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もっと自分の気持ちを大切にしていい

子どもが教えてくれたこと。

わたしは未婚。
子どももいない。
でも、子育ての経験はある。

0歳~18歳までの子どもを育てた。
高校卒業後の進路も一緒に決めた。

8年間の保育士生活。
保育園で3年、障がい児入所施設で5年。

保育園では、入園式、参観日、懇談、運動会、発表会、卒園式、すべて主宰する側。
施設で働いていた時は、参加する側。
もちろん園内行事もあったけど。
両方経験した。
名ばかりの保護者より、ずっと保護者だった。

気持ちの表し方を知らない子どもたち
施設では、コミュニケーションの取れなさ、素直に気持ちを表現できないことから、破壊、暴言、暴力、自傷行為に至る子どももいた。

暴言を吐かれること、暴力を受けることは、日常茶飯事。でも、職員がそんな目にあっているなんて、世の中は知らない。

暴言や暴力がそのままの意味でないことは、分かっていた。

なんで分かってくれないの。
ぼく、わたしが思っていることは違うよ。
あなたなら分かってくれると思ったのに。

コミュニケーションボードを使ったり、コミック会話で人の気持ちを伝えたり、その時は分かっても身に付けるのは難しい。

「たったそれだけで」と思うことで、暴言を吐き捨てる。

そのままの意味ではない。気にしなくていい。と思っている時点で、気にしている証拠。

やさしさを持ち合わせた子どもたち
24時間、365日。常に誰かが勤務している職場。勤務は、三交代より細かい。
夜22時に退勤し、翌朝7時から働くことも。
夜勤は、月に4~5回。
2日分まとめて働くため、約17時間の拘束。
概ね週1回のペースだったけど、希望休、会議、出張などによって夜勤が続くことも。

「おもちさん、また夜勤 !! 働きすぎだよ。
◯◯さん、最近夜勤してないじゃん。
あいつに変わってもらったら、いい。」

「あいつ」は、よろしくないけど、誰よりもよく見ている。職員同士より子どもの方がよく見てくれていた。

「まだいるの。明日、早番だよ。」
「心配してくれて、うれしい !! やさしいね。」
ほめられることに慣れていないため、すごく照れくさそうにする姿が、かわいかった。

暴言も暴力も絶対ダメ。破壊もダメ。
社会に出て同じ事をしたら、すぐに捕まる。

でも、もっとダメなのは、自傷。
罪にはならないけど、一番重い。

子どもたちに共通していたのは、自分の気持ちに素直ということ。
自分が大事だから、自分の思いを通したい。
やり方は間違っているけど。

子どもたちと過ごして学んだこと
「もっと自分の気持ちを大切にしていい」ということ。もちろん、適切な方法で伝えることは、大前提。思い通りにいかないからといって、物を壊したり、暴言吐いたり、暴力なんて絶対しないけど。

【追記】
いつも会うたびに肩をくいっとあげて、「あらっ。おもちさ~ん。」と近付いてくる子どもがいた。
その姿を見るたびに、「わたし、肩に力が入っているのかな…」と確認してみるけど、特に力は入っていない。その子からは、そう見えていたんだと思う。いつも心を武装して働いていたから。

もっと楽に、肩の力を抜いて、思っていることを言っていいよ。

それが、子どもたちが教えてくれたこと。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

おしまい

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