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【第ニ回】ちょっと小腹がすいたんで。

【閉店】三河島/ 二代目にゃがにゃが亭

東京ダウンタウン三河島。
そこに朝8時からラーメンを食わせる名店がある。

朝ラーメンって実は結構貴重な存在なのだ。
クオリティを気にしなければエキナカの舎鈴や六厘舎かなんかに入ってササッと食べればいい話なんだろうけど、やはりこだわり抜いたセントラル・キッチンで調理されたモノじゃないラーメンが食いたくなるのが人間ってなモンで。

福島白河の名店「とら食堂」をコンセプトとした本格的な店だ。

ちょっと小腹がすいたなら、ここまで食べるモノにこだわれば言うことがない。

ここ最近の気温上昇で、冷やしラーメン熱も上昇しているのは云わずともしれた事で。

毎年こちらにお邪魔して絶品の冷やしを食おうって腹で御座います。

店内は商品以外は撮影禁止。
まぁ朝からラーメンを食おうとココまでくる輩も珍しかろう、カウンターには前客一人。

TBSラジオが深々と流れる店内で冷やしラーメンの到着を待つ。

冷たいおつゆの秋刀魚香油そば

キタキタ。
コレですわコレコレ。

ガキンと冷やされた丼に張られたトロミのついたビターなスープ。

浅草開花楼の冷やし締められた細麺はプツプツと歯応えがよくトロミがかったスープと良く絡む。

こういうのが食いたいんだよ。

このフワッと薫る燻香が特徴的なレアチャーシューも冷やしとよーく合う次第。
良い仕事してるってのはこういうことだな。

青菜の処理といい朝の8時からこんなモノが食べられるなんて控え目に言っても天国でしかない。
毎年食べに来ているのだが━━━━

2015年。
まだ大根おろしが乗ったていた。
まとめ方としては柑橘の酸味が印象的だった。

2016年。
トロミがここからつけられ大根おろしはレモン汁に浸かっていて酸味が爽やかだった。

2017年。
ここから大根おろしが省かれ、よりシンプルに変化している。

そして今年、2018年。
無駄なモノは削ぎ落とされ、チャーシューが一枚多く。
秋刀魚節主体のビターな冷やしスープが兎に角美味いのだ。
毎年の風物詩となりつつある。

自分で冷やしラーメンもよく作るのだが、味の構成といえばココにゃがにゃが亭の冷やしがかなり根底に食い込んでいるように思うんですよ。

関西に少し住んでみて分かったことだが、関西ではまだ冷やしラーメンの文化が定着してないようだ。

冷やし中華とは全く違ったアプローチなので是非、ラーメンフリーク以外の方々にも定着して貰いたい美味しい文化だとボクは思う。

さて、小腹も満ちた。
次は何処へいこうかな?