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朝活139日目*大人がやるアスレチックは、自分に激アマになります。

最近、自分に厳しすぎるなって思うことってありませんか?努力と根性、自分を厳しく律することを「美」としてきた時代の人間なので、厳しくし過ぎて、ときどき気持ちが浮上せず、日常の様々なことに支障をきたしてしまいます。

とはいえ、褒めるってなかなか難しいですよね。

昨年、子どもファーストデイを設けてお出かけすることにしました。場所は、茨城県稲敷市にある「こもれび森のイバライド」。

ここは、動物とふれあえたり、お料理やクラフトを作る体験ができたり、体を動かすことができるので、子連れ客に特に大人気。

「どこでもいいよ!リクエストに答えちゃう!!」
そんなことを言った自分をあとで、呪うことになるとはつゆ知らず。子どもは喜んで「イバライドでアスレチックをする」をリクエストしてきました。

さらに家族全員でとのこと。
アスレチックなら、まあなんとかなるでしょう。これはフラグです。

さて、参加者がアスレチックのスタート地点に集められました。ヘルメットとハーネスを付けられました。だいぶがっちりした装備。せっかくだからとスマホをもって撮影しようとしたところ、スタッフの方に全力で止められてしまいました。

この地点で私の頭の中は「?」でいっぱい。
スタート地点にあるアスレチックは、小さなお子さんでもスイスイ行けるようなとてもかわいらしいものだったんです。

説明がはじまりました。
「この金具をケーブルにかならずつけてください!」
「この金具をケーブルにかけたら触らない!」
「この金具がきちんとケーブルについてるか確認してください!」

やたらと金具を強調してくるスタッフの最後の言葉。
「登ったら最後まで降りることはできません。」

登ったら、降りることができない?
途中離脱ができないってこと?・・・んまあ、なんとかなるかな、とスタート地点にあるアスレチックを見ます。しっかりした足元、手すり。きっと大丈夫・・・と思った矢先に、大人の叫び声。

嫌な予感しかしない。それは見事に的中します。木という木に設置された様々な遊具、次の木へ移動するだけではあるんですが、進めば進むほど遊具の足元が細く長く不安定になっていきます。

綱渡りになりました。いよいよクライマックスか!
と、前を見据えると今来た道と同じくらい、いやその倍以上のアスレチックが点在しているではないですか!?

「ど、どどうしたらいいの?降りたい・・・降りられない」

「家族全員でアスレチックをする」といった当の本人であるわが子は、小学校高学年で思春期の入り口に入りかけていました。だからなのか、親から離れて並び、そのまま先に行ってしまってました。

日常で綱、渡らないですよね?
どうやって渡るんですかね、手すりもなくて足だけで綱渡るなんて。

後ろが詰まりだしたので意を決して渡ることにしました。息を整え、慎重に。

「いいよ~いけるよ~」と夫。

今思えば優しい声かけなんですが、その時の私には殺意しか芽生えませんでした。誰がこんなのを作ろうってしたのか!?発案者、企画課に問い合わせしてやりたい!

綱を渡れば渡るほど、変な揺れを感じます。綱の半ばで足が動かせなくなりました。

「今、私は何をしてるんだろう」

次の足を出さなければいけないのは、わかるんです。でもどうやって出していいのか忘れてしまいました。

人間、どうやって歩くんだっけ?私何をしてるんだっけ?血の気がさーーーっと引きます。視界にもやがかかってきました。

思い出せ!思い出せ!

綱の揺れに集中、なるべく揺らさないようにするには・・・すり足!!すり足はどうすればいい?息を、とにかく息を吐け!「ふううううううう」

まっすぐ前を見据えて、次の木肌を凝視します。だんだんと近づく木肌、冷や汗を風がそっとなでていきます。いらん、そんな心地よさ今は不要!!

「はああああああああ」再び息を吐きます。

すり足で、歩を進めやっとの思いで次の木にしがみつきました。高さはビルの3階くらい?もうわからない・・・馬鹿じゃないの!?

そう思いつつ夫に合図、順番待ちをしつつ後ろを振り返ると、夫が揺れてました。声がどっかに消えてしまったようで、出ませんでした。

あとは何してたんだろうなあ。気づいたら、ジップライドってわかりますでしょうか?金具をケーブルに引っ掛けて滑走するんですが、あれで滑って落ち葉の上に放り投げられてました。

「ついた」
これが私の感想です。ゴールに着いた、地に足が着いた、どっちでしょうか。息も絶え絶えその場を後にしたことは言うまでもありません。

これが「自分、よくがんばったよね~」で一番に思い出す最近の出来事。

普段、絶対に選択しないほうをすると自分に激アマになることを知りました。

どういうことかというと、自分を褒めたたえ労います。しかも持続効果抜群で、約1年を経過するであろう今でも、「あのアスレチックを頑張った私は何よりも偉い!」とつぶやけます。

最近、自分に厳しすぎるなって方におススメの方法です。ちなみに、このアスレチックに関して言うと、本当によかったら・・・程度なのですが。



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