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私も釜山に連れてって

先日また九州福岡へ帰り、母と私、地元の親友RとMの女ばかり計四人で韓国釜山へ行ってきた。

5年ぶりの海外旅行。しかも母と行く海外は初めてだ。
もともと乗り物酔いしやすく、最近膝がいたいという母を連れての海外。
パスポートや入国手続きが久々、朝早くの便なので寝過ごさないかなどなど国内旅行とはまた違う緊張感というか、全てが心配だった。

出発前日。深夜に私は福岡博多へ到着。
そのまま天神のビジネスホテルに宿泊。

約6時間後には空港へ向かう為、着くなり寝る準備。窓から見える「与太郎うどん24時間営業」の黄色い看板が美味しそうに光っている。
この疲れた胃袋に欲しいのは温かいうどんの汁よのぅ。を、グッとこらえて、また明日の朝ご飯に立ち寄ろうと決意。

ターミネーターのような強靭な肉体の持ち主が使うのか?というくらい水圧強めのあらゆる方向から水が出てくるタイプのシャワーにひとしきり戸惑って、ああ湯船に浸かりたいと思いながらお風呂も済ませて、深夜1時頃には就寝。
のはずが、ホテルの部屋が寝苦しいからか、来るまでの居酒屋新幹線で飲み過ぎたせいか1時間おきに目が覚めて、4回くらい目覚めたらもう出発準備を始める時間になっていた。

内臓が気持ち悪い。鏡にうつる酷いむくみ顔の女。波打つ吐き気。
どう見積もってもこれからウキウキ海外、釜山へ食い倒れ旅行へ行く人間のコンディションじゃなかった。

私ランキング最下位の私がまさか初めての韓国になるとは。あにょん。
無論、うどん一本たりとも食べれん。

生まれたての子牛ように震えながら、ぬめるように立ち上がり倒れては、出発の支度をすませて
ホテルをチェックアウトした。

信号の向こう側で、光輝く「与太郎うどん」にサランヘヨ、またいつか。
スピッツ「さわって・変わって」爆音で聴きながら、天神駅の改札口へむくんだ顔の私が足早に行きます。

北九州から福岡空港を目指した三人は、母お手製のとうもろこしご飯のおにぎりと漬物を、車内で食べながら余裕でもうじき空港に着くという。

「お、おおおにぎり作ったて、、オカン何時におきたんや。」
体調がまだまだ濡れた子牛の様な私も、振り絞ってさらに駆け足で集合場所を目指した。

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