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愛車紹介5:SILVER VOGUE

私が所有するVOGUEの紹介は、これが最後です。
最後に紹介しつつも
一番最初に所有したVOGUEは、実はこの車体で
2020年にまずメルカリでフレームのみ購入しました。
その後しばらくコンポの収集を少しづつ行い
2021年の夏の頃から組み立て始め
同年の暮れ頃に完成したものです。

フレームサイズはC-C、550㎜位でしょうか。
フレームサイズが大きいと、何となく私の場合は華奢に見えて来ます。
フレームサイズが小さいと、その分フレームのたわみは少なくなるんですよね。
たわみが少なくなる分、つまり剛性にアドバンテージが出て来ると。
でも私は、この550㎜前後のフレームサイズ、もっと細かく言えば530~560㎜位が
見た目のバランスとして非常に美しいと思っています。
既に現存しない工房の物なので、市場に細々と流通している物をチョイスする形で
選択肢は非常に厳しいですが、比較的大きなサイズのフレームが入手できたのは
ラッキーだと思っています。

ちなみにこのフレームの購入時に
ヘッドに7410デュラエースのヘッドパーツが付いていたので
多分これが私の所有するVOGUEの中で
一番新しい物になると思います。

まずは、ハンドル周りから見てみたいと思います。

BENOTTOの黄色ビニールバーテープが鮮やかです。
ブレーキレバーは先日
元々付いていたSLR化前のブレーキレバーBL-7401を外し
SLR化したBL-7402に交換しました。
ブレーキレバーのフードゴムも状態の良い物を選んで装着しています。
この車体のブレーキワイヤーの取り回しはBLUEと同じ、右~前、左~後です。
ステムは近年、入手しづらい7400デュラエース純正、HS-7400。
納車時はチネリの1Aステムで代用していましたが
後に何とか入手する事が出来ました。
ハンドルはハネCのチネリクリテリウム、幅40です。
ステム長は100㎜です。現在ただでさえ、7400系純正ステムの入手は最近結構難しいですが
100㎜位のサイズは、その中でも中々出て来ません。
そしてブレーキキャリパーも、元に付いていた
非SLRのBL-7401ブレーキレバーにマッチした、これまた非SLRのBR-7401が付いています。
裏面に「7400」の刻印があります。
このブレーキシューのゴムもまた、フネに対応した現行品の流用をしています。
そしてハイ、ここでもワイヤーに半田+黄色ペイントの末端処理をします。
ヘッドパーツは、元々前オーナーが付けていた7410のヘッドパーツを
コラムのスペーサーと共に付けていましたが
昨年ヘッドパーツをこのHP-7400に交換し、コラムを少しカットしてスペーサーを撤去し
おかげさまでスッキリしました。
またラグは今回、梶原ラグではありません。
シフトレバーは8S用のSL-7402です。
この個体も頼もしくかつ、小気味良く動作します。

続いて、サドル周りです。

サドルはRollsのtitanioです。
この革のからし色が、絶妙で良い感じです。
titanioの言われは、シートポストを取り付けるレールが
チタン製だからの様ですね。当時モノです。
後ろのバッジもゴールドではなく、シルバーです。
車体の色とマッチしています。
そしてシートポスト(ピラー)は
SP-7400のBタイプ、エアロタイプでΦ27.0です。
整流効果は別として(笑、このサイドがシェイプされたフォルムが絶妙です。
フロントハブは、HB-7400-Fの初期型と思われます。32Hです。
リムはMAVICのGP4、タイヤはVittoriaのRallyです。

クランク周りです。

クランク、ペダル、Fディレーラーです。
FディレーラーはバンドタイプのFD-7400です。
クランク長はクランクを磨いた際に、刻印が消えてしまったみたいです。(笑
使用感から、170㎜ないし172.5㎜位な感じでしょうか。
チェーンホイールは52T×42Tです。
ペダルはLOOKパテントのPD-7401です。
ちなみにこちらは参考で、LOOKパテントのカンパニョーロ製ペダル。
RECORD QR PEDAL、PD-12REペダル。
私のDE ROSA Giro d'Italiaに付属している物です。
このペダル、カンパニョーロや、本家LOOKのオリジナルより、評判が良かったそうです。
さすが日本製と言ったところでしょうか。
ただこのペダル、7400番台の称号を与えられたと言う事は
実質デュラエースを構成するコンポと言っても差支えはなく、ユーザーの私自身そう思います。
しかしとうとう、デュラエースのAss’yには入れてもらえない存在となってしまいました。
やはり一般的に言われる、シマノの意地と言った物なのでしょうか。
でもこれだけの主要メーカーが自社開発からLOOKにパテント申請をして
ビンディングペダルを造ったと言う事は、本当に完成度が高かった証拠に他なりませんね。

