Okushin

高3

Okushin

高3

マガジン

最近の記事

拝啓 これから職を得る皆さんへ(PTA会報)

僕のことを何も知らない読者に突然文章を読んでいただくのも気が引けるので、せめてもの自己紹介をしよう。とあるSNSでは「#名刺代わりの10冊」として自分のお気に入りの本を紹介している人もいる。それに倣って何冊か挙げてみようと思う。(いずれも本校図書館所蔵) 津村記久子『この世にたやすい仕事はない』/恩田陸『蜜蜂と遠雷』/宮部みゆき『ソロモンの偽証』/三浦しをん『舟を編む』…等々。 面白いと思った本。時間さえ許せば、もう一度読みたい本。「活字があればすぐ読もうとする」と家族に

    • 新入生あいさつ 04.08

      2024年度新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。また、ご臨席の保護者の皆様、ご子息のご入学まことにおめでとうございます。昨年度予算委員会議長として、在校生を代表してご挨拶させていただきます。ここからは肩の力を抜いて、笑うところは笑って聞いていただければと思います。 さて、この度、新入生の皆さんにスピーチさせていだたくにあたり、何をお話しするか、非常に悩みました。皆さんにお伝えしたいことは本当に山ほどありましたが、今日はその中から厳選してお話しできればと思います。

      • 山中湖の土地を麻布学園が未だ保有している件に関する報告書

        1.はじめに皆さんは、山内(やまのうち)一郎という人物を知っているだろうか。多少なりとも本校の生徒自治、或いは歴史に興味のある方であればご存じかと思うが、簡単に説明をしておこう。 1970年、つまり今から50年以上前。世間でいえば、大阪万博が開かれたり、「よど号」がハイジャックされたりしている。この年の4月、山内は理事長代行兼校長代行に就任した。山内は立場を利用し、生徒たちや教職員に対して高圧的な態度で接し、わかりやすい例でいえば発行物の検閲などを行う。こうした悪事に反発した

        • 辞職いたします!

          調整室長に就任したのは2022/11/21(月)。 制度として補佐官へ移行したのは規約改正が成立した2023/3/1(水)。 合わせて175日の在職期間。 今日、5月14日をもって、委員長補佐官を辞職いたします。 なぜこの役職が必要か? とか語りだすと終わらなくなってしまうので。 ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。 文実の歴なんてほとんどないような僕を受け入れてくれた方。 あなたのおかげで僕は仕事が出来ました。 僕のことを嫌っている、いた方。 それ

        拝啓 これから職を得る皆さんへ(PTA会報)

        マガジン

        • Okushin日記
          13本

        記事

          ソロ下北沢→東大駒場キャンパス

          学校近くに置き忘れたお弁当を取りに行くだけの外出は嫌だったので。 長くなるので、適当に飛ばし飛ばし読んでください。 京王線下北沢駅に到着。電車からの景色に、何もないのではないかという一抹の不安を覚えながら、エスカレーターで地上へ降りる。 新しい街を歩くのは好きだ。 何人かで行くのもいいけど、一人でも寂しくはない。 どの方向へ歩いて行こうが自由だ。 飲食店街を抜けて、TSUTAYAに入る。 下北沢特集の雑誌が平積みされている。 11:30 下北沢はカレーが有名ということ

          ソロ下北沢→東大駒場キャンパス

          大学入試は何を評価しているか―大学の歴史、共通試験、「生きる力」―

          適当なところまでお付き合いください。 ― 序章 ―――――――まず、私が表題のテーマに関心を持った理由を示しておこうと思う。現在、私はいくつかの教科における定期試験について意義を見出せずにいる。特定の教科を批判するつもりはないが、とにかく例文を一言一句覚えることを求める定期試験のどこに勉学面での価値があるのか今一つ理解できないままである。 もちろん、知識がその教科の「能力」となることもあるため、暗記勉強を否定するつもりは毛頭ない。しかし、その「能力」は果たして何のために必

          大学入試は何を評価しているか―大学の歴史、共通試験、「生きる力」―

          今年最初の祝日が終わったので年賀状を公開する

          卯年ですって。めでたい。(「おめでたい」と「愛でたい」の掛詞) 親が作ってくれたテンプレに乗っかりました。 募集に応じてくださった方にはver.1~3の中からランダムに選んでお送りしました、何の意図もないです。 それでは、今年もよろしくお願いします。

          今年最初の祝日が終わったので年賀状を公開する

          ある合宿前日の話

          有隣堂アトレ恵比寿店を、もう3周はしたと思う。 時間があるときは、狭い書店をぐるぐると回るに尽きる。一つの棚の前で時間をつぶすのもいいが、なるべく多くの情報に触れるために極力すべての棚を眺めるのが好きだ。 土地柄か話題のビジネス書が店の中心にあり、2022年総決算、とか2023年超予想、とかそんな雑誌も並んでいる。その横のビジネス棚をぐるぐる回って、気になった本をいくつか流し読みする。 自分が手を伸ばす本を客観的に見て、あぁ今自分はこういう情報を求めているのか、と理解す

