書活216日目*人脈が繋がる瞬間に立会いました。
「シャボン玉やりたかったんだけど、中学生だから遠慮したんです…。」
これは、娘がシャボン玉パフォーマンスをされてる方にポソリと呟いた言葉だそうです。
私と同じくらいの年齢で、音楽と共にシャボン玉ショーをされていたパワフルな女性が、娘の隣に座った様子が遠くから見えました。
ここは、千葉県北総地区。印旛沼の近くにあるラベンダー畑。花畑を眺めつつラベンダーとローズのソフトクリームが食べられます。
ゴールデンウィークも終わって最初の週末、ちょっとしたイベントをしていました。2種類の花のソフトクリームに舌鼓を打ちつつ、その場の雰囲気を味わっていました。
子どもたちが遊べるようにとシャボン玉液の入った大きなトレーが置いてあり、自由にシャボン玉を作れるようです。
大小さまざまな輪っかの器具からは、たくさんのシャボン玉が生まれてました。そこらじゅうがシャボン玉だらけ、大人も子どもも大はしゃぎです。
シャボン玉が割れるとほんのりラベンダーの香りがしました。どうやらこの畑で採れたラベンダーから作ったオイルが入れてあるようです。
アロマなシャボン玉に癒されると、音楽と共にシャボン玉ショーが始まりました。
最初は、パフォーマーの方がたくさんのシャボン玉を作ってくれました。それから会場に来ていた子どもたちと一緒にシャボン玉タイム。
シャボン玉を作る子、たくさんのシャボン玉と戯れる子。それを眺める中学生の娘が何かポツリと言いました。
「ああ、もうダメか…」そう聞こえた気がしたのですが、本当に小さな声だったので聞き流すことにしました。
パフォーマンスが終わったようだったので、場所を少し移動して散策しようと私と夫が席を立ちましたが、娘が来ません。
親とは少し離れたい時間が来てしまったのだろうか?と遠くから眺めていると、パフォーマーの女性が隣に座って何かを話している様子が伺えました。
数分後、嬉しそうでちょっと照れた顔の娘が、シャボン玉を作り出しました。
「シャボン玉やりたかったんだけど、中学生だから遠慮したんだって」とパフォーマーの女性が教えてくれました。
普段は、モジモジとして自分の思いを飲み込んでしまう娘が勇気を出して言ったことに驚きつつも、本当に嬉しそうに何度もシャボン玉を作り出す姿に胸の奥からジュワッと何かが染み出してきました。
何度かシャボン玉を作っていた娘に「そろそろ行こうか?」と声掛けをしつつ、その場から離れた女性にお礼をしに行きました。
これまた私が催促したりするパターンが多いのですが、娘から動きお礼を言いました。
当たり前の行動でしょう。しかし、普段の娘は、どうしても「もしかしたら嫌な気分にさせてしまうかもしれないから言えないんだ」と思ってしまって動きません。
それなのに今日の娘は違いました。
そのおかげなのか、夏のイベントにボランティアしないか?とスカウトまでされていました。
人の縁が繋がる瞬間を目の当たりにしたこと、娘の成長を目撃したこと、この二つが相まって先ほどジュワッと胸の奥から広がった感情が爆発してしまいました。
嬉しい、誇らしい、尊い、美しい。
言葉の限りを表現してもまだ足りません。
名刺をいただき、今日の娘はボランティアをやってみたいと乗り気です。ちょうど夏休みなので部活との兼ね合いではあるのですが、良い機会だし縁の繋がりは大事なので、親としては是非やらせたいと思っています。
娘の成長が嬉しい一日でした。
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