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身体から気づく、今ここにいない自分とは?

ボディワーク、おもしろ〜い!って最近思っているのでその話をします。まずボディワークとは何かというと、体のみではなく、心にも影響を与えるアプローチのこと。そして今回語りたいのはその1種の「ロルフィング」というもので、私はコーチングを学んでいる過程で知りました。

これはね、ぜひ、今コーチングを受けたり学んだりしていて「身体性」というキーワードにアンテナが立っている人や、ボディーワークに関心のある人、何だかよくわからないけど「今ここにいない自分」って何?って思った人、さらに通りすがりのあなたにも届いてほしい!推し強め!


ロルフィングとは?

「重力との調和をゴールに、筋膜を始めとした結合組織に働きかけて身体を統合するボディワーク」というのが公式の説明だけど、受けたことがないとピンとこないですよね。私の体感では整体とかマッサージに近いなと思っています。痛気持ちいい。

ロルフィングの施術をする人をロルファーと呼ぶのですが、セッション中にはロルファーの方から、体を触って気づいたことのフィードバックがあったりセッション後の宿題をもらったりします。コーチングみたい。

そして「セッション10」という全10回のメニューがあります。このメニューを通して体のバランスを整えていくんだけど、おもしろいのはセッションを受けていくとともにいろんな気づきが起こること。※個人差はあると思います。

今回はその3回目「体の側面の広がり」をテーマに扱うセッション、4回目「 脚の内部・骨盤底」をテーマに扱うセッションを受けて、気づいたことを語っていきたいと思います!

これまでの記事はこちらから

3回目のセッションで扱うテーマ:体の側面の広がり

いつも今ここにいない自分は一体どこにいるのかを観察していくことだ。

もっちメモより

「体の側面の広がり」とは、側頭部から足までの身体の外側面のつながりがテーマです。実はこの3回目のセッションの中で、どんな関わりをしていただいたかあまり覚えていなくて。でもはっきりしているのはセッション中「こう動いてください」と動きの指示をもらって動いているとき、

「そうじゃないです」
「その動きまではお願いしていないです」

など一番注意をもらったセッションで、その時にフィードバックを受けたのが「もっちさんはいつも今ここにいないですね」だったのだけど、それがとても心に響いたんですよね。

頼まれていないことでも予測して動く、または相手の意図を想像してまずやってみる、もしかすると日常では誰かに重宝されるスキルかもしれない。

だけど、相手の頼み事の先と私が予測する頼まれごとの先は、全く違うものかもしれなくて、そこの確認が甘くてうまくいかないことも今まであったなあと思い出していました。話をしている少し先にすぐ移動してしまう。

ふと、湧いてきた「相手があることなのに相手を見ていない」現象

コーチングを学ぶ中でも、例えば、コーチとしてクライアントに向かいながら焦点が自分に当たって「次は何を言おう」と考えてしまうことも同じく「今ここ」にいない状態でちょっと先に移動している。するとコーチングが起こらなかったりします。

クライアントが話すことに自分の解釈を重ねてしまってクライアントの言葉じゃなくて自分の言葉を聞いている、そういうときもきっと同じことが起きていると思います。

それから全く違うところで、デッサンでも同じことが起こるなと思っています。例えばりんごの絵を描く時、目の前のりんごを見ているようで気づいたら自分の頭の中にあるりんごを描いていてまさに「絵に描いたりんご」になってしまうこと。

意識の深さによって描かれる存在感が変わります。りんごを見て「あ、描いたことあるやつだ」と自分の体験を取りにいく頭の中でのできごと、実際のりんごの質感、冷たさ、皮の手触り、香り、重さ、現実にあるものごと、果肉の瑞々しさ、甘味、食感など、外から見ることができないものを感じ取ること

それぞれ平面に現れてくるものが違う。りんごと私のつながりを感じて描くことは「今ここ」を描き切ることと言えるかもしれないと思います。

相手があることなのに相手を見ていない。今、ここにいない。未来や過去に意識が向いている時に今を見つめることはできないし、今を見つめられないことは目の前の誰かを見つめられないし、何より自分のことさえ見えていないのではないかと思いました。

4回目のセッションで扱うテーマ: 脚の内部・骨盤底

力で何とかしようとして、リラックス状態でさえ力でそれを再現する。

もっちメモより

「脚の内部・骨盤底」とは、脚の内側面から骨盤底(骨盤の底をふさいでいるハンモック状の筋肉)にかけてのつながりがテーマです。なんとこのセッションで、自分に「リラックスの型」があることが判明しました。何なら「歩く時の型」までありました。

仰向けに寝転がっているときに「力を抜いてください」と言われて、自分の中では脱力しきってるんだけどロルファーの方からすると力が抜けてないらしく、何なら「寝転がってもなお上に浮こうとする力が自分にかかっているの分かりますか?」とまで言われました。※もちろん宙を浮く能力はありません。

でも言われてみると確かに上半身が浮こうとするというか、本当だったら重力でベッドにしっかりと沈んでいくところがなんか張っているというか、体が沈まない感じ。

もはやどうしたら力が抜けるのかが分からなくて途方にくれつつガイドに沿って体を動かしていると、私は力で何とか自分をコントロールしようとして、リラックスする時でさえ気を抜こうとすると力が入るという、とても不自然な状態をあたかも自然な状態のように感じてきたのだ、と浮かんできました。そうすることで、何とか乗り切ってきたんだなと。


体で起こることは現実に起こっているのかもしれない

何年か前、職場の祝賀会で司会をやった時の動画に映る自分を見たとき、あまりの姿勢の悪さと歩いている時のバランスの悪さに衝撃を受けて勢いでウォーキングレッスンを受けたんですよね。これまた力で姿勢を何とかしようとして生み出した不自然さがあることをセッションを通して感じて、歩く型があると気づいたのでした。

ロルフィングのセッション後に歩いて体のバランスを確認する時間があるんだけど、今までの自分の「歩く型」とセッション後に脱力した自分の自然な動きに任せた状態とが体の中で葛藤して、むしろどう歩いたらいいのかが分からなくなりました。

何ならここから、私の歩き方探求が始まり、散歩中は3種類の歩き方を試している今日この頃です。

それから力で何とかできる筋肉ばかりを使っていると、意識的に力を入れることのできない姿勢を支える筋肉はどんどん弱っていくという話を聞いたとき、自分の生活そのものじゃないかと驚きました。

仕事やこういった自分の外へ向かっていくこと、そちらへどんどんエネルギーを注いで力を入れていくと生活が枯渇していく気がしていて、体で起きていることは現実に起こるのかもしれません。身体と現実のドーナツ化現象だ、と思いました。

さて、4回目のセッションまで終わってそろそろ中間地点です。

この後もどんな気づきが起こるのかとても楽しみだし、体の状態が徐々に変化していることも感じて、体への意識を持ち続けることをもうしばらくやってみようと思っています!ボディーワークの面白さが伝わりますように。

セッションを受けるたびに更新していきますので、よろしくお願いします!

それではまた。


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