いやって好き放題する。

「ジャニーズ」はお金儲けが上手かった。そのシステムをなくしてはならない、みたいな。

でも、根本的なところが間違えているから、そのシステムはもうダメなんですよ。

お金さえ儲けたらなにをしてもいい、性的搾取も、ライバルとなるタレントを追いやることも、なにもかも。

それを見て見ぬふりしてキャーキャー言っていた自分が哀れです。

なにを誤魔化していたんだろう。
ジャニーズのせいでテレビの歌番組に出られないアイドルがいるのを薄々知っていて、キャーキャー……。

そりゃ自分たちはいいですよね。好きな人をテレビで見られるから。

結局、ジャニー喜多川の権力に乗っかって夢幻を見てお金を落としていただけのこと。

そんなふうに思ってしまいます。

全部嘘やん。

なにがありがとうよ。

いやいやいや……。

極悪集団やん…………。

タレントのみなさんは犠牲者かもしれません。
でも、手先にもなってしまっている。悪の手先。

そしてジャニー喜多川が、ジャニーズ事務所が、「お金」という権力を振りかざす、その「お金」を、資金を与えてきたのはファンです。

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