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ペットについて

福岡老犬介護ホーム Azulさんの密着取材をテレビで見ました。老犬の介護をしていた飼い主さん自身が、病気で見られなくなった子を預かっていたり、殺処分予定だった子、ネグレクトなど様々な事情がある老犬を預かり、看取りをされている施設です。

ワンちゃんの為に、毎日献身的にお世話をして 命と真剣に向き合い続ける施設の職員さんに胸が熱くなりました。そして、引き取られてきたワンちゃんを施設と連携して診てくれる病院の方、本当に凄いと感じました。

そして、この施設についての特集を見て 何故私がこの記事を書いたかというと、動物を飼う事について、考えてみて欲しいと 1人でも多くの人に伝えたかったからです。書くのは、かなり迷いました。それでも伝えたい思いがあるなら書いてみようと思って投稿しました。

犬、猫、魚、なんにしてもペットは、人の為の道具ではありません。人と同じく尊重されるべき存在であり、同じ命を持っています。

コロナ禍でペットを安易に飼って捨てる方が増えていると聞きます。ペットも人と同じように病気にもなるし、病気にならないようにお世話したり、お薬を飲ませてあげたりが必要不可欠です。決して、身勝手な人間の心を癒す為の存在ではないです。


私自身、犬を飼っています。16歳で腎不全 膵炎 てんかんを患っている子。17歳で てんかん クッシング症候群を患っている子の2匹です。

16歳の子のほうは、小さい頃に知人に引き取られましたが まともなお世話をされておらず、何年後かに、私の家に来た時には痩せ細ってボロボロでした。持病のお薬も もらっていませんでした。

もともと身体の弱い子でした。よく腸炎を起こしたり、肺炎になってしまったり、薬を服用させたばかりの頃は、持病のコントロールが出来ておらず、てんかんを頻繁に起こしたり。前のお家でのトラウマのせいか まるで人のようにとても神経質で敏感な子で、臆病。私と母以外の家族にはなかなか心を許しませんでした。少しの環境の変化で体調を崩すし、ストレスを受けやすい子です。

昨年夏頃からその子が、徐々にご飯を受け付けなくなりました。吐くたびに病院に行き、点滴をしていましたが そのうちご飯を全く食べなくなりました。

私は丁度その頃、コロナの影響で非正規雇用の仕事を切られてしまったので もしかしたら、私が一緒にいられるようになるのを 待ってくれてたのかもしれないです。

別の大きな病院を紹介していただき、検査した時には痩せ細り、体力もありませんでした。腎不全と膵炎でした。今思えば、昔から腸炎が多かったのはいつしか慢性的な膵炎になってしまっていたのかも?とも思ってます。

腎不全の犬は、お水もご飯も気持ち悪くなってしまうので 一度気持ち悪さを感じたものは食べなくなってしまいます。ご飯を食べられなくなったのもそのせいでした。

もう、長くないと私と母は思いました。それでも、苦痛は和らげてあげたいからなんとかして欲しいと病院にお願いし、10日入院しました。

変わらず、病院でもご飯を食べられず 点滴のみでした。多分、私達と離れたことが寂しかったのもあったと思います。

母が入院最後の日に看護師さんにご飯を食べてないというのを、電話で話した後に ご飯を少しだけ食べたと。再び連絡がありました。

多分、敏感な子なので帰れるのがわかったのだと思いました。迎えに行った時には羽のように軽くなっていて 帰り道泣きました。それでも生きようとしてるこの子の命を、なるべく苦痛を減らしながら看取ってあげなければと思いました。

退院後、1ヶ月くらいは脱水にならないように点滴の為に毎日病院に通いました。吐くとすぐ脱水が酷くなる為、病院に時間外で受け付けてもらったり…ずっと診てくださってる病院の先生は、とても献身的な方で 私達はかなり助けてもらっています。

10日間も入院したことがなかったからか、不安なようで夜なかなか寝付かず 母と私も寝不足が続きました。薬は朝晩ありましたが、薬が嫌いな子なので、先生の許可を得て粉砕して水を足して 強制的にシリンジで経口投与してました。(食べ物に忍ばせる方法は、うちの子には通用せず 薬が入ってた食べ物はその後一切食べません💧)

歩いても筋力が落ちているので、すぐにこけてしまうし、痛いところがあると震えが止まらなくて寝づらそうにしていました。

もう1匹の子も、持病がある為 薬の調整の為に通院していたので 精神的にかなりキツかったです。(寝る前に、ジンくんのTonight聴きながら泣いてました😅笑)

日々を必死で過ごし、現在はお家での点滴に切り替え、毎日から1日おき、そして先月から 2日に一度になりました。色々なフードや缶詰を試して 奇跡的に少しずつですがご飯を食べるようになり、体重も少し増えました。多分、これは奇跡的なことなんだろうなと思います。

朝と夜の薬は変わらないですし、点滴は2日に一度、ご飯は1日3回に分けて あげています。(うちの子は、お粥がお気に入りで 朝だけは炊いたご飯を お水で洗ってからお粥にしています🍚)

腎不全の子は、ご飯についての問題は難しく悩みの種だと思います、同じ病気のワンコがいる飼い主さんは試行錯誤して奮闘していることを 病院で何度も聞きました。

起きている時間には、誰か1人がついていないと不安なようで 落ち着かないので、現在も私は仕事に就かず、毎日一緒にいます。コロナ禍ですし、これからの不安も勿論ありますが…目の前の命に毎日必死です。

たまに悲観的になったり、しんどくなったりすると 好きなアーティストを見て元気をもらったり、大好きな友達の言葉に救われたり。それでも、一緒に過ごせる毎日を大切にしたいというのが1番です。

長くなってしまいましたが これが、私の家族の看取りの現実です。

そして、同じように病気のペットを持つ飼い主さんがもしこれを見た時、独りじゃないと思って欲しいですし 他人と比べず 自分の悲しみや辛さを我慢しないで欲しいと思います。辛いのはペット自身だ、と思って自分の辛さを無視しないで 休める時は休んで欲しいです。

伝えたいことは最初に書いたことと同じです。私の経験を通して、考えを変えて欲しいとか 傲慢なことは考えてません。ただ、動物を飼うということに関して いま一度考えるきっかけになってもらえればと思い、書きました。もし見てくださった方がいたら、拙い文章を読んでくださってありがとうございますと言いたいです(^^)


おわり


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