そして、Rディレーラー周りです。

8S仕様のRD-7402です。
リアフォークエンドの刻印は、カンパニョーロですね。
フロントも同様でした。
ハブとスプロケットはHG仕様で、
スプロケットはイタリア製MICHE(ミケ)の物を使用しています。
RハブはHG仕様のFH-7403です。
そしてシートステーにはVOGUEお得意のチェーンフックがあります。

そして、フレームに目を向けてみたいと思います。

ヘッドチューブのロゴは今まで紹介の「V」のグラフィックではなく、「VOGUE」のロゴですね。
高年式のフレームは、この「VOGUE」の方が多い気がします。
そしてお馴染みのロゴです。


フォーククラウンはなで型で、ワンポイントの色入れがされています。
VOGUEの文字などは入っていません。
トップチューブにアウターワイヤのエンドを前後に2か所設けて
その中間部をインナーワイヤが剝き出しで通っています。
シートステーはラグレスの集合ステーです。私見ですが、’80年代後半頃から
VOGUEこの処理を多用している様な感じがします。
シートピンのキャップボルトも、シートステーを貫通しています。
キャップボルトは以前紹介したPINK、BLUEと同じ
TOEIの物と同規格のスペシャルボルトだと思います。
ダウンチューブとシートチューブに、ドリンクホルダー用のダボか
2か所設けられています。
シートステーのブリッジは、PINK、BLUEと一緒の様です。

そしてまた’80~’90sの国内仕様車両に必須のアイテム
CAT EYEのリフレクター、型番RR-160-SSR。
今まで紹介した型番RR-160-ASRの兄弟種です。

本体がシルバーのメッキではなく、プラスチック地の色の黒で
横に黄色いリフレクターがないタイプです。

最後にハンガーラグ、チェーンステー周りです。

今回はハンガーラグに日立製を示す刻印はありませんでした。
また造りもPINKの物に近い形状のラグですが、PINK、BLUEに続き違う形状ですね。
またBBは見えづらいですが、7410の物を使用しています。
この撮影を本日駒沢公園で行った時、ランナーが多数走っていました。
明日3月3日は東京マラソンの日。エントリーするランナーが最終調整をしていたのでしょう。

今回のむすび
このフレームはワンオーナーでしたが
購入時、オーナーにもう少しオーダー時のお話を聞けば良かったと
思います。
Rブレーキのケーブルの取り回し等はきっと
オーダーして決めた物なのでしょう。

私の現在のファイティングマシンは、これです。
…と言っても最近はPINKに乗る機会の方が多く
久しぶりに乗ったのですが…(笑
フレームサイズも550㎜位と大きい方で
サイズが大きくなると見た目は華奢な感じがしますが
乗ってみると、踏力がダイレクトに動力に転化する感覚を覚え
安定性にも優れた1台です。
また2022年に開催された、第1回GRAND CYCLE TOKYOに出たのも
このマシンでです。

第1回、GRAND CYCLE TOKYOに参加した時の様子。
この時小雨が降る中、このSILVER VOGUEで後ろのレインボーブリッジを渡りました。
橋脚北詰の辺りでUターンし、流石に浜崎橋JCTまでは行きませんでした(笑
ちなみに普段はレインボーブリッジ同様に
自転車では通る事の出来ない、第二航路海底トンネルをくぐって
お台場から中央防波堤の「海の森」に行ったのですが
このトンネル、意外に砂塵が多く小雨の水分が混じって
ブレーキシューが耐水ペーパー状態になってしまい
デッドストックで入手し、納車後も使用頻度が極めて少なかったMAVIC GP4が
ザリザリになってしまった(笑、美しい思い出があります。
昨年はPINK VOGUEで参加したので、今年も参加したいと思っています。

私も5月11日、12日のエロイカジャパンに向けて
既にエントリーしました。
これからは、その準備を着々と進めたいと思います。

おしまい。

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