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OKOPEOPLE - お香とわたしの物語

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OKOCROSSING が運営する、香りにまつわる「わたしの物語」を編み集めるプロジェクトです。https://oko-crossing.net/okolife
運営しているクリエイター

#デザイン

オープン・フェア・スロー──お香と社会の3つの「隙間」

オープン・フェア・スロー──お香と社会の3つの「隙間」

こんにちは、お香の交差点OKOCROSSINGを運営している麻布 香雅堂代表の山田です。

お香をはじめとする和のかおりの専門店・香雅堂を手伝い始めておよそ10年が経ちました。思うところがあって初めてこのような文章を書くに至っています。みなさまにあまり馴染みのないと思われるお香業界の今をさまざまな観点で紹介しながら、お香の未来について考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

香木・香

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絶滅危惧種「火道具」を救えるか──香道具ファンドの一年間を振り返る

絶滅危惧種「火道具」を救えるか──香道具ファンドの一年間を振り返る

こんにちは、京都より200年の系譜をもつ香木・香道具店 「麻布 香雅堂」 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっています。

早いもので、「香道具ファンド」の活動がちょうど1年を迎えました。香道具ファンドは、香道具を販売した売上の一部を必ず次の香道具の生産&販売に使用することで、絶滅危惧種としての香道具を守る試みです。

今回は1年の振り返りというこ

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フォトグラファー・小野田陽一が切り撮る、香りの手触り

フォトグラファー・小野田陽一が切り撮る、香りの手触り

毎月オリジナルのお香を10本お届けするサービス「OKOLIFE」。そんなOKOLIFEの連載企画「フォトグラファーが切り撮る、香りの手触り」では、さまざまな分野のクリエイターに、毎月のお香からインスパイアされた写真を自由に撮影していただいています。

今月の撮影に参加してくださったのは、フォトグラファー・ディレクターであり、海の見える街 三浦半島で「gallery nagu」を運営する小野田陽一さ

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海の見える街でお香をてづくりするーgallery nagu さんでワークショップー

海の見える街でお香をてづくりするーgallery nagu さんでワークショップー

こんにちは、京都より200年の系譜をもつ香木・香道具店 「麻布 香雅堂」 代表の山田悠介と申します。「オープン・フェア・スロー」をキーワードにお香の世界に関わっています。

感染症の状況が落ち着いて来たり(油断は禁物ですね)、こどもたちが少しずつ大きくなってきたり(下の子が4歳に)と、時間と体力に余裕が出てきた今日この頃…いままであまりできていなかったイベント等を徐々に再開しようと思ってわくわくし

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フォトグラファー・タカハシアキラ(Picser)が切り撮る、香りの手触り

フォトグラファー・タカハシアキラ(Picser)が切り撮る、香りの手触り

あっという間に秋が深まり、肌寒くなってきました。雨が降ったり、晴れ間が見えたり、この季節らしい気まぐれな天気も多いですね。

フォトグラファーの方に毎月のテーマのお香からインスパイアされた写真を自由に撮影していただくOKOLIFEの企画「フォトグラファーが切り撮る、香りの手触り」。

今月の撮影に参加してくださったのは、フォトグラファー・タカハシアキラさん。冬の入口も垣間見える晩秋の冷たさを、11

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フォトグラファー・池田さおりが切り撮る、香りの手触り

フォトグラファー・池田さおりが切り撮る、香りの手触り

いくつかの台風が残暑をすっかりさらっていき、澄んだ秋空が清々しい日々になりました。夕暮れ時の帰り道に、どこからか香る、小さく甘い、静かな香りに包まれます。この香りの居所が夕闇の中で定かではないけれど、毎年この季節の香りといえば、金木犀。

春の芽吹きと弛緩、夏の激しさと熱、その後に来る秋はこころとからだが静かな湖面の様に落ち着く季節です。今年も、もうすっかり秋ですね。

さて、フォトグラファーの方

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作家・飯野美穂が切り撮る、香りの手触り

作家・飯野美穂が切り撮る、香りの手触り

暑い夏がやっと過ぎ去り、秋風が心地よい季節になりました。あいかわらずマスク生活が続きますが、公園や身近な自然を散歩すると、いつもと変りなく、草花や風、動物たちのいる自然の中で、移り変わる季節に時の流れのあるのを感じます。

季節を五感で感じるように、時のながれの儚さと美しさをただ感じることのゆたかさを味わうこと。それは、お香を焚いて過ごす時間に近いのではないでしょうか。

香雅堂のOKOLIFEで

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