ジモコロの好きな記事を語るーその2ー

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ジモコロは、エリア型求人サイト・イーアイデムとBHB、Huuuuが運営する地域密着型Webメディアです。
観光や農業、産業、ものづくりや地域活性の取り組みなど、全国各地のローカルなネタを丁寧に取材されています。
自分の地元の記事を探すのも楽しいし、グルメ記事や誰もが知っている大手企業への取材記事もあるのでどれも読み応え抜群!
そんなジモコロの記事の中でも特に好きなものを紹介していきたいと思います。


巨大植物園の「裏側」ってどうなってるの?【水やりは人力】

BHBの植物大好きライター・ギャラクシーさんの記事!
大阪府にある植物園「咲くやこの花館」さんに取材をしたこの記事は、植物園の仕事や展示されている植物の裏話が熱く語られていてものすごく面白い!
植物好きの方もそうでない方も是非読んでほしい。
自分はこの植物園が大好きで、関西に引っ越してからはほぼ3ヶ月に一回のペースで行ってるのですが、入場料500円でとんでもなく楽しめるので大変おすすめです。グッズもめちゃくちゃ可愛い。
植物園に行くと、「わーお花咲いてるね」というノリでパシャパシャ写真を撮って進んでしまう方が多くて勿体無いなと思っているんです。
だけど、この記事を読んでいたら「これ記事に出てたやつだね!」と興味が持てるきっかけになる。
自分もシダ植物以外はとんとわからない(シダ植物もいうて詳しくない)ので、名も知らない植物はスルーしがちなので、こうした植物好きの方が運営側に取材をして裏側を教えてくださる記事はものすごく大きな価値があると思います。
こうした記事を出せるジモコロが好きだ。

冒頭でギャラクシーさんが水をあげているクロコダイルファーン(ウラボシ科)がものすごく立派で最高。


自宅で「ガチ東南アジア料理」は作れる? マレーシア人に教えてもらった

こちらは加味條さんの記事。
日本は世界中の料理が食べられる、という話を聞いたことがありますが、それはあくまで外食の話。
母国料理を作る上で必要な食材が手に入りづらい方々もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
外国暮らしに慣れたとしても、その国の食事に馴染んでも、やっぱり母国料理は恋しくなる。日本在住の外国人の方々はどうされているのか?
日本で果たして本格的な母国料理は作れるのか?
そんな疑問を当事者の方々と買い物から料理を作って食べるまでの工程が書かれていて、最初から最後までとても面白い!
ハラルスーパーマーケット、行ってみたい…。
オモコロのJUNERAYさんの記事にもありましたが、外国の方々向けの輸入食材店って謎のワクワク感がありますよね。

記事内で作られるマレーシア料理・チキンルンダンが本当に美味しそうでたまらんです。
なかなか真似できるものではない気がしますが、レシピも丁寧に書かれているのでチャレンジしてみるのもありかも!


【漫画】大陸系中華に潜む「酸菜」に気をつけろ! | いつか中華屋でチャーハンを

ジモコロ記事の中でも一番更新を楽しみにしているのがこのシリーズ!!
もう本当にすげーーーーーーー大好きです。
アナログで丁寧に描かれた料理の絵が本当に美しい!
そしてほのぼのとしたレポの雰囲気と、作者である増田さんの食べる量の凄さに毎回感動します。
どの回も大好きなんですが、この記事が出た時に一番感動したのが酸菜と春雨炒めの、春雨の透明感の描き方で…。
味のついた細い春雨の、細いながらも透明さがあって向こう側がうっすらと透けてみるあの感じをこんな風に表現するのか!と。
黄色の使い方が本当に綺麗で…。初期の主線があるイラストも、中盤からの主線なしの描き方も大好きです。

昔、地元石川県の粟津駅近くにある餃子の美味しい中華屋さんに餃子を食べに行った時、白菜水餃子を頼んだらなんか酸っぱくて独特の味がしたのですが、この記事を読んで「あれ酸菜だったんだ!」とエウレーカ状態になりました。

