2024/02/09

たまに平日の休みがあるのだが、朝早く起きて顔を洗って歯を磨いた後にもう一度布団に入るとたまらなく気持ちが良い。いかにも仕事に行く前のルーティンをこなしてから布団に入ると脳が完全に弛緩し布団の重みをいつもより感じる為に横になるという気持ちよさを最大に享受できるのだ。
そもそも週5日も狂ったように仕事に行くのは意味が分からないのでこの脳への騙しは週1日くらい取り入れてもいいものであるが、普段は社会の歯車が俺を布団から弾き出す故にそれも叶わない。思えば、高校3年の卒業式を終えた後の自由登校期間も同じようなことをして脳を弛緩させていた。高校生の時も何故狂ったように学校に行かなくてはならないのかと思っていた。行かなくてよくなってからは本当に安堵した。俺が仕事に行かなくてよくなる日はいつなのだろうか。

平日休みは決まって二度寝をして昼頃にもそもそと起き出す。休みなのだから誰かと遊んだらいいものの平日休みの人間を割り出して誘うのもそれなりの労力かと思って決まって一人で過ごすことになる。昼頃にご飯を食べに行こうと思いつつも外に出る億劫さに勝てない。ご飯ご飯何を食べようと思いつつも身体はスマホの画面に釘付けでゲーム実況を見ている。最近はメダルゲームのプレイ動画なんか見出していて俺の時間と感性がゆっくりと死んでいくのを感じる。本当に頑張っている奴はメダルゲームのプレイ動画を見たりなんかしない。
村上春樹は29歳から小説を書き始めたというエピソードを免罪符にして29歳までのあと2年ほどは準備の期間とでも言いましょうか…という言い訳をしながら毎日を過ごしているが村上春樹はメダルゲームをYouTubeで見てなどいなかっただろう。あとインスタでしゃべくり007の切り抜き動画とかも見ていなかっただろう。俺と村上春樹の共通点は射精を好むことくらいである。

ぐだくだしていると夕方近くになって、せっかくの休みなのだからジムにも行きたいし、と思いつつ夕飯の準備もしなきゃと流石に外に出ることを決意。家用のグレーのスウェットから外用のグレーのスウェットに着替え、ジムに向かう。ベンチとスクワットをしたとこで大体30分。もういいかとジムを後にする。来たことが偉いよと自分に言い聞かせて追い込むことを知らない。筋肉の比類なき強さも実感しているが、身体が大きければ勝ちならばそんなのアメリカ人の勝ちではないかとエニタイムの給水機で水をがぶ飲みしながらルサンチマンを決め込むしかない。

夜ご飯は肉に下味でも付けて焼くかと俺なりの文化的な生活を予定していたが、CoCo壱の前を通ってしまったばかりにCoCo壱のカレーうどんに決定。俺が未だに3年前に買った白胡麻を使い切っていないのは俺の生活の色の薄さを如実に表しているのか。

帰ってからは先日新宿2丁目のゲイグッズ屋さんで安く売っていた『肉フェス 雄交尾謝肉祭』というデブ乱交動画を見てシコる。最近はこればかりでシコっていて、過剰な消費とマスターベーションばかりの俺はもっと外に出るべきだと1日の反省が射精後に湧いてくる。1人で過ごすことに慣れてはいるが、やはり俺はもう少し他人といるべきである。本当は笹塚のまねきねこで友達とORANGE RANGEの『花』を一緒に歌ったりしたい。

俺の孤独な休日など誰も認識していないのだから本当は存在するかどうかも怪しくて、それで言えば部屋に1人でいるだけの俺は誰からも観測されない故に死んでいるのと同義。
俺が1人で『肉フェス』でシコる時それは本当にシコっていると言えるのか?
乱交動画はどのシーンでも抜けるので俺のシコりが無いものになって何回でも抜けたらそれはそれで嬉しいですね。

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