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就活性必見!「面接のコツ」をデータで解説

就活用に「面接のコツ」的なデータをまとめておきます。

まー調べてみると「笑顔が大事!」とか「話は盛るな!」とかいろんなアドバイスがありますけど、どこまで信じていいの?ってのはかなり怪しいところでしょう。その点で、以下ではいつも通りエビデンスベースでまとめておくんで、少なくとも「サンプル数一の感想」よりは参考になるんじゃないかと。

ちなみに私自身も26卒としてインターンに色々応募してますけど、これらを意識してるからか今のところ「お祈りメール」はゼロです。「納得内定」の一助になれば幸いです~。


ちゃんとやる

いきなり身も蓋もないポイントですけど、面接は「社会人への第一歩」として「ちゃんと」望むべき。2023年12月に米国で、管理職以上の800人を対象に行われた「インテリジェント」の調査によると、多くの企業がZ世代の新卒者よりもベテランの採用を好む傾向にあることがわかったらしい。

具体的には調査に参加した企業の約60%が、新卒者よりもより経験のある候補者に高い給与と手厚い福利厚生を提供する用意があると回答。リモートワークやハイブリッド勤務の機会も、ベテラン層により多く提供したいと回答していたらしい。

こう聞くと「即戦力が欲しいんだろう」みたいな結論を想像しやすいですけど、実際には、「新卒者の面接対応には課題が多すぎる」って指摘がかなり多かったんだとか。例えば5社に1社が「新卒者は面接の準備が不十分」と感じており、半数以上が「新卒者はアイコンタクトが苦手」と評価していたらしい。さらに服装の乱れや、非現実的な給与要求も目立つとのこと。中にはWeb面接でカメラをオフにしたままの学生(21%)や、親同伴で面接に臨む学生もいるんだそう(20%)。そりゃあ新卒の人が相手にしてもらえないのもうなずけますわな。

その他に企業が新卒者に対して抱いている不満として、

  • 3人に2人の雇用主は新卒者が「仕事量をこなせない」と回答

  • 6割近くが「遅刻や締め切り厳守ができない」と指摘

  • そのほか「権利意識が強い」「感情的になりやすい」「社会人としての心構えが足りない」といった評価も

コミュニケーション能力の低さやフィードバックの受け止め方、プロ意識の欠如など、改善すべき点は多岐にわたるってわけですね。

まあこれは米国の調査だし日本では数値は多少前後するでしょうけど、就活の時は「学生気分」から「社会人の入り口に立っている」って感覚にスイッチを切り替えるってのはテクニックうんぬんの前に前提として押さえておきたいですねー。

ノンバーバルコミュニケーションにも要注意

「自己PR」とか「ガクチカ」とか「何を話すのか?」は綿密に準備して面接に臨む人は多いでしょう。しかし実際には同じ言葉を発していても非言語的な行動によって評価は大きく変わってきたりします。

例えばゲルフ大学の研究チームは、面接官823人を対象に、候補者の「非言語的な不安サイン」が面接評価に与える影響を調査してます。

ざっくり研究の内容を説明すれば、アイコンタクトをしない、自己操作行動(首に触れるなど)、手足の動きがせわしないの3つの非言語的行動に着目し、これらの行動と面接の評価の関連を分析。結果、これらの不安サインを頻繁に示す応募者は、そうでない応募者に比べ、面接の評価が明らかに低くなる傾向が見られたんだそう。

つまり、口頭での受け答えの内容は同じでも、不安そうに見えるだけでマイナス評価につながったってわけですな(5点満点中不安サインを見せる応募者は平均3.5点、ない応募者は4点強)。

メカニズムとしては、不安サインが多いと「有能そうに見えない」と判断され、結果的に面接の評価を下げる要因になってたみたい。一方で、不安の度合いは「暖かみ」の印象にはあまり影響しないことも分かってて、不安➡冷たい人➡不採用ってメカニズムではないっぽい。

ってことで、いかに面接官に不安を悟られないかってのは、「何を話すか」と同時に対策しておくべきでしょうねー。

ちなみに、ノンバーバルコミュニケーションは面接においてポジティブな方向に寄与することも複数の研究で確認されていて、

  • Bonaccio先生の2016年のレビューでは、笑顔、アイコンタクト、手のジェスチャー、顔の豊かな表情、うなずきはすべて面接の成功にプラスに関連すると結論付けている

  • Chaplin先生の2000年の研究では、短く硬い握手は、社交性、親しみやすさ、自信を示すことにつながり、結果的に面接の成功率が上がると報告

  • 逆に、Keating先生の2006年の研究では表情をニュートラルに保つと、無関心や無関心と解釈され、面接の通過率が低下する可能性があるとしている

てな感じで、表情を豊かに、ちゃんと反応せよ!ってのはよくあるアドバイスだけど科学的にも一定の根拠はあるっぽいですねー。

面接ストレスを軽減する4つのアプローチ

「不安を見せるな!」って言われてすぐに「はいわかりました」と実践できれば苦労はしないでしょう。以前にストレス対策は徹底的にまとめたことがありましたけど、ここでは面接に特化した不安・ストレス対策として、病院のCEOを務めたこともある心理学者のジェフコマー先生が提案する「面接ストレスを軽減する4つのアプローチ」をチェックしてみましょう。

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