AIC生成AIプロモーション日記2024/03/14

昨日は5時間にわたって、AICから生成AIの使い方を普及させる方法を企業に普及させるプロジェクトの構想を議論した。SFC奧出研一期生の二人とこれ以上状況分析は出来ない、というところまで議論して非常に充実した場を持てた。企業が組織としてもつ役割が3つあって、経営者がどう考えるか?これはドラッカーが古くはアリストテレスが言っているように、企業として組織として存在することが企業とそれが存在する「環境」つまりは社会なり自然環境なりにとって善きものであること。これは徳倫理学であり美徳であり、ようするに社会に害悪を与えない、自然を破壊しない、ということからよりよき社会をよりよき自然環境を作る、ということであり、それが出来る組織を経営する、ということである。
                 次は課長に代表される利益を生み出す組織の運営。どのようにすれば利益が生まれるのか、顧客との関係はどうあるべきなのか。これはマーケティングの話であり、セールスの話であり、工場なら生産性の話であり、広告の話であり、ということで長年にわたって現場を引っ張ってきてた「課長」であれば、その領域に特化した経験に基づく方法を知っており、それをメンバーに学習して利益を生み出す活動をしてもらいたいと思っているし、実績にも自分が整理した知識にも自負があるはずだ。それを部下に教えたい、部下を成長させたいと思っている。ここはまさにマネージメント問題として研究されてきたところである。
                そして次は、部下というか社員は何が大切かというと、実は働く自分と家族あるいは自分の人生との関係で幸せに生きていきたい、あるいは生きていくべきである。どうすればいいのか?企業の福利厚生というのは企業の従業員に対する責任を意味するところであり、個人としての幸せを追求することと組織で働くということが共存しなければいけない。
                こんな難しい問題は解けないよ、とかジレンマならぬトリレンマだ、と思うかもしれない。だがそれがうまくいく瞬間が確かにあるし、そういった時代もあった。だが自然は気にしていないと破壊されるというのは自然の搾取と公害として意識されていたはずだし、会社経営が会社が存在するするより大きな社会構造を破壊するということも起こってきた。また会社で活動をしながら幸せな家庭生活を維持することを目指すと様々な困難に直面することは明らかである。
                 3つの性質の違うシステムが相互に依存して社会システムができあがっている。このことはANT理論が説明してくれることであり、またこのバランスを維持して会社を経営していたと思ったら環境が壊れた、というのはエコロジーが教えてくれたことであり、家庭が悲鳴をあげているというのは子育てや介護の問題として顕在化している。そして、人間の社会は面白いもので、こうした関係を改善するべく善き行動をしていると徳のある組織が生まれてくる。が、善き行動をしていないと、あっというまに徳のある社会は朽ち果てる。
     この3つの異なる組織原理をもつ集団が組み合わさっていわゆる組織はできあがっている。3つの異質なベクトルをもつ活動が一つのシステムの中で行われて、より大きなシステムのなかで、うまくいけば安定した活動をしている。ここをみんなで考えるという企業コンソーシアムをAICで立ち上げるということになった。どのような企業を巻き込むか、どのような経験をしてもらうか、などなどをふくめて包括的な議論がすすんだ。全体像がみててくるまであと少しだ。楽しみである。


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