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チーズナンに包まれたいのだ

絶賛傷心中の私(何があったかは下記の記事をご参照)。

傷心とは言ったものの、短期間の恋愛関係であったため、感傷に浸るほどの大した思い出がなく、壮絶な別れ方をしたわけでもないので粛々と事実を受けて入れている。
ただ、アラサーにもなると、恋愛の失敗体験が自己肯定感を爆下げし、この先同じ過ちを繰り返すのではないかと、自分の恋愛観に対して自分で疑念を抱えてしまうのだ。
これ以上傷つきたくはないが、そりゃ誰かと一緒にいたら楽しいわけで。。
人間はどこまでも強欲である。

そんなしょっぱい思いを抱いた10月のある日、今日はカレーを食べに行くことにした。

私はカレーが大好き。
欧風、インド、タイ、、各種カレーが大好き。

その日の気分に合わせて、どの国のカレーを頂くのか考えるのだが、本日はインドの気分だった。自宅前の道路を挟んだ目の前にネパール料理店がある。日本にある「インドカレー」と謳うお店のほとんどがネパール人経営のお店であると聞いたことがある。
今回カレーを頂くお店も、ネパール料理店と書かれた看板のすぐ下に「本格インド料理!」と、どっちやねんと突っ込みたくなるようなカオスなキャッチコピーがついていた。それほど「インドカレー」は日本人の心を掴んでいるのだろう(以下、インド・ネパール料理店を総称してインド料理店として語っている場面がある。ネパールすまない)。

ところで、私はこのお店に限らずインド料理店の居心地がたまらなく好き。どのお店もインドやネパールの文化を詰め込んだ世界観に、おそらく国ではポピュラーであろう音楽が流れている。店員さんたちは陽気におしゃべりをしていて、その朗らかさも心地よい。
私は元々一人で外食をするのがどうも窮屈に感じるのだが、まるでインドのお友達の家に来たかのような感覚で、気張らずに食事もできる雰囲気がそこにはある。普段コミュ力が乏しい私も、たまに店員さんとおしゃべりしてしまうくらいだ。

本日頂くのは、チーズナンセット。
選べる好きなカレー2種とドリンクにチーズナンとサラダ、タンドリーチキン、デザートがついてくる。
私は日替わりカレー(今日はチキンと大根のカレー)と、ほうれん草とチキンのカレーをチョイス。ドリンクはアイスチャイ。
真っ先にサラダが運ばれてくるのだが、このサラダ、巷のインドカレー屋さんに行くとどのお店でも必ずと言っていいほど、酷似したサラダがやってくる。
特にドレッシング。これは同業種間で独占されている商品なのか?と思うくらいに毎回同じ味がする(色は必ずオレンジで、甘味とほのかな酸味、スパイシーさもある。どなたか詳細を求む)。

続いて本日の主役、カレー。オレンジと緑、2種の色合いが美しい。
チキンと大根のカレーは、トマトベースのカレーにプリプリのチキンと柔らかく煮込まれた大根の食感が新鮮で美味しい。
ほうれん草とチキンのカレーは、安定の美味しさ。ほうれん草の旨味と甘さがスパイスと合わさってgood。

そして、チーズナン。
私は、チーズナンを初めて食した時の、思わず天を仰いだほどの旨さが忘らず、必ずナンはチーズをチョイスするようにしている。
サクサクのおこげ、モチモチの生地に甘くてトロトロのチーズがたっぷり含まれている。甘いカレーにも、スパイシーなカレーにも相性抜群で、一口食べたならば店内に流れるインディアンPOPSに合わせて小躍りしてしまうほど、幸福感に満ち溢れてくる。
私の荒んだ心をやさしく包み込んでくれた。

2種のカレーはどちらも甘いカレーだったので、ときどき頂くタンドリーチキンのスパイシーさも嬉しい。

美味しいカレーにチーズナンを4枚平らげて、お腹いっぱいになった。
ままならない日々が続いている時ほど、美味しくご飯が食べられることの幸せを実感する。食は尊い。

さて、今日も生きていく。


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