OKOPEOPLE - お香とわたしの物語

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オープン・フェア・スロー──お香と社会の3つの「隙間」

こんにちは、お香の交差点OKOCROSSINGを運営している麻布 香雅堂代表の山田です。

お香をはじめとする和のかおりの専門店・香雅堂を手伝い始めておよそ10年が経ちました。思うところがあって初めてこのような文章を書くに至っています。みなさまにあまり馴染みのないと思われるお香業界の今をさまざまな観点で紹介しながら、お香の未来について考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

香木・香

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作家・飯野美穂が切り撮る、香りの手触り

暑い夏がやっと過ぎ去り、秋風が心地よい季節になりました。あいかわらずマスク生活が続きますが、公園や身近な自然を散歩すると、いつもと変りなく、草花や風、動物たちのいる自然の中で、移り変わる季節に時の流れのあるのを感じます。

季節を五感で感じるように、時のながれの儚さと美しさをただ感じることのゆたかさを味わうこと。それは、お香を焚いて過ごす時間に近いのではないでしょうか。

香雅堂のOKOLIFEで

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香道具が置かれた場所②:『室町殿行幸御飾記』を中心に

前回の記事では、大学院で研究していた将軍の邸宅の一部であった「会所」と部屋を掛け軸や花瓶、香炉や茶わんといった美術品で飾る行為「座敷飾」の広い意味での関係性について書きました。なかなか続きが書けず時間が空いてしまいましたが、今回は『室町殿行幸御飾記』(むろまちどのぎょうこうおかざりき)と呼ばれる室町時代の座敷飾りを書き残した史料をもとに、どのような香道具が飾られていたのかご紹介したいと思います。

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お香屋さんで働くことになりました、まずは体験香席に参加してみた!

こんにちは! 先日より香雅堂で働き始めました、新入社員のおおのです。少し自己紹介をさせていただくと、香雅堂入社前は、アパレルやコーヒー関連の仕事を主にしてきました。その中で、コスメや海外のオーガニック素材から出来たインセンスやサシェ、またはコーヒーや紅茶、ハーブの香りに関わる機会が多くありました。

香りや匂いの違いで気分も印象も変わりますし、また、食べ物も香り次第で味わい深くなりますよね。それら

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香りや匂いのすがたを感じる記事5本:OKOPEOPLE全86本の記事からセレクト

お香や和の香りの専門店に入社して3日目。今日もいい香りに包まれております、広報担当の新入社員・おおのです。お店で呼吸して、身体に入ってくる空気がほのかなよき香りでとても幸せです。

しかしながら、まだまだ香りの世界に無知すぎて、新米広報担当者として何をしたらいいのやら右も左も分からず……なにから勉強しようかと迷います。

香木やお香の香りにうっとりしたり、ほっと癒されますが、そもそも香りや匂いは、

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むかしの匂い

「これね、むかしの匂いがする」

猛烈にキーボードを叩いていた私は、娘の声にハッと顔をあげた。パジャマ姿の娘が匂い袋を手に取りクンクン嗅いでいる。その三つ連なった小袋は数年前に私が縫ったもので、中には香木店で買った詰め替え用が入っている。しばらく住まいの裏口に掛けていたが、模様替えをした際にダイニングへ移したのだった。

小さな人のまっさらな心に、白檀や桂皮、丁子の混ざった香りはどう映るんだろう。

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文殊菩薩✨

圧力鍋とお灸

「私たちの年代が怖いと思い込んでるものって、圧力鍋とお灸じゃない?」という話になった。サロンで同世代のお客様と向き合いながら、毎回たわいもない話をする。

どんな話題からその話になったのかは覚えてないけど2人で顔を見合わせて「たしかに〜!」ってなった。1970年後半生まれ。

使い古された、でも綺麗に手入れがしてある台所で祖母はいつも忙しく何かを作っていた。自分の畑で取れた作物を丁寧に下処理して一

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ありがとう!

桜が咲いても、春の香りを感じない。

春が来て、桜が咲きました。暖かくなり、日が長くなりました。でも、まだ春の兆しを感じません。

あたりを見渡すと、みんなマスクをしています。僕もマスクをしています。そうです。僕たちは、香りを失ったのです。

僕は昔、春があまり好きではありませんでした。雑木林などから漂うあの独特な匂いに耐えられなかったからです。小学生のころ、学校に通うまでの間、あの匂いに出会うと小さな手で鼻を押さえ息を止め、小走りで

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嬉しい😆

集める愉しみ:香炉編

香道への興味が高まってくると、あらゆる香道関連の書籍を読み漁った。歴史のある香道には、手に入る書籍とそうでないものとがある。

貴重な文献は、国立国会図書館に行ってコピーして読んだ。古文のような文章も多く、読むのにかなり苦労した。通勤中は小説を読むのが常だったが、当時は香道関連の書籍を読んでいた。自分の勉強のためということもあるが、香道を知る誰かが話しかけてくれないかという下心もあった。生の情報が

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春のめざめ、甘やかな記憶たち

編集部より:今春、作家ヴァージニア・ウルフへの愛情に溢れたファンブック『かわいいウルフ』が出版された。編著者である小澤みゆきさんに、ウルフと香りにまつわるエッセイを寄稿いただいた。新しい季節に、甘い青春の香りが蘇る。

この春、『かわいいウルフ』という編著を出版した。もともとは同人誌として作った本の商業書籍版だ。20世紀イギリスの作家ヴァージニア・ウルフという人を特集した本で、様々な面からウルフの

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ありがとうございます!

台湾茶、ご存じですか?

あなたの一日は何から?あ、飲み物の話です!

私はお白湯から。お白湯で一日がスタート。朝食のお供はブラックコーヒーか、お紅茶をストレートで一杯+たまにお代わり。あ、といっても最近は一日二食なんですけど。ブランチと夕食。おうち生活ってお腹あんま減らないですよね。そして夜型になりがちですよね…

日中は水か、お湯。水は常温という小さなこだわり。(冷たい飲み物全般が苦手)ジュースは滅多に飲みません。

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