見出し画像

M-1グランプリ2023と令和ロマン

どうも、青春ボーイです!

12月24日。クリスマスイブです。
みなさんはどのように過ごされましたか?
僕はM-1グランプリ。
漫才の頂上決戦に涙を流しました。

https://www.m-1gp.com/

M-1グランプリは、2001年から創設された若手漫才師による大会で、2023年で19回目を迎えました。
2010年までは芸歴10年以内、2015年からは芸歴15年以内の漫才師が出場可能で、歴代優勝者には中川家、アンタッチャブル、サンドウィッチマンなどがいます。
今年は『リンカーン』の後継番組として『ジョンソン』がスタートしたことも話題でしたが、レギュラーメンバーは全員決勝進出経験者で、全国的に知名度を上げたのはM-1によるものが大きいと思います。
その他、麒麟、南海キャンディーズ、オードリーなど、優勝は逃したものの、M-1によって人気者の仲間入りを果たしたコンビも沢山います。
要は、それだけロマンある大会ということです。

感想

今回のM-1は注目度が高かった気がします。
その目玉だったのが、恐らく令和ロマンでしょう。
初進出のうえ、今回の決勝進出者で最年少。ですが、優勝予想では前回準優勝のさや香に次ぐ人気でした。
勝手な見解ですが、前回大会の敗者復活戦では2位だったものの、面白さに驚いたM-1ファンが多かったのも大きな理由ではないでしょうか。
僕自身がリアルタイムでM-1を見たのが2007年からでして、知識がある訳でもありませんが、変わってきていると印象を受けたことが2点あります。

1つ目は、審査員について。
歴代の審査員には、島田紳助さん、西川きよしさん、中田カウスさん、オール巨人さん、上沼恵美子さんなどが名を連ねていました。
現審査員の方々も様々な大会で名を馳せた実力者ばかりで、今でも舞台に立っている現役の漫才師がほとんどです。その反面、出場者とバラエティで共演、場合によっては同じ雛壇に座っていることもある人がいる訳で、時代が変わっていると感じます。
もちろん、上述した歴代審査員たちも正月のネタ番組に出演したり、関西ローカルのMCとして若手と絡むことだってありました。雛壇に座ることだって0ではなかったですが、状況があまりにも違うのかなと。いわゆる、師匠クラスと言われる人たちですから。
これも全て、ダウンタウン以降に松本さん以上の芸人が出てきていないということに繋がると思いますが。
だからと言って、現審査員に文句はありませんし、審査員の若返りという意味では必要なことだと思います。ただ、時代が変わっていると感じました。

2つ目は、芸人同士の仲の良さです。
これも今に始まったことではなく、2010年代から既に変わり始めていたものだと思います。
でも、我々視聴者から見ても明らかに違うのは、若手がダウンタウンをイジるシーンが増えていることかと。
爆笑問題やナインティナインとの絡みを見れば、ダウンタウンがどれだけ恐ろしかった時代があったか分かると思うんです。
松ちゃんの言葉を引用すれば、真剣で斬り合っていた時代ということ。ドリフVSひょうきん族とか、ダウンタウンVSとんねるずみたいに、明らかに戦っていることが伝わってくる時代もあった訳ですから。横山やすしさん、上岡龍太郎さん、島田紳助さんも真剣で斬りかかってくるイメージだし。
ビッグネームばかり出しましたが、そんな時代とは明らかに変わってきているなと。
霜降り明星や令和ロマンは、その空気感が違うと思うんですよね。

まあ、ニワカ野郎の戯言はこの辺にして。2023年大会へと話題を戻します。

敗者復活戦

まずはやっぱり敗者復活戦。
今年から審査方法が変わりました。
例年は視聴者投票により、実質人気投票と化していましたが、今年からは観覧席の投票により3ブロックでの勝ち残りを行い、出揃った3組から決勝進出者を芸人審査員が選出するというものに。
過去2大会を遡ると、ハライチ、オズワルドが敗者復活戦を勝ち上がりましたが、個人的にはそれぞれ惜しくも2位となった金属バット、令和ロマンが面白かったです。実際、この2組は当時のお笑いファンの中で人気だった訳で、今大会と同じシステムであれば勝ち上がっていた保証もないし、なんなら恩恵ありきで2位だったという可能性もありますが、それでも決勝に行って欲しかった。
だからこそ、今大会のシシガシラが勝ち上がったのは、実力によるものと誰もが思えますし、良い審査方法だと思います。
僕が特に面白かったのは、ぎょうぶ、ママタルト、ななまがりの3組。ななまがりは毎年応援していましたが、残念ながらラストイヤーでした。ママタルトは2年連続準決勝敗退なので、来年あたり決勝に行けるかも!

