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【コラム】AYA世代の方へ①(AYA支援チームをぜひ活用してください)

AYA世代”ということばが平成30年3月に閣議決定された第3期がん対策推進基本計画に盛り込まれました。AYAは「思春期~若年成人のこと」を表します。

がん患者さん全体の約5%ととても少なく、なかなか患者さんが持っているニーズや起きている問題を蓄積し、対策することができていませんでした。

ただし高校や大学、結婚や出産、子育て、仕事などさまざまなライフイベントがある複雑な時期です

AYA世代の中でも思春期の学生と成人とでは社会的な環境が違いますので、ひとくくりにできないのが事実です。しかし、網羅的に若い世代の思いに寄り添い支援していこうという取り組みが、進められています。
その1つに「AYA支援チーム」を普及があります。

高校・大学の勉強は続けたいけれど、どうしたらいんだろう
●将来赤ちゃんを持ちたいけれど、持てるのだろうか
●就職するときにがんのことは言った方がいいのかな
●治療に専念するために、会社はやめたほうがいいのかな
●昔の治療が自分のからだにどんな影響を与えているのだろう
●まだ小さい子どもに、がんのことをどう伝えたらいいんだろう

いろいろな疑問が湧き出てくるときに、支援できる体制を網羅的に体系的に持つ病院がいくつかあります.

AYA支援チーム一覧

AYA支援チームネットワークHPより(2019.9月時点)

AYA支援チームには医師、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師、心理士、PT/OT/ST(リハビリの専門家)、チャイルドライフスペシャリスト(子どもの発達段階に応じた支援をするプロ)、栄養士、地域連携事務の方など幅広い人材がいます。

気持ちの支援、生殖医療の相談、就職や就労継続への相談、家族への支援などを行っています。

病院を選ばれるときにAYAへの支援体制が充実しているかが分かる視点にもなりますので、ぜひ知っておいていただければ嬉しいです。

またこれらのチームは関東、関西などでそれぞれネットワークを組んでおり、自分の病院で対応できなくても他の病院で対応してもらえるように調整をしてくれたりします。

もしこれらの病院にいっていなくても、相談はできます。多くが「がん相談支援センター」が連絡の窓口となっているので、上記にあげた病院のがん相談支援センターに連絡してみてください。きっと助けになるはずです。
全国のがん相談支援センター一覧

【参考HP】
AYA支援チームネットワーク
https://ayateam.jp/introduction

活動、研究資金とさせていただきます。