絵画に就いて|アートはどこへ行くのか?
絵の話などという、ごくありきたりな事柄について、今更私ごときが何かを書いたとしても、余興にすらならない。誰もが「絵画」に関しては少なからず関心をお持ちであろうし、各々よいものに触れ、注意深く鑑賞し、一家言をお持ちになられておられる。
しかし私のように、様々な試みと挫折を繰り返しながら、紆余曲折して絵画芸術にむきあっている人間にとって、絵の謎めきは尽きることのないのである。これに興味を注ぐ毎日は、喜びと驚きに満ちている。
一方、難しい面もあって、黒と判断したものが、やっぱり