【映画レビュー】STAND BY ME ドラえもん 2

映画「STAND BY ME ドラえもん 2」を家族三人観てきた。
前作ほどの(まあ前作も個人的にはさほどなのだけれど)大感動というほどの作品ではなかった。でも全体的に良い意味でのほほんとした展開なのでほんわか感動的で(目頭が熱くなる程度に)とても良い映画だった。

些細なことだか2点ほど気になったのは、中身は大人見た目は子供ののび太が原付で街を暴走するくだりは普通に道路交通法違反で犯罪だということとまたそこだけ演出が煩いので浮いて感じたのと、未来を変えようと奮闘し結果未来は変わるのだが何の行動が未来を変えたキーになったのかが不明瞭な点。

漫画映画の方の「新恐竜」がクソだったので(諸説あり)、スピンオフであるフルCGのこちらの方が本来のキャラクターの個性が漫画そのまま生き生きと描かれているのは皮肉なことである。まあのび太がいくら何でもダメ過ぎやしないかという点としずかちゃんが良い子過ぎやしないかという点はあるが個性の誇張と捉えればあまり気にならないと思う。

ただ物語のターゲットとしては子供向けとは少し言い難く、おばあちゃん子の大人やこれから結婚するまたは結婚したばかりのカップルにはかなり刺さる内容だと思う。

5歳の息子に感想を聞いたがやはりそこらへんの心理描写はあまり理解出来ていないようで、わかりやすく応援できるエピソードが印象的だと言っていた。

とかなんとか個人の感想はあるわけだが、おばあちゃん子の妻はおばあちゃんシーン全編で泣き崩れていて、感動のあまり劇中のおばあちゃんゆかりのぬいぐるみストラップをお土産に買っていたので、やはり良い映画なのだろうと思う。

業界のことはよく知らないがCGのクオリティは非常に高く少し淡い繊細な表現はやはり日本らしいというかピクサーやイルミネーションなどの海外作品には無い魅力で、物語抜きにしても一見の価値ありだと思う。

いずれにしろ人の気分を害すような主張の強い作品ではないので(少なくともボクは全く害さなかった)、大人も子供もどう転んでも少しは楽しめると思うのでオススメ出来る。

ちなみにエンディングソングは全く好きではない。
「一生側にいるから 一生側にいて 一生離れないように 一生懸命に」
一生で韻を踏みたいのはわかるけど同じこと二回言ってるしクドい。三木道山かと…。それに側にいることは幸せという目的の手段であり目的ではないと思うのだけれど…。時間の流れとともに幸せの形というのは移ろいゆくわけで…。

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