カヌレ好きのおこめ

最近、カヌレが好きすぎて名前も変更しました。 主に短編小説と日記を書きます。 他にも書…

カヌレ好きのおこめ

最近、カヌレが好きすぎて名前も変更しました。 主に短編小説と日記を書きます。 他にも書きますが頻度は低めです。 自由気ままに行きます、生きます。

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【短編小説】 ミルクティー

私の日常。 それは時計の秒針が進む音と、キーボードを叩く音だけが響く無機質な世界。 顔を上げると私以外に誰もいなかった。 私がこの世界に存在する意味はあるのだろうか。 ふと、そう思ったとき急に可笑しくなって一人声をあげて笑った。 乾いた笑い声はこの世界の中に、すぐに溶けて消えていった。 「どうでもいいよ」 私は誰もいないその場所で、誰かにささやくように呟いた。 椅子にかけていたジャケットに袖を通し、くたびれた革のカバンを持って、無機質な世界から退場した。 外に出ると、車のヘッ

    • 【短編小説】 スマートな男

      「本日はありがとうございました! 今後ともよろしくお願いいたします!」  私は深々とお辞儀をして南青山のオフィスを後にした。  外に出るとキンと冷たい風が顔にへばりつく。二月末でも夜はまだ冷え込みが激しく、厚手のコートと首に巻いたカシミヤのマフラーをもってしても寒気を防ぐことはできなかった。 「おぉ、さっむい……」  私は背中を丸めて腕をさすりながら駅へと急いだ。  階段を降りて改札を潜ると、ちょうどよいタイミングで渋谷行きの電車がホームに停まった。扉が開くと同時に大勢

      • 【日記】 告白ナンパ師

        マッチングした人と初めてデートしてから2日後に、今度は別の人とデートをしてきた。 ↓1人目のデートはコチラ 今回の人はマッチングしてから3週間ほど お互いの趣味などの話で意気投合したのちに会うことになった。 約1カ月の間、40人ほどマッチングしたが その中では最もメッセージに華が咲いていた。 会ってみた感想というか、結論から言うと 僕にはやはり恋人ができないのではないか という思いが強くなっただけであった。 今回はお昼の15時ごろから、万博EXPOにあるららぽーとで

        • 【日記】 マッチングした人と会ってきた話

          先日アプリでマッチングした人と会ってきた。 登録してから約一カ月でようやく1人目だ。 頻度ってこんなもんなのか? 会うまでに要する時間はアプリにもよるらしい。 僕が登録したのはペアーズ。 数あるマッチングアプリの中では、しっかりめにメッセージでやり取りをしてお互いの気が合えば会うという人が多く、真面目に恋人を探している人が多い(らしい) そんなペアーズで会うことになった人は、 マッチングしてからわずか10ラリーの会話で会うことが決定した。 「え〜ご飯とか言ってみたい!

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        【短編小説】 ミルクティー

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          【日記】 自由なのに不自由

          「ご自由にお書きください。」 noteで記事を書いたことのある人は、必ず一度は目にしているであろうこの文。 これはnoteに文字を打ち込む前に表示されている定型文だ。 昨晩、短編小説にコメントをいただいた。 何作かこのnoteで創作を投稿して、初めてのことだった。 嬉しくて思わず母にLINEを送ったくらいだ。 コメントをいただいた作品は2週間前に投稿したものだが、日々少しずついいねが着いて少しずつ誰かの目に留まっていることをありがたく思う。 そして、そんな小さな幸せを

          【日記】 自由なのに不自由

          【短編小説】 拍手占い(後編)

          前編はこちら↓ 「それでは始めます」 おれは目を閉じて、しんと静まり返ったテントの中でじっと待った。 いつだ? と、不安が期待を追い越しそうになった、その時だった。 パンッ!! 拍手の音と共に、脳内に鮮明な情景がはっきりと映し出された。 目を閉じているのに、まるでその場に存在しているかのような臨場感で、生まれて初めて味わう感覚だった。 時間にするとほんの一瞬だったと思うが、消えていった情景はしっかりと脳裏に焼き付いていた。 そして、「やってもらえばわかる」という沼田の

          【短編小説】 拍手占い(後編)

          【日記】 カヌレ記念日

          誠に勝手ながら、今日この日を 「カヌレ記念日」とさせていただきます 本日、note のクリエイターページを整理してリニューアルしました。 そしてこれを機に名前も変更。 「おこめ」→「カヌレ好きのおこめ」NEW!! みなさん今後もよろしくお願いします。 ……説明をよこせ、って話ですよね。 誰も興味ないかもしれないけど、それは寂しいので暇な方はどうか聞いていってください。 まず、ページをリニューアルした経緯ですが、 最近、小説の創作意欲が沸々と湧き上がっているので、n

          【日記】 カヌレ記念日

          【短編小説】 拍手占い(前編)

          「ねぇ、拍手占いって知ってる?」  昼過ぎでゆったりとした空気の流れるオフィスで、今日も隣から耳障りな小話が聞こえてきた。 「あ、知ってます!最近流行ってますよね」 「あれ、本当に当たるらしいよ」 「友達も今度行くって言ってました。先輩も行ってみれば良いじゃないですか」 「でも、占ってもらうのにお金じゃなくて寿命を取られるんだって」 「まさか信じてるんですか? 絶対嘘ですよ」 「どうかなぁ……。ねぇ、一緒に行かない?」 「嫌ですよ、寿命大事ですもん」 「なによ、やっぱり寿命