決勝戦

決勝戦は印象的だったコンビを振り返っていきたいと思います。

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=6646

まずはやっぱりトップバッター。令和ロマンです。
叫びました。やっと来た決勝で、トップかよ。
僕が令和ロマンを知ったのは、ニューヨークのYouTubeでした。4年前です。
その前年にあたるM-1グランプリ2018で準決勝敗退だったので、既に名は売れていたようでしたが、ネタを見て芸歴2年とは信じられないほど面白かったのを覚えています。
最近は大学のお笑いサークル出身芸人としても注目されていました。
せり上がりからボケてましたね。
1番笑ったのは、「今日まじで全員で考えたくて」と言いながらしゃがみ込んだシーン。
どんだけ堂々としてんだよ笑

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=6046

出順3番目はさや香です。
前大会の免許返納ネタが傑作だったこともあり、ハードルは高かったと思いますが、すごくウケていた印象です。
新山さんが石井さんに顔を近付けてツッコむスタイルは、笑いどころが分かりやすいし、盛り上がりますよね。
個人的には、コンビの片方が突拍子もないサイコパスだけど、たまに的を得ている感じのネタは癖になります。かまいたちとか。

https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=5114

出順5番目はマユリカ。
今年から東京進出した今メディアでも大注目とされているコンビですね。中谷さんは全国区のバラエティでも多数ゲスト出演していました。
僕の後輩がラジオ『マユリカのうなげろりん!!』のファンで、決勝進出を大喜びしてました笑

https://www.kdashstage.jp/profile/archives/4

出順6番目、ヤーレンズ。
前大会の敗者復活でも面白かったです。
今大会で1番人気を得たのはこのコンビなのではないでしょうか。
7年ほど前からネクストブレイクだっただけに、ファンはアツいですよね。
そろそろ宣材写真変えたら?笑

https://www.p-jinriki.com/sp/talent/shinkujessica/

出順7番目は真空ジェシカです。
前評判では、大喜利漫才という共通点で、決勝進出は真空ジェシカか令和ロマンのどちらかだろうと予想する方は多かった印象です。
3年連続決勝で、今大会の決勝メンバーではさや香と並んで最多出場。変わり種みたいなコンビが常連面なのが面白いです笑
ネタは変わらず面白いですが、年々ハードルが上がっているのかな…。

https://www.maseki.co.jp/talent/mogurider

ラストはモグライダー。
またも個人的にですが、この組が1番点数辛かった気がします。
M-1の2日前に放送された検索ちゃんで披露した相棒や、2年前のM-1決勝で披露したさそり座の女の方が面白かったという声を聞きますが、僕は展開含めで今回披露したネタが好きでした。
来年がラストイヤー。どうなるか!

最終決戦

てことで、勝負は次のステージへ。
勝ち上がったのはさや香、ヤーレンズ、令和ロマンの3組。
令和ロマンのインタビューや打ち上げを見ると、ピリピリした芸人同士の戦いというより、コンテストバラエティの演者として、どうやって大会を盛り上げ、視聴者を楽しませるかということに焦点を当てていたようです。
正直、賛否両論あると思います。
お笑いのテレビ番組として見ている層もいれば、競技漫才として楽しむ層もいて、サンドウィッチマンやミルクボーイのようなシンデレラストーリーに夢や勇気を貰う層もいるから。
でも、これも僕らは消費者側なので、その時代に合わせた各々の楽しみ方をするしかないですよね。
それ以上を求めるのは野暮な気がします。
冒頭で挙げた芸人の仲の良さについてですが、ユニットライブとかでツアーを回る分、他のコンビが優勝しても、自分たちが優勝したかのように喜べるんでしょうね。もちろん悔しさもあると思いますが。

https://www.m-1gp.com/

令和ロマンの2本目。代表的なネタである町工場をブラッシュアップした形で披露しました。
本人たちも1本目のしゃべくり、2本目の漫才コントという形式を意識していたようです。
1位通過だったさや香は見せ算を披露。
結果は1票も得られず、ネタ選びを疑問視されていました。ですが、新山さんにとってはこのネタをやるための1年だったとのこと。漫才師としてのその拘りがカッコいい!
最終結果は令和ロマン4票、ヤーレンズ3票。令和ロマンの優勝で幕を閉じました。
それぞれが1票ずつ獲得していったので、大盛り上がりのファイナルジャッジとなりましたね。
中川家以来のトップバッターで優勝。ボケの高比良くるまさんが喜んでいましたが、お笑いが好きなんだなと改めて思いました。
今後の平場での大活躍、そして、劇場でのさらなる活動を願ってます!

全国24箇所でM-1グランプリ2023スペシャルツアーの開催が決定しました!
Leminoで決勝ネタの配信もしてますのでぜひ。
お付き合い頂き、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?