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丁寧な暮らしに憧れた初秋

丁寧な暮らしとはいったい何なのか。

明確な定義はないだろうが、私の解釈では「暮らす上でのあらゆる営みにこだわりを持ち、豊かな気持ちで丁寧に生きる」ということ。
豊かな気持ちというのは、こだわりのある生活を送る自身に対して充実感や幸福感を抱くことかと思っている。

充実感や幸福感ならば、好き勝手生きて(休日だけ)自分でご機嫌をとっている私が一番得意とするFeelingではあるが、肝心なのは「丁寧」であるかどうかなのだ。

丁寧(ていねい)とは、「細かい部分に注意や気配りが行き届いているさま」などを表現する言葉。
実用日本語表現辞典(一部抜粋)

うーん、なるほど。料理で言えば、素材にこだわり、抜け目ない下準備、食器の選別まで気配りをする必要があるのか。
ただ欲望のままに昼まで寝て起きて、適当に清潔感のある服装で街に繰り出し、投げやりに日がな一日を過ごす男は丁寧ではない、雑だ。

しかし、私も丁寧な暮らしを演出してみたい(この浅はかな考えが既に丁寧ではない)。

まずは、丁寧な暮らしの代表格、季節のお菓子を作ってみることにした。
Twitterで見つけた「かぼちゃチーズケーキ」。

えなが様のレシピをお借りすることに。

初秋。まるで気候は秋らしくないが、9月に入った途端、巷には「さつまいも」「かぼちゃ」「栗」「月見」と秋の食材を使った商品やメニューがあふれ始めた。
夏のようなさっぱり爽やかなイメージから、秋になると濃厚でしっとりとした贅沢感のあるものが多くなり、嬉しい。

さっそく次の休みはこれを作ろう、丁寧に生きようと意気込み、週末が来た。
丁寧を演出するために、早起きをして(疲れすぎて前日に爆睡しただけ)、モーニングへ。1時間ほど読書をして、スーパーへ(今のところ、かなり丁寧)。
私のご近所の大手スーパーには、オーガニック的なかぼちゃはなかったので、一般的なかぼちゃを購入。クリームチーズの塊もなく、個包装のクリームチーズ18(g)×18(個)と生クリームを購入。砂糖と卵は自宅にあるものを使うことにする。

あとは、ケーキの型が必要だなあ。
ここでちょっとした事件が、、
ケーキの型ってどこにある?
私の探し方が悪いのか、絶対に売っていると目星をつけていた某緑色のインテリア用品店にはなく、某えんじ色の生活雑貨店にもない。
あれ、こんなに需要ないもの?
ケーキ型不在の中作るケーキに丁寧さのかけらもない訳で、ひどく打ちひしがれていたところ、100円ショップにて発見!
やはり最後に頼れるのはあなたですよ。

これで準備万端。
あとはレシピ通りに作るまでです。
クリームチーズは常温にし、卵もしっかり漉し、焦らず一晩寝かせて、、

完成。
丁寧な暮らしを演出するために、鍋敷きに乗っけてみた。
なかなか美味しそうでは、、?
かぼちゃの黄色が秋の到来を告げる。

さっそく一口。
なめらかな食感、さっぱりとしたクリームチーズの酸味とかぼちゃの甘みが合わさって、、こりゃうまい。
生クリームも入っているので、ほど良いこってり感もあって一切れでとても満足できるチーズケーキ。
かぼちゃってなんでこんなに優秀なのだろうか。

レシピの写真よりかぼちゃの果肉感が強いのは、かぼちゃの裏漉しをサボったから。こういうところで雑さが際立つ。

しかし、かぼちゃのほくほく感を楽しめたので、結果として大成功。

丁寧な暮らしに憧れ過ごしたとある休日。
少しだけその魅力に気づいてしまったアラサー男は、これからも何か作ってみようかと目論むのであった。

さて、今日も生きていく。


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