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僕が白人だったら2(ツー) / 足立健

white privilegeでナンパに成功した白人がいた。顔貌は彼の人種にしては醜くアジア人の特質を兼ね備えているように見えたが、とにかく白人だった。彼はこう言った。

「うんうん、それは大東亜戦争に君の帝国が負けたのがいけないね
じゃ、挿れるね…」

そこに突如として北野武が現れた。白人のように整った鼻梁に剣呑な空気を纏っていた。

「バンッ!バンッ!
……fuckin japくらい分かるよこの野郎」

白人の男は死んだ。今にも白人に犯されそうになっていた北野の妹は珍宝が名残惜しくて、ハクジンチンボォ!ハクジンチンボォ!チョォダィヨォ!と喚いていた。見ていられなくなった北野は彼女も殺した。

そこに現れ出たる足立健

「モンゴロイドでも生殖したい/著:足立健」

さしたる用も無かりせば、これにて御免……

北野は光が差し込み一直線に現れた天国への道を歩いて行った。とうとう天国の扉に手をかけようとしたそのとき、またもや物陰に潜んでいた足立健に銃殺されたのだった。

「モンゴロイドでも生殖したい/著:足立健(again)」

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