          【短編小説】 拍手占い(前編)

          【日記】 マッチングしたらさっさと会うべき

          最近は休みが多いのもあって、 趣味の小説執筆の熱が爆裂している。 ただ、家に篭ってばっかだと不健康なんでカフェに出かけたり、家の前の咲き散らかした姫林檎の木の花びらを掃いたりはしている。 (咲き誇ったと言ってやるべき) もういい歳だけど、出会いがないので 先日マッチングアプリを登録してみた。 3日間やってみて10人ぐらいとマッチングしたけど、はっきり言って自分には向いていないと思った。 聞くことも話すことも、メッセージのやり取りも好きなので自信はあったのに(なんの)

          【日記】 マッチングしたらさっさと会うべき

          【短編小説】私と宇宙人

          今、我が家には宇宙人がいる。 寝転がってテレビを見ながらのんびりとくつろぎ、時々愛犬のドジと戯れる。 この世界で何食わぬ顔をして人間と同じような生活をしている彼は、実に珍妙で、そして少し面白い生き物だった。 彼が宇宙人だと気づいたのは、ほんの数ヶ月前のことだ。 それまでは、私も彼のことを人間だと思って一緒に暮らしていた。 「たくや、お風呂入る?」 私はこの宇宙人をたくやと呼んでいる。出会ったときにそう名乗ったからだ。 「おー、入るー」 この宇宙人はこうは言うものの、中々動かな

          【短編小説】私と宇宙人

          【短編小説】 春

          「あ、きた。」 朝目覚めて、上体を起こした私はつぶやいた。 翻した布団は戻さなくてもよい。 床に触れた足は引っ込めなくてもよい。 洗面台の前でお湯に切り替わる数秒を、身震いしながら待たなくてもよい。 少し前までは、太陽が昇るより私が瞼をこじ開ける方が早かったのに、気がついたら太陽の方が早起きになっていた。 春がきた。 髪を解いて、朝食が並んだテーブルに着く。 テレビでは桜の開花を告げるニュースが流れていた。 「おはよう、春になったねぇ。洗濯物もよく乾きそう」 母が温めたカ

          【日記】趣味はタイミング

          僕は多趣味だ。 料理、イラスト、メイク、読書、映画鑑賞、カフェ巡り、アウトドア、などなど… そして現在は小説を書いている。 が、行き詰まっている。 思うように執筆が進んでいない。 そこで一旦、文字を綴るという対象を小説ではなく、日記に移してみることにした。 僕の趣味には" タイミング "がある。 熱を持ってハマる時期と、そうでないとき。 そしてそれは自分でも驚くほどに、不規則で変動が激しい。数分で気が変わることもあれば、数ヶ月続くこともある。 ただ、全ての趣味において唯一

          【日記】趣味はタイミング

          【小説日記】 何気ない特別

          「今から帰ります」 僕は一言メッセージを送信して、ペダルを力強く踏みつけた。 銀色の風が耳を切り裂くように通り過ぎていく。 ポケットのスマホが揺れ、画面を開くと「ふうかがお待ちです」と返信の通知が入っていた。 僕はいつもより少し、漕ぐ足の回転数を上げた。 家に着いて玄関を開けると、銀色の風は身体から離れて、代わりにオレンジ色の光と美味しそうな匂いが僕を包んだ。 洗面所で手を洗い、リビングの扉を開けて中に入ると、茶色のもふもふが尻尾を振ってくるくると回っていた。 「やっと帰

          【小説日記】 何気ない特別

          ロングヘアを楽しむ

          僕は今年の10月末に、約2年半も身体の一部だったものとお別れをした。 胸まで伸びた髪をバッサリと切った。 髪を切った事を記事にしようと思いつつ気づけば2ヶ月近く経ってしまっていた。 このままでは年を越せないと思いようやくパソコンのキーボードを叩いているが、もしこの記事がたった1人でも誰かの背中を押すようなものになれば僕は幸せいっぱいで年を越せるだろう。少し長いけど読んで頂けたら嬉しいです。 ついたあだ名はハグリッド 僕は社会人になってから2年半髪を伸ばし続け、その髪は最

          ロングヘアを楽しむ

          ”忙しい”と”充実”

          最近の学びシリーズ。 今回は”忙しい”と”充実”の違いについて。 これは、最近学んだことではないが僕が気に入っている考え方なのでシェアしようと思う。 「忙しい」という言葉にはどんなイメージを抱くだろう? 僕が大学2年生の頃まではどちらかというとあまり良くないイメージを持っていた。忙しい状況は大変そう、時間がない、辛い、そんなイメージがあったからだ。しかし実際に忙しいと思う状況に置かれたこともなかった。当時は学生で、大学の講義をなんとなく受け、部活に心血を注ぎ、あとは飲み会

          ”忙しい”と”充実”

          感謝とはなにか。

          「最近の学び」シリーズ。 今回は感謝について。 僕は人と関わるのが好きだ。どれくらい好きかと言うと、トイレの時間以外は常に誰かと一緒にいたいと思うほど好きだ。なぜそれだけ好きなのかと言うと、自分と違う趣味や嗜好、考え方や価値観など、自分が知らないものをたくさん知ることができ、それがすごく面白いと思うからだ。僕は究極のかまってちゃんだと思う。話を聞いてもらいたいし聞かせてほしい。とことん時間を共有したい。そして、自分と時間を共有して関わってくれる人たちに限りなく感謝をしたい。

          感謝とはなにか。