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たくさんの矛盾を抱き締めて今日も眠る

今日、3月10日。職場で昇給の面談があり、そこで感じた自分でも戸惑うほどの矛盾について、記録しておく。

結果的に、給料としてはまずまずの上がり具合。ただ、上がるだろうと思っていたランクが上がらず、自分が想像していた以上に落ち込んだ。私、実は上がりたかったんだと気付いて。上がるだろうと思っていたのは、去年までの評価と、今している仕事の責任の重さ具合から、「上がるのが妥当」という考えだった。将来的にどんどん昇給したいとか、女性管理職になりたいとか、全く思っていない。今の仕事に見合っていないから給料をあげて欲しいけど、むしろ責任を手放せるなら給料が下がってもいいとさえ思っている。

今の仕事自体、好きだとか、ずっとここで働きたいだとか、転職だとか、一度も思ったことはない。それでも、やるからにはちゃんとやりたくて、自ら責任を取るような行動をしてきた。それが良いか悪いかは分からない。今すぐにでも辞めたいけれど、私の代わりが出来る人は今のところいないと思ってしまうのは傲慢だろうか。いざ辞めてしまえば、次の人は次の人なりのやり方でやっていくんだろうけれど。残された人たちのことをどうしても心配してしまう自分がいて。職場の人は他人とも割り切れない情に厚いところも、良いのか悪いのか。

責任感が強くて情に厚い。これだけ聞けば、とってもいい人みたいに思えるけれど、自分で自分を苦しめているところがある。この場合いい人とは、会社(相手)にとって都合のいい人ということになるだろうな。

「ずっと頑張ってくれているけれど、もう1年頑張ってくれたら来年こそは」と課長は言ってくれたけれど、今年はもう妊活を始めるし、いつどうなるか分からない。この4月に人の異動も多くあり、2人の部下が増える。2人とも年上の男性で、正直教えにくいなと尻込みしてしまう。だけど、私がいざ産休に入るときにみんなが困らないように教えておかなくてはと考える自分もいて。

いろんな感情が駆け巡ったけれど、要するに私は、手の抜きどころを知らなくて、責任感だけ無駄にあって、他人でもいいはずの職場の人たちを愛しく思ってしまう、どうしようもない奴なのだ。たくさんの矛盾を抱えているけれど、とりあえず今日も眠って、また明日仕事をする。昇給だって、妊娠だって、自分だけで決められることではないのだから。過ぎてから気付くことも勿論あるだろうけど、今はこの矛盾たちさえも人間らしくて愛おしい。

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