町中華というものではなく、中華屋の地域性とルーツを「こんなんあるんだ」という気軽な興味から実際に食べて取材をしていくという、緩さと真剣さが同居しているのが本当に大好きです。
「いつか中華屋でチャーハンを」でのがほのチャーハン回が来た時、終わっちゃうのかーーーー!!!とものすごく寂しくなったと同時に、のがほチャーハンの回がものすごく良くて、書籍になったことも嬉しかったです。
ちなみに現在はリターンズを連載中なので、これからもまだまだ増田さんの食レポは楽しめそうです。
なお、別媒体ですが増田さんの学食レポもおすすめ!



たこ焼きは関西人のソウルフードだ! 地元民が語る「鉄板」の思い出話

大阪府出身のネルソン水嶋さんの記事。
関西に引っ越して、住居の近所を探索したときに徒歩10分圏内にたこ焼き屋が8件近くあることを知った時、この記事を思い出しました。
(なお、引っ越して3年目に突入しましたが、歩いたことなかった路地に3件ほどたこ焼き屋を見つけたのでまだ知らないたこ焼き屋が徒歩圏内にまだある可能性がある。怖い)

この記事は、以下のような熱い文章で始まります。

我が地元のソウルフード、たこ焼き。この理想的な食感として「外はカリカリ、中はふわふわ」という表現があります。しかし…わたくし正直、まったく納得しておりません!
同郷の友人たちとその話題になればいつも「外も中もふにゃふにゃなやつが一番ええ」という結論に落ち着きます。
そう、たこ焼きはカリふわではなくふにゃふにゃが一番!これは声を大にして訴えたい。だけども、どうしてみんな共通してるんだろう? それって……
大阪人なら、誰でも「行きつけのたこ焼き屋」があるってこと?

たこ焼きは関西人のソウルフードだ! 地元民が語る「鉄板」の思い出話より引用


実は、石川県は大阪府と一二を争うくらいたこ焼き屋の多い県なのですが、実際私の実家近辺にはたこ焼き屋さんが3件ありました。
どのお店もモチョモチョ、ふにゃふにゃでソースが染みていて、カツオ節粉と青のりがたっぷりかかっていて、年老いたおばあちゃんが常連のジジババと喋りながら焼いているお店でした。
土日のお昼、お父さんの機嫌がいい時はよく連れて行ってもらったなぁ、という子供の頃の思い出が蘇る記事で、読むたびになんとなくノスタルジックな気持ちになります。
そんなお店が、大阪の方にも(おそらく関西の方々には誰しも)あるのだ。
石川県からいきなり関西に引っ越した自分が、ものすごく心地よくこの地で生活できているのは、石川と関西の相性が良いからなのかもしれない。知らんけど。

記事を書くにあたってネルソン水嶋さんがTwitterで取ったアンケートの「あったけど(お店が)無くなった」の票が二番目に多いのが切ない…。
実際、こちらで感じるのは、昔からずっと営業しているであろう、おじいちゃんおばあちゃんが店の前でせっせと焼いてる粉物のお店がめちゃくちゃ多いこと。
そういうお店は100%美味しくて、安くて、常連さんに愛されている。

それがたこ焼きのような手軽に食べながら移動できるストリートフードなら、紐付いた思い出がたくさん出てくるような気はします。
地元を離れている人であればなおのこと、生まれ育った風景というものはなるべく変わってほしくないと思うもの。街が便利になろうとする上でそれを望みつづけることは難しいかもしれませんが、たびたび行きつけのお店に行って、せめてその味は地元全体で守りつづけていきたいもんだなと思いました。

記事内から引用

この文のように、自分も今ある美味しいお店をたくさん知って、できるだけたくさん美味しいを享受したいなと思います。



GWも後半ですが、ジモコロの記事を読みつつまったり過ごすのもいいのではないでしょうか?
そして、気になる記事やお店や地域に実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。
私は咲くやこの花館に行ってたこ焼きと中華食べに行こうと思います!
では

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