「そうだ!We're ALIVE」論
自分のご機嫌を自分でとるための音楽たち。
前回は3曲紹介しました。
今回は、とある1曲について語ります。
それが、モーニング娘。「そうだ!We're ALIVE」
2002年の楽曲です。今ではモー娘。黄金期と呼ばれている時代のシングル曲。
そう私は、モー娘。世代。
うたばんやHEY!HEY!HEY!に出演するモー娘。にかじりつき、TSUTAYAに親と行って最新シングルをレンタルしてもらっていました(新作は貸し出し期間短いし高いから嫌煙されがち)。ちょこっとLOVEでお遊戯した記憶もあります。
数ある楽曲の中でも私が一番好きな曲が「そうだ!We're ALIVE」。
「そうだ、私たちは生きている」
私は、モー娘。やつんく♂さんの作る歌詞について多くを語れるほどの知識は持ち合わせておりませんが、つんく♂さんが「掲げる壮大なテーマ、でも描かれているのは小さな日常」という世界観が好きです。
特にこの楽曲は、転調が多くカオスなお祭りメロディの中にも、ほろっとした切なさがあって、それがたまらなく、事あるごとに聞いています。
リリースの背景ですが、本作はモーニング娘。14枚目のシングル。前作「Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜」から約3ヶ月後のリリースで、5期生の加入後、メンバー13人体制での2作目となります。
2002年冬に開催されたソルトレークシティオリンピックのTBSイメージソングにも起用されています(ちなみに同局の五輪キャスターがなっちと和泉元彌だったというカオスな出来事は私の記憶には残っておりませんでした)。
では、私なりに「そうだ!We're ALIVE」と向き合ってみます。
ハードロック調のメロディで語られます。
我々は人間なのです。だから生きている。
ちなみに、「いきている」ではなく「うぃきている」です。
人間だから考えもします。
どんな容姿や職業、立場であれみんな人間なのです。
皆同じ姿で生まれ、人間として生きている。
だから、考えもするし、恋もする、そして悩む(2番で歌われています)。
そう、歌われているテーマは「人間」、そして「生きる」ということ。
壮大なテーマです。
壮大なテーマを歌った後、「私」が「あなた」を想う場面に展開します。
「幸せになりたい」素直な私の気持ちと、
「守ってあげたい」健気にあなたを想う気持ち。
この気持ちも、生きているから抱くのです。
私、このサビが大好きなのです。
特に、1番サビ「本当の気持ちはきっと伝わるはず」と2番サビ「平凡な私にだって出来るはず」の部分、高橋愛ちゃんとなっちの歌割り、泣きそうになります。
そして、この4フレーズ。曲中に何度も繰り返されます。
前向きで希望的な単語が集められてますが、必要なものは「努力」なのです。
これは、モー娘。自身が体現していたのかもしれませんね。
最近では、米津玄師氏がこの1フレーズを新曲でサンプリングしたことでも話題になりました。
曲の最後。大サビでは、まるで今の私に語りかけてくれるようなメッセージが込められていました。
たとえ冬が訪れても、人生の春は何度でもやってくる。
そして、やっぱり私たちは生きている。
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