          ある合宿前日の話

          今書きたいのは、公約じゃなくてnoteなんだよな

          僕:英語のプリントを終わらせる手を止めて 親:すぐに終わるから、とでも言いたげに 親「さっきの話だけどさ、」 「私学が選択肢に入ると、科目選択は何か変わるの、」 僕「いや、基本的には変わらない、学校選びという話だから」 親「そっか、」 「できれば、国公立に行って欲しいかな、」 「やっぱりお金かかるし」 僕「そうだよね」 「基本そのつもりしてたから、」 親「中高一貫で二人ってなるとそりゃ、ね」 「お父さんとお母さんの老後もあるし」 僕「それを取り返すくらいなんと

          今書きたいのは、公約じゃなくてnoteなんだよな

          線香花火とオランジーナ

          (↑シュガーソングとビターステップ…?) えー、16歳になりました。めでたいめでたい。 なんというか、「14」というより「15」というのはだいぶ年上に感じた。 四捨五入だから、とか、あるいは高校生になるから、と言われると納得できる。 でも、「15」から「16」というのも、だいぶ年上に感じる。 別に、大して何も変わらないのに。 15歳、めっちゃ早かったです。 討論したりオリテしたり縁日したり新聞書いたり音ゲーに手を出したり。 3月はずっと旅行のことしてたりしたっけ。

          線香花火とオランジーナ

          二応開放(小説)

          二応が返ってきた。厳密に言えば、鍵が返ってきた。もっと厳密に言えば、鍵を借りる権利が返ってきた。 コロナ、閉鎖空間への警戒感などもあって、長らく生徒委員会(教員の組織)が鍵を管理し、生徒が依頼して開けると言う形だった。 でも、これって正しいのだろうか。 本来自由とされている生徒活動が、教員の都合に左右されるのはすごくいびつだと、誰もが思っていた。 もっと言えば、教員もめんどくさいと思っていたに違いない。生徒のタイミングで呼びつけられて仕事を中断しなければならないのだから

          二応開放(小説)

          海も、山も、街も。[修学旅行瀬戸内コース22/03/24-26

          今更かもしれない。 けれど、1か月経つ前にやっておきたかった。 1日目 東京→神戸→淡路島※異人館に行こうとしたら、班員に「三宮駅から電車だ!」と言われたので言われたとおりに行ったら全然なくて、「異人館」という名前の「成人向け娯楽施設」に案内されていたっていう。これだからiphoneは。三宮駅から歩きで行けます。ご注意ください。 2日目 淡路島→香川→岡山※下山時「あ~もしもし~はい僕ですけど~、いま奥社から降りてるんですけど~、ちょっと間に合わなそうなんですよね~」「あ

          海も、山も、街も。[修学旅行瀬戸内コース22/03/24-26

          目の前でどこかの親子の親御さんだけ電車に乗って発車してしまった話

          池袋駅某路線ホームにて。2022年4月5日、今日の話。 各駅停車が停車中、間も無く発車。僕は後の通勤快速なのでホームで待機。 エスカレーターでお母さんと息子さん(3〜4歳?)が降りてくる。 発車ベル鳴り終わり。 親御さん、乗れると思ってホームドアへ。閉まり始める。子どもさんの手を離してしまい、一人ホームに。親御さん、ついて来ていると思い車内へ。周り、異常に気がつく。 入ってからお子さんがいないことに気づく。お子さんホームで泣き始める。周りの人がホームドアに触れたり電

          目の前でどこかの親子の親御さんだけ電車に乗って発車してしまった話

          瀬戸内旅行、出発によせて

          明日の朝、5:38の電車に乗らなければいけないので簡単に。 とりあえず、準備お疲れさまでした。 昨年の秋から、「できたらいいな」くらいの気持ちで用意していました。 最初は、高知まで足を伸ばすつもりでした。 香川で、キャンプ場で一晩過ごす計画もありました。 しまなみ海道でサイクリングなんかできたら楽しそうだな、とか思ってました。 30人か40人で、こじんまりと行くつもりでした。 けれど、瀬戸内が意外とベタでなかったこと(と、ちょっと告知に力を入れてみたことと)で100人規

          瀬戸内旅行、出発によせて

          希望という名のサヨナラで帰り道角を曲がった先の鐘を鳴らすのは黒い羊

          先日、音楽の最後の授業があった。 ご存じでない方のために説明しておくと、高校は「芸術選択」として工芸、美術、音楽、書道のどれかから選ぶことになる。 僕は美術を選択したので、音大でも行かない限り最後の音楽の授業である。 思えば、いろんなことがあった。 幼稚園で鍵盤ハーモニカに色付きの音名シールを貼って演奏したところに始まり、区の音楽会の倍率1.1倍の抽選に落ちて泣き、2度目の「旅立ちの日に」を歌うところまできた。 あれは、小学校のこと。 うちの学校には「校歌演奏隊」ちゅーの

          希望という名のサヨナラで帰り道角を曲がった先の鐘を鳴らすのは黒い羊

          とある日の放課後

          クラスメイトが「このプリント(遅れ)はどこに出せばいいのか」と聞く。教員室の入り口から4列目の云々と説明するよりは行った方が早いので、よっしゃ行くかとつれていく。 家庭科の、厳密に言えば他の技術やらの机群の前まで来たところで、黒いボックスを指さす。ありがとう、と言ってもらえる。 ここにくるまでの間に声をかけてきた教員の姿を探すが、見当たらない。少し離れた手洗い場にいた。さっきの話だけど、と文化祭の決算の話をする。大量に売れ残ったとある服の扱いは、顧問との話し合いの結果一旦

          とある日